MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.10 8月4日 イギリス
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第10戦イギリスGP
■開催日:2024年8月3日(土)予選/スプリント
■開催地:シルバーストン/イギリス(5.902 km)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:19度/路面温度:30度
■スプリント 気温:20度/路面温度:37度
■PP:A・エスパルガロ(1分57秒308/アプリリア)
■FL:F・バニャイア(1分58秒260/ドゥカティ)
REPORT
SPRINT
クアルタラロが11位、ガードナーは18位
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロは予選で苦戦し、スプリントはグリッド18番、6列目からのスタート。しかしここから絶好の飛び出しを見せて一気に13番手に浮上。その後は持ち前のライディング・スキルでハイペースを維持し、最終的に11位でチェッカーを受けた。チームメイトのA・リンスは前日の走行終了後、欠場を決めている。
クアルタラロはオープニングラップで5つポジションを上げて中段グループに加わった。トップグループのペースには及ばなかったものの、懸命に攻め続けてポジションをキープ。後半で上位を走るF・バニャイヤ(ドゥカティ)とM・マルケス(ドゥカティ)が転倒したため11位でゴールとなった。トップとの差は15.373秒だった。
この結果、クアルタラロは合計44ポイントでランキング15位、リンスは合計8ポイントで21位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計52ポイントでチーム・ランキング9位、ヤマハは合計48ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位をそれぞれキープしている。
ワイルドカード登録でYamaha Factory Racing MotoGP Test Teamから出場しているR・ガードナーが、テストプログラムを着実に実行し、進化を見せた。スプリントでは18位で完走し、データ収集に貢献した。
ウイーク初日からセッションごとにペースを上げてきたガードナー。10ラップで競われるスプリントではメインレースを想定したセッティングでニューアイテムを試し、貴重なデータをもたらした。
22番グリッドからスタート後、オープニングラップの半分までに17番手へ浮上していたが、その後R・フェルナンデス(アプリリア)とJ・ザルコ(ホンダ)に抜かれて19番手。3ラップ目には中上貴晶(ホンダ)が後方から迫り、バトルへと発展した。中上を抑えきることはできなかったが、前方で2台が転倒したため、ガードナーは最終的に18位でゴールした。トップとの差は31.070秒だった。
QUALIFYING RESULT
SPRINT RESULT
COMMENT
SPRINT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(11位)
「ここまでは全体的に厳しい状況になっています。今日はベースセッティングを以前の使い慣れたものにしてもらい、かなり良くなりました。素晴らしかったとは言えませんが、7位争いのグループから大きく離されずに走りきることができました。明日の決勝でも好スタートを決めて、ポイントを賭けてライバルたちと競いたいと思っています」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「難しい状況が続いています。アレックス(リンス)が昨日、欠場を決めたため、Monster Energy Yamaha MotoGPのライダーはファビオ(クアルタラロ)ひとりとなってしまいました。18番グリッドと厳しい状況でしたが、彼は混乱にうまく対応し、好スタートを決めて中段グループに加わりました。今日は11位が出来得る限りの最高の結果で、私たちとしてはハードワークを続けるのみです。今、抱えている問題を解決するにはもっと時間が必要ですが、さまざまな部分でセッティング調整を試み、改善を目指していきます」
Yamaha Factory Racing MotoGP Test Team
R・ガードナー選手談(18位)
「走りながら学んでいます。午前中のフリープラクティスではブレーキを緩めてもっとタイヤを信頼してみようとしたら、それがうまくいきました。予選でもいい走りができ、いいタイムが出たのでうれしかったです。スプリントは好スタートを切りましたが、2ラップ目か3ラップ目の第7コーナーでザルコに横から当たられて何秒か遅れてしまいました。このことがなければタカアキ(中上)のそばでゴールすることができたかもしれません。結局、ほとんどの時間帯で彼とバトルしていたのです。私はペース向上が必要ですし、チームもまたマシンのファイン・チューニングが必要です。今日は有効なフィードバックもできたので、明日またいいバトルができれば成果と言えると思います」