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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.16 10月6日 日本

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第16戦日本GP
■開催日:2024年10月5日(土)予選/スプリント
■開催地:モビリティリゾートもてぎ/日本(4.801km)
■観客数:25,046人
■スプリント周回数:12周(57.612 km)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:21度 ■路面温度:23度
■スプリント 気温:20度 ■路面温度:23度
■PP: P・アコスタ(1分43秒018/KTM)
■FL:P・アコスタ(1分43秒825)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP
クアルタラロ12位、リンス16位

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとA・リンスは、12ラップで競われたスプリント・レースで、それぞれ12位と16位となった。

クアルタラロはQ1で2番手のタイムをマークしてQ2進出を果たし、スプリントはグリッド12番、4列目からスタートした。しかし始めから集団に飲み込まれて思うように順位を上げられず、1ラップ目終了時点で15番手に後退。その後、B・ビンダー(KTM)がマシントラブルでピットに戻る間に14番手へ浮上したが、13番手からはすでに大きく離されており、挽回は難しい状況となっていた。そのなかでも最後まで全力の走りを続けたクアルタラロは、上位グループ2台の転倒により12位でゴール。トップとの差は14.645秒だった。

一方のリンㇲは19番グリッドからスタート後、ポジションをキープできずに21番手へ後退。懸命の挽回を図ると同時に、ライバルたちの不運もあり少しずつ順位を上げていった。そして残り5ラップではL・サバドーリ(アプリリア)にオーバーテイクを仕掛けて成功し、トップから24.415秒差の16位でチェッカーを受けた。

この結果、クアルタラロは合計82ポイントでランキング13位、リンスは合計20ポイントでランキング19位タイをキープした。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計102ポイントでチーム・ランキング9位、ヤマハは合計93ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位をそれぞれ維持している。

Yamaha Factory Racing Test Team
ガードナー、スプリントで18位完走

Yamaha Factory Racing Test Teamはウイーク2日目もテスト・プログラムを継続した。ワイルドカード参戦しているR・ガードナーは2025年型マシンの開発加速をおもな目標に、貴重なデータを収集しながら18位で完走した。

ガードナーは23番グリッドからスタートし、多くの時間帯でリンスの後ろについて走行した。他のライダーたちとのバトルに加わることはできなかったものの、自分のペースとリズムを守りながらデータ収集に取り組み、前方の転倒リタイアなどもあり18位まで上げてチェッカーを受けた。トップとの差は32.620秒だった。

QUALIFYING RESULT

SPRINT RESULT

COMMENT

SPRINT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手(12位)

「スプリントではコース・コンディションに大きく影響されて苦戦しました。グリップがあれば問題ありませんが、グリップしてくれなければトップから大きく離されてしまいます。今日のような雨混じりのコンディションが、私たちにとってはとても難しいのです。この経験を有効に活用し、改善できる部分を探さなければなりません。でもそれはセッティングの問題ではなく、むしろリアグリップのほうの問題だと考えています」

A・リンス選手(16位)

「金曜日の午後から土曜日の午前中までの間では、ほとんど進化が確認できなかったので、今日は予選セッションとスプリントの間で大幅な変更を行いました。リスクをおかして大胆な試みを行ったわけですが、その結果、あることに気づいたのです。トップからは依然として大きく離されていますが、リアタイヤの接地感がわずかながら改善されているので、エンジニアたちが今、分析を進めています」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「全体的に非常に厳しい戦いとなりました。唯一、評価できるのは、ファビオ(クアルタラロ)がQ1でパーフェクト・ラップを成功させ、Q2進出を決めたことだけです。それ以外は残念ながら、昨日のプラクティスから今日のフリープラクティス第2セッションの間ですでにわかっていたことを繰り返し行い、再確認しただけでした。スプリント・レースのなかではマシン改良をいくつか試しました。これからデータを分析し、必要があればセッティングを調整し、明日は別の構成でレースに臨みます」

Yamaha Factory Racing Test Team
R・ガードナー選手(18位)

「最後に大きな進化が確認できました。マシンに対する自信やタイヤの理解はまだ不十分ですが、予選セッションの走りには満足できましたし、スプリントも途中まではとても順調でした。でも後半はリアタイヤが急激に落ち込んでしまったので、その対処法をこれから学んでいかなければなりません。フロントにハード・コンパウンドを履いたのも初めてで、まだ勉強の段階です。明日は今日以上に前進できるよう頑張ります」

関 和俊(Yamaha Factory Racing Test Team リーダー)

「今日のセッションはいずれも、テストチームにとって非常に重要なものとなりました。FP2ではより多くのテスト・データを収集することができましたし、スプリントではレース環境でのプロトタイプ・パーツのセッティングの最初のデータを得ることができたのです。レミー(ガードナー)は今日もさまざまなものをトライしていましたし、コース・コンディションも変化が激しかったので非常に難しい戦いを強いられました。チームは新しいテスト・パーツのバランスを追求し、レミーはコースに出るたびに新しいセッティングを施した"完全なニューマシン"に慣れようと努力していました。厳しい状況ではありましたが、すべてのテストを計画通りに完了し、最終的に大きな成果をあげることができました。これから慎重にデータを分析し、明日のレースで何を採用するかを決定します」

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