MotoGP

RACE DATA

■大会名称：MotoGP第13戦サンマリノGP
■開催日：2024年9月7日（土）予選/スプリント
■開催地：サンマリノ／イタリア（4.226km）
■コースコンディション：ドライ
■予選 気温：27度／路面温度：35度
■スプリント 気温：29度／路面温度：42度
■PP：F・バニャイア（1分30秒304/ドゥカティ）
■FL：F・バニャイア（1分31秒236/ドゥカティ）

REPORT

SPRINT
クアルタラロが9位としポイント獲得、リンスは19位

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロは10番グリッドからスタート後、A・マルケス（ドゥカティ）の追撃を抑えながらJ・ミラー（KTM）を追い詰め、9位でチェッカーを受けた。20番グリッドからスタートしたチームメイトのA・リンスは、序盤でポジションアップに苦戦して19位に留まった。

クアルタラロはオープニングラップの混乱のなかで、マルケスと競り合いながら懸命にポジションを確保。5ラップ目に前方でＭ・ベゼッキ（ドゥカティ）が転倒したため9番手に浮上した。この頃から少しずつ集団がほぐれ始めたが、クアルタラロは依然として数台のグループで激しい7位争いを展開。ライバルたちとの差を詰めてオーバーテイクを狙う一方で、背後にぴったりついてくるマルケスを抑え続けて最終的に9位でゴールした。これにより1ポイントを加算。トップとの差は11.015秒だった。

一方のリンスはグリッド7列目からのスタートで序盤から厳しい展開を強いられ、オープニングラップではコーナーごとにライバルたちに挟まれて22番手まで後退した。しかし前方のライダーのミスなどもあり、5ラップの間に19番手まで挽回。さらにＬ・マリーニ（ホンダ）との差を詰めてチャンスを窺っていたが、パスすることはできず、トップから24.873秒差の19位で終えた。

この結果、クアルタラロは合計52ポイントでランキング14位、リンスは合計15ポイントでランキング20位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計67ポイントでチーム・ランキング9位、ヤマハは合計63ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位をキープしている。

QUALIFYING RESULT

SPRINT RESULT

COMMENT

SPRINT
Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談（9位）

「予選で10番手を獲得し、ラップタイムにはとても満足できました。必死でプッシュし続け、ノーミスで走り切りました。ベストを尽くせたと思っていますし、今の私たちの状況を考えれば、素晴らしいタイムが出たと思っています。しかしスプリントではリア・トラクションが十分に得られず、激しくスライドしてしまいました。そのためフロントタイヤに頼って走ることになり、いつものライディング・スタイルではなくなってしまいました」

A・リンス選手談（19位）

「非常にタフなレースになりました。最初から最後まで、前のライダーをパスするのに手間取りました。ルカ・マリーニにつかまってしまい、第3コーナーや第6コーナーではラインの変更を試みました。またコーナー進入を速めてみたり遅くしてみたりしながらトラクションを追求しましたが、思うような結果は得られませんでした。今週はもっといいペースで走れていたはずですが、スプリントではそれを発揮できませんでした。明日のメインレースの終盤、タイヤを消耗したあとにオーバーテイクができるかどうか、アドバンテージを維持できているかどうかを確認したいと思っています」

M・メレガリ（チーム・ディレクター）談

「良かったところからお話しします。ファビオ（クアルタラロ）はQ2でいい仕事をして10番グリッドを獲得しました。もちろん、もっと上を望んでいましたが、現実的なところでは、現時点で十分に良い位置だと思います。とは言え、スプリントは彼にとっても、そして20番グリッドのアレックス（リンス）にとっても厳しい戦いになることはわかっていました。ふたりとも序盤で前のライダーにつかまってしまい、思うように抜けていくことができませんでした。明日に向けて、やるべきことが残っているので、今日のデータをもとに変更を加え、ウォームアップで評価・確認したいと思っています。長く、暑いレースのなかでは体力、集中力、そしてタイヤのコントロールが重要な鍵を握ることになるでしょう」