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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.16 10月6日 日本

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第16戦日本GP
■開催日:2024年10月6日(日)決勝
■開催地:モビリティリゾートもてぎ/日本(4.801km)
■観客数:42,018人
■周回数:24周(115.224km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度 ■路面温度:26度
■PP: P・アコスタ(1分43秒018/KTM)
■FL:J・マルティン(1分44秒461/ドゥカティ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP
クアルタラロ12位、リンス16位

第16戦日本GPのウイーク最終日、ツインリンクもてぎはこの日も天候が変わりやすく難しいコンディションとなった。スターティング・グリッドにも雨粒が落ち始めて緊張が高まったが、メインレースは結果的に最後までドライのまま行われ、全24ラップを無事に走り終えることができた。Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとA・リンスは変わりやすいコンディションに柔軟に対応し、それぞれ12位と16位でチェッカーを受けた。

12番グリッドからスタートしたクアルタラロはオープニングラップを11番手で終了。その後M・ベゼッキ、F・ディ・ジャンアントニオ(ともにドゥカティ)とバトルするも前に出ることはできなかった。この時点では前方を行く8番手グループに追いつこうと懸命にプッシュを続けていたが、思うように差が詰まらなかったため、後半は作戦を切り替えて追い上げてくるJ・ザルコ(ホンダ)への対応に集中した。そのまま残り2ラップまで抑え続けていたが、最終ラップのゴール直前で燃料切れとなりペースダウン。この間にザルコに先行されて12位でゴールした。トップとの差は32.299秒だった。

一方のリンスは19番グリッドからスタートしてポジションをキープ。その後は前方の転倒リタイアなどもあり、少しずつ順位を上げていった。そして11ラップ目には一時、15番手まで浮上したが、マシンのフィーリングが十分ではなかったため思うようにプッシュすることができず、16ラップ目にL・マリーニ(ホンダ)に抜かれて16番手。そのまま最後まで走りきり、トップから40.839秒差の16位でチェッカーを受けた。

この結果、クアルタラロは合計86ポイントでランキング13位、リンスは合計20ポイントでランキング19位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計106ポイントでチーム・ランキング9位、ヤマハ合計97ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位をそれぞれキープしている。

Yamaha Factory Racing Test Team
ガードナー、メインレースで17位獲得

Yamaha Factory Racing Test Teamからワイルドカード参戦しているR・ガードナーは、変わりやすいコンディションに翻弄されながらもテスト・プログラムを予定通りに遂行。全24ラップのレースでプロトタイプ・パーツを実践投入し、トップから59.547秒差の17位でチェッカーを受けた。全レース距離をドライ・コンディションで走り切ったことはチームにとって大きな成果であり、ウイーク中に収集したデータは2025年型マシンの開発強化に役立てられる。

ガードナーは23番グリッドからスタート後、すぐにL・サバドーリ(アプリリア)をパス。続いてA・マルケス(ドゥカティ)とJ・ミル(ホンダ)の転倒する間に2つ上げ、さらにP・アコスタ(KTM)、A・フェルナンデス、M・ビニャーレス(いずれもアプリリア)らのリタイアにより17位まで浮上した。その後も多くの時間帯で単独走行となっており、バトルのチャンスは訪れなかったが、データ収集に集中して全24ラップを着実に走り切った。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手(12位)

「タフな1週間でした。グリップがまったく感じられなかったのです。マシンはコース・コンディションによって変わってしまいます。これが今の私たちの課題です。さらにガス欠にもなってしまったので、何らかの変更が必要だということは間違いありません」

A・リンス選手(16位)

「非常にタフなレースでした。でも前半はそれほど悪くはありませんでした。ブレーキングやリアタイヤの接地感が良くなることを期待して第11戦オーストリアと同じセッティングを使用したのですが、ほぼ思い通りの結果が得られ、フィーリングが少し良くなっていたのです。しかしタイヤを消耗したあとはホイールスピンがひどく、うまくコントロールできなくなってしまいました」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「ファビオ(クアルタラロ)はチェッカーフラッグ直前まで、昨日のパフォーマンスから予測できる通りの走りを続けていました。ところが最終ラップの最終コーナーで燃料が切れてしまったのです。原因は現在、調査中です。アレックス(リンス)については、チームは最終的に、フィーリングの良いマシンを彼に提供することができませんでした。残念な結果ですが、今はただ次に向けて進んで行きたいと思っています。1週間のインターバルでエネルギーを充電し、準備を整えて次のトリプルヘッダーに臨みます」

Yamaha Factory Racing Test Team
R・ガードナー選手

「タフな戦いでした。ニューアイテムをテストできたのは良かったと思います。でもできればもっと大きな成果をあげたかったのです。ミディアム・コンパウンドのリアタイヤを決勝で初めて使用したのですが、それがあまりうまくいきませんでした。ウォームアップ・セッションではソフト・タイヤを履いて調子が良かったので、決勝もそのまま行くべきだったのかもしれません。それでもフルレースを走り切り、有効なデータを収集することができました。そしてそれが最大の目的でした。ワイルドカード参戦のチャンスをくださったヤマハに感謝しています。このあとはヨーロッパに戻り、来週はエストリルでスーパーバイク出場します。楽しみです」

関 和俊(Yamaha Factory Racing Test Team リーダー)

「昨日のスプリントの経験をもとに、今日のレースに向けてのテスト・プランを修正しました。スタート直前までコース・コンディションが不安定でしたが、当初の計画通りに進めようと決め、結果的に最後までドライが続いてくれました。収集したデータとレミー(ガードナー)のフィードバックは非常に明確です。したがって今回のワイルドカード参戦は全体的に成功であり、とても有益なプロジェクトだったと考えています。ここで獲得したすべての情報を今後のマシン開発のベースとして活用していきます」

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