MotoGP/Moto2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。
Rd.11 8月18日 オーストリア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第11戦オーストリアGP
■開催日:2024年8月16日(金)プラクテイス
■開催地:シュピールベルク/オーストリア(4.348km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:32度/路面温度:37度
REPORT
クアルタラロ13番手、リンス17番手
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとA・リンスはトップ10入りを目指してプラクティス(PR)に臨み、プッシュしていったが、それぞれ13番手と17番手に留まった。ともにQ1に出場し、改めてQ2進出を狙う。
クアルタラロは午前中に行われたフリープラクティス第1セッション(FP1)で14番手。これを受けてセッティング調整を行い、PRに臨んだ。そして開始早々にトップ10へと浮上し、セッション中盤まで8番手をキープ。さらに終盤の熾烈なポジション争いに備え、ハイペースを維持しながら何度もタイムを更新していった。全26ラップを走行し、24ラップ目で1分29秒380のベストタイムを記録したが、最終的にトップから0.872秒差の13番手に留まった。
一方、前回のイギリスGPを怪我で欠場したリンスは、リハビリを通して100%の状態を取り戻し、今大会に臨んでいる。午前中のFP1では13番手のタイムを記録し、ライディングのフィーリングも上々。しかし気温が上昇した午後は思うようにペースが上がらず、セッション前半を終えた時点で17番手とトップ10から遠ざかった。後半でタイムを更新すると一時5番手まで浮上する場面もあったが、終盤のタイムアタックでは再び後退。全22ラップ中17ラップ目に1分29秒822ベストタイムを記録するも17番に留まった。トップとの差は1.314秒だった。
MotoGP PRACTICE RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | #1 F・バニャイア | Ducati Lenovo Team | Ducati | 1'28.508 |
2 | #21 F・モルビデリ | Prima Pramac Racing | Ducati | 1'28.789 |
3 | #89 J・マルティン | Prima Pramac Racing | Ducati | 1'28.827 |
4 | #93 M・マルケス | Gresini Racing MotoGP | Ducati | 1'28.858 |
5 | #33 B・ビンダー | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | 1'28.969 |
6 | #73 A・マルケス | Gresini Racing MotoGP | Ducati | 1'29.056 |
7 | #41 A・エスパルガロ | Aprilia Racing | Aprilia | 1'29.107 |
8 | #12 M・ビニャーレス | Aprilia Racing | Aprilia | 1'29.117 |
9 | #72 M・ベッツェッキ | Pertamina Enduro VR46 MotoGP Team | Ducati | 1'29.233 |
10 | #23 E・バスティアニーニ | Ducati Lenovo Team | Ducati | 1'29.281 |
11 | #31 P・アコスタ | Red Bull GASGAS Tech3 | KTM | 1'29.308 |
12 | #43 J・ミラー | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | 1'29.329 |
13 | #20 F・クアルタラロ | Monster Energy Yamaha MotoGP | Yamaha | 1'29.380 |
14 | #5 J・ザルコ | CASTROL Honda LCR | Honda | 1'29.606 |
15 | #37 A・フェルナンデス | Red Bull GASGAS Tech3 | KTM | 1'29.762 |
16 | #10 L・マリーニ | Repsol Honda Team | Honda | 1'29.809 |
17 | #42 A・リンス | Monster Energy Yamaha MotoGP | Yamaha | 1'29.822 |
18 | #88 M・オリベイラ | Trackhouse Racing | Aprilia | 1'29.881 |
19 | #25 R・フェルナンデス | Trackhouse Racing | Aprilia | 1'29.952 |
20 | #49 F・ディ・ジャンアントニオ | Pertamina Enduro VR46 MotoGP Team | Ducati | 1'30.058 |
21 | #44 P・エスパルガロ | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | 1'30.183 |
22 | #30 中上貴晶 | IDEMITSU Honda LCR | Honda | 1'30.421 |
23 | #32 L・サバドーリ | Aprilia Racing | Aprilia | 1'30.545 |
24 | #36 J・ミル | Repsol Honda Team | Honda | 1'30.657 |
25 | #6 S・ブラドル | HRC Test Team | Honda | 1'30.895 |
COMMENT
F・クアルタラロ選手(13番手/1分29秒380)
「午前中はあまり調子が上がらなかったのですが、午後はかなり良くなりました。今まで一度も使ったことのないものを試し、目を見張る程の感触ではないのですが、ヤマハの以前の乗り方に近づくことができました。それにより、午前中よりは少しだけ前進することができたのです。ペースが上がり、安定性も増しました。トップからはまだ離されていますが、午後の走りは悪くありませんでした。明日もこの方向性で、もう一歩前へ進めると考えています。変更がうまくいっているので、Q2へ進める可能性も残っていると思っています」
A・リンス選手(17番手/1分29秒822)
「体調はとても良い状態です。初めから100%で走ることができました。でもコース上でちょっと'迷子'になってしまいました。というのも、コースは簡単に見えるのに、実際は非常にテクニカルで難しいのです。コーナー進入では正確な場所でブレーキをかけなければ真っ直ぐ行ってしまったり、振り落とされたり、いろいろなことが起こります。今日は全体的には悪くなかったと思いますが、トップからは依然として離されています。マシン、セッティング、電子制御システムなど、あらゆることへの取り組みを続けていかなければなりません。私自身は体調が良かったのでハッピーです」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)
「ようやく本来のライダーラインアップに戻りました。シュピールベルク・サーキットは見た目よりずっと難しいコースで、そのことは、さまざまなライダーが多く転倒したことからもわかります。ファビオ(クアルタラロ)とアレックス(リンス)はトラブルをうまく回避し、セッションを通して全力でプッシュしました。ファビオの目標はトップ10入りでしたが、コンマ1秒差で逃してしまいました。アレックスは、イギリスGPよりもコンディションが良くなっていることを見せてくれました。チームは今晩、そして明日の午前中もハードワークに取り組み、予選とスプリント・レースに備えます」