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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 10月27日 オーストラリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第17戦オーストラリアGP
■開催日:2019年10月26日(土)
■開催地:フィリップアイランド/オーストラリア(4.445km)

REPORT

フィリップアイランドの予選は強風により延期

ウイーク2日目、フィリップアイランドは強風に見舞われて安全確保が難しい状態。フリープラクティス第4セッションはコンディション悪化により中断され、その後に予定されていた予選セッションも取り止められた。明日の朝、もう一度コンディションを確認し、走行可能と判断されれば、ウォームアップ・セッションに続いてQ1とQ2を行うこととなった。

フリープラクティス第4セッションではM・オリベイラが強風の影響で大転倒。このあとレッド・フラッグが提示されて中断となり、安全性確保の観点からその後も再開されることなく、セッションを13分残して終了となった。

Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシは、第4セッションのなかで決勝用セッティングを煮詰めてQ2進出を目指す予定だったが、天候が不確実な状況では日曜日へのスケジュール変更を待つ以外に方法がない。明日の朝、天気を確認したあと、ウォームアップ・セッション+Q1+Q2+決勝を行うか、あるいは通常通りにウォームアップと決勝だけを行うかが決定される。後者になった場合、フリープラクティス(第1~第3セッション)の総合順位でスターティング・グリッドが決まるため、ビニャーレスとロッシはそれぞれポールポジションと7番手からスタートすることとなる。

悪天候のため、グリッド・ポジション決定は明日へ持ち越し

予選セッションが中止されたため、グリッド決定を明日まで待たなければならなくなったPETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリとF・クアルタラロ。

モルビデリは、断続的な雨と突風のなかで行われたフリープラクティス第3セッションを走行した数少ないライダーのひとり。ここで9番手を獲得したあと、午後からの第4セッションでは1分32秒116で5番手を走行していたが、赤旗が出されて中断となった。

一方、昨日のフリープラクティス第1セッションで転倒し、その後の走行を取り止めていたクアルタラロ。今日は午前中のフリープラクティス第3セッションで6番手を獲得したが、第4セッションではタイムを更新できず、1分32秒970で13番手に留まった。

最新のスケジュールでは現地時間10:20に予選開始、15:00に決勝がスタートする予定となっているが、フィリップアイランドの天候によって再び変更される可能性もある。

最新スケジュールは以下の通り

08:50-09:10 - Moto3 (Warm Up)

09:20-09:40 - Moto2 (Warm Up)

09:50-10:10 - MotoGP (Warm Up)

10:20-10:35 - MotoGP (Qualifying 1)

10:45-11:00 - MotoGP (Qualifying 2)

12:00 - Moto3 (Race)

13:20 - Moto2 (Race)

15:00 - MotoGP (Race)

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談

「走れる可能性も少しはあったと思いますが、私たちは常に賢明さを保ち、安全第一を守らなければなりません。このようなコンディションのなかでは小さなミスが起こりやすく、それが大きなダメージにつながることになります。強風のなか、時速340kmから第1コーナーへ飛び込むのは簡単なことではありません。問題は風。ですから大部分の人が、残りのセッションのキャンセルを支持しました。新しいスケジュールがどのようになるかは明日、確認します。いずれにしても、ここまでの好調に満足していますし、どんな状況にも自信を持っています。プログラムは他人が決めたこと。私はただ気持ちを集中し、明日の予定を待つだけです」

V・ロッシ選手談

「問題は、風が強過ぎたことと、それがあまりにも気まぐれで予測不可能だったこと。激しく、しかも非常にナーバスだったため、コース上が非常に危険な状態になってしまいました。フィリップアイランドはかなりの高速コースなので、余計に影響が大きくなっているのです。皆で話し合い、危険過ぎると判断しました。誰もが予測していたことですし、そのなかでもフリープラクティス第4セッションではトライしていったのですが、やはり無理でした」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「非常に残念な出来事と言わざるを得ません。ファンのみなさんにとってはなおさらです。私たちはいつも、彼らに素晴らしいショーをお見せしたいと考えていますが、今日のような状況のなかでは、どうすることもできませんでした。セーフティ・コミッションとレース・ディレクションが天気状況を確認し、ライダーの安全を第一に考えて明日への延期を決定。そして新しいスケジュールが組まれることになりました。ウォームアップ、Q2、決勝となれば、いつもより忙しくなりますが、せめて天候が少しでも良くなり、風がおさまってくれることを願うばかりです。フル・ウエットかフル・ドライか、どちらかになってくれれば予選セッションで良い仕事ができると思います。グリッド好位置を獲得することが非常に重要です。それができれば今日の悔しさを埋め合わせて、いいレースができるでしょう」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談

「風が強すぎて、一日中、走行が難しい状況でした。そのなかでもスピードを維持し、とくにフリープラクティス第4セッションはとても好調に走ることができたので、あとは明日の展開を見守るだけだと思っています。予選を日曜日に移すのは安全のために正しい判断。このコースをMotoGPマシンで走るだけでも難しいというのに、そこに強風が加われば、すぐさま危険なレベルに達してしまうのですから」

F・クアルタラロ選手談

「非常に危険な状況でした。今日のような風を経験したのは初めてです。ほとんどのライダーが中止の判断に同意していて、私も正しい決定だったと考えています。昨日までのタイムでグリッドが決められれば、私は最後尾になってしまうので、できれば明日の朝、予選ができるくらいに安全なコンディションになってほしいと思っています。自分の力を知るためにも、今日は第4セッションを最後まで走り切りたかったのですが、それができず残念。天候に適応するため毎ラップのようにライディングを変えていかなければならなかったので、良いフィーリングをつかむことはできませんでした」

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