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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 10月27日 オーストラリア

 

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第17戦オーストラリアGP
■開催日:2019年10月25日(金)フリー走行、26日(土)予選、27日(日)決勝
■開催地:フィリップアイランド/オーストラリア

CIRCUIT DATA

■開設:1956年
■コース長:4.445km
■サーキットレコードラップ:1分28秒108(2013年:M・マルケス)
■サーキットベストラップ:1分27秒899(2013年:J・ロレンソ)
■2018年の優勝者:M・ビニャーレス(ヤマハ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP、フィリップアイランドへ準備万端

Monster Energy Yamaha MotoGPは第17戦オーストラリアGP出場のためオーストラリアに到着。M・ビニャーレスとV・ロッシは日本GPを終えるとすぐに、大好きなフィリップアイランドでのレースに思いを馳せていた。

ビニャーレスは前回の4位獲得でA・リンスと並ぶランキング3位に浮上。好調をそのままに、お気に入りのフィリップアイランドでのレースを非常にポジティブな気持ちで迎えている。コースとの相性の良さは、これまでに獲得した合計5回の表彰台が証明している。2013年にMoto3で2位、2014年にMoto2で優勝、最高峰クラスでは2016と2017年に3位を獲得し、昨年はついに優勝を果たしている。

一方、日本GPで残念な結果に終わったロッシはランキング7位。気持ちを切り替えて雪辱に臨む。ここフィリップアイランドでは数多くの好成績を残しており、その豊富な経験が必ず生かされることになるだろう。1998年と1999年に250ccクラスで優勝、最高峰クラスでは2001年から2005年まで連勝し、2014年にまたひとつ追加した。その他、2008年、2009年、2016年、2017年は2位、2000年、2006年、2007年、2010年、2013年は3位と合計17回も、このサーキットで表彰台に上っている。

フィリップアイランドで初めてモーターサイクル・レースが開催されたのは1931年。1956年に恒久的施設として建設されてグランプリを開催するようになったが、やがて荒廃し、'70年代後半から'80年代前半は使用されることもなくなっていた。その後、大幅なリノベーションが行われると1989年と1990年にMotoGPを開催。1997年からは正式にグランプリの日程に組み入れられた。全長4.4kmの流れるような高速コースには7つの左コーナーと5つの右コーナー、900mのロング・ストレートが設けられており、海ととなり合う、その見事なまでのロケーションがライダーやファンから愛されている。

クアルタラロとモルビデリ、伝統のフィリップアイランドへ

第16戦日本GPで大成功をおさめたPETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロとF・モルビデリが、グランプリ・コースのなかでも最も速く、最も美しいコースのひとつ、フィリップアイランドで行われるオーストラリアGP出場のため南半球へ。

1931年からモーターサイクル・レースを開催してきたフィリップアイランドは、その高速レイアウトがライダーたちに精確なライン取りを課すスリリングなコース。しかも崖の上に位置するため強風の影響を受けやすく、コンディションの急変にも気を配らなければならない。高速で起伏があり、その頂点に位置するブラインド・コーナーなどが多くのライダーから好まれているが、そこには注意すべき難しさも隠れている。

わずか5日前の日本GPでは、モルビデリがグリッド2位から6位を獲得。クアルタラロはグリッド3位から2位表彰台に上っている。Moto2で2016年に2位、2017年に3位を獲得しているモルビデリは今年も自信を持って臨み、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したばかりのクアルタラロは、次の目標であるトップ・サテライト獲得に挑む。第16戦終了時点で38ポイントのリードを保っており、数字上は今回で決定する可能性もある。またPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamはサテライト・チーム・ランキングで76ポイントのアドバンテージを築いてトップに立っている。

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談

「日本GPは総合的にはとてもいいレースができたと思っていますが、残念ながら表彰台には上ることができませんでした。今はオーストラリアにいて、本当に大好きなフィリップアイランドに臨むわけですが、このサーキットにはたくさんの素晴らしい思い出があります。そのひとつが昨年の優勝です。チームのみんなが本当によく頑張ってくれたことも思い出されますし、そのときのことを考えると非常にモチベーションが上がります。今年もまたトップを目指して戦います」

V・ロッシ選手談

「ここ数戦はなかなかペースが上がりません。でも私たちは懸命にハードワークを続けているのです。ここフィリップアイランドは大好きなコースなので、いいレースができるよう期待しています。今すぐに力を取り戻すためにベストを尽くします」

M・メレガリ、チーム・ディレクター

「先週、ツインリンクもてぎでレースを終えたあと、直接オーストラリアへやって来ました。フィリップアイランドはこれまでに訪れた他のコースとは、まったく特徴が異なり、美しい景色に恵まれた特別なサーキットです。我がチームのライダーたちは、ここの流れるような高速レイアウトが大のお気に入りで、毎年、このレースをエンジョイしています。昨年はマーベリックとバレンティーノが優勝争いを展開し、最終的にはマーベリックが優勝。そのときのことがまだ鮮明に記憶に残っており、今年もまた、そのバトルに加わることを決意しています。日本GPでは課題も見つかったので、さらに進化するために金曜日のフリープラクティス第1セッションからハードワークを開始し、ふたりのライダーに乗り易くて競争力の高いマシンを提供していきたいと思っています」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・クアルタラロ選手談

「フィリップアイランドではフロント・エンドのフィーリングが重要になりますが、今はマシンに絶対の信頼を置いているので不安はありません。大好きなコースですし、良い思い出もたくさんあります。また伝統的にヤマハのマシンが多く活躍しているところでもあり、去年は優勝を飾っています。3週間連続でレースがあり、厳しいスケジュールですが、好成績が出ているなら、それも幸せな時間になります。オーストラリア到着後、約1日は休養がとれるので、心身をリセットしてからまたマシンに飛び乗るのが楽しみです!」

F・モルビデリ選手談

「私はフィリップアイランドのコースが大好きで、これまでの経験のなかではいつもハイペースをアピールしてきました。今年はマシンが絶好調で、スピードもあり、ここ数戦は上り調子が続いています。日本GPでは期待にわずかに届かずほろ苦さを味わいましたが、それだけに今回はより一層、エネルギーとモチベーションが高まっているのです。またいいレースができるようハードワークに取り組みます」

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