MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.11 8月18日 オーストリア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第11戦オーストリアGP
■開催日:2024年8月17日(土)予選/スプリント
■開催地:シュピールベルク/オーストリア(4.348km)
■スプリント周回数:14周(60.872 km)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:24度/路面温度:30度
■スプリント 気温:30度/路面温度:38度
■PP:J・マルティン(1分27秒748/ドゥカティ)
■FL:F・バニャイア(1分28秒782/ドゥカティ)
REPORT
SPRINT
クアルタラロ12位、リンスはリタイアに終わる
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロは15番グリッドから順調にスタートし、12位まで上げてフィニッシュ。チームメイトのA・リンスも好スタートから順位を上げていたが、10ラップ目にマシントラブルがありリタイアした。
クアルタラロはオープニングラップで10番手まで浮上。しかしその後、3台のライバルに阻まれて13番手へ後退。さらに3ラップ目にはM・ビニャーレス(アプリリア)にも先行されたが、すぐにまた挽回した。序盤の激しい順位争いが落ち着いたところで、前方のグループとは約1秒の差。クアルタラロは自分のリズムに集中し、8ラップ目までに少しずつ差を縮めていった。
10ラップ目に上位走行中のM・マルケス(ドゥカティ)が転倒したことで12番手に上がるも、直後にビニャーレスに抜かれて再び13番手へ。残り数ラップはここにM・オリベイラ(アプリリア)も加えた3台でバトルを展開し、最終的にオリベイラを捉えて12位でチェッカーを受けた。トップとの差は17.943秒だった。
一方のリンスは、21番グリッドから巧みなスタートで3つポジションアップ。しかしすぐに追い上げられ、3ラップ目には再び21番手へ後退した。8ラップ目にJ・ミル(ホンダ)の転倒があり、一時20番手となったものの、その後、マシンに技術的なトラブルが発生し、徐々に遅れてリタイアとなった。
この結果、クアルタラロは合計49ポイントのランキング14位、リンスは8ポイントでランキング21位となっている。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計57ポイントでチーム・ランキング9位、ヤマハは合計53ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位をそれぞれ維持している。
QUALIFYING RESULT
SPRINT RESULT
COMMENT
SPRINT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手(12位)
「午前中のフリープラクティスでペースを確認したときは、それほど悪くはありませんでした。単独で走っていると、ヤマハの強みはブレーキングだということがわかります。前に誰もいなければ、第1コーナーから第4コーナーまで、そして第9コーナーでも超ハードなブレーキングが可能です。でも前にいる場合は、かなり複雑で難しくなるのです。スプリント・レースではいつものように、序盤で、まるでタイムアタックのような激しいダッシュが展開され、そのなかでは十分に強みを発揮することができませんでした。懸命にポジションを守ろうとしましたが、何度かミスも出てしまいました。1周目を終えたところで10番手まで上がれたのは良かったのですが、それをキープするのは難しく、そのあとは非常に厳しい展開になりました。でも私たちは、今日もベストを尽くしました」
A・リンス選手(DNQ)
「マシンが遅いと感じていました。メカニカル・トラブルが出ていたのです。何が起きているのか理解しようとしましたが、その間にもどんどんパワーが落ちていってしまったので、エンジンをセーブするためにピットに戻りました。体調は問題ありません。スタートはとてもうまくいったのですが、ラップごとに難しい状況になっていきました。スプリントに臨むにあたり、セッティングを変更していました。リアが上がってしまうのを避けるためでしたが、あまり良くありませんでした。さらにハードワークを続けていきます」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)
「全体的に非常に難しい状況でした。スプリント・レースの時間帯に気温がかなり上昇したことも、私たちにとっては厳しい条件となりました。常にグリップ向上を目指していますが、路面が熱くなると、より一層、難しくなってしまいます。ファビオ(クアルタラロ)は、午前中のフリープラクティス第2セッションで、涼しいなかではハイペースで走れることを証明しているのです。アレックス(リンス)のほうは、いつもにない技術的なトラブルが発生してリタイアとなってしまいました。今日のデータを詳しく分析し、明日までに新たな答えを出したいと思っています」