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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 8月4日 チェコ

RACE DATA

■大会名称:第10戦チェコGP
■開催日:2019年8月4日(日)決勝
■開催地:ブルノ/チェコ(5.403km)
■天候:ウェット/気温23℃
■PP:M・マルケス(2分2秒753/ホンダ)
■FL:A・リンス(1分56秒912/スズキ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPは6位と10位

ハーフ・ウエット、ハーフ・ドライの難しいコンディションで行われたチェコGP決勝。Monster Energy Yamaha MotoGPのV・ロッシとM・ビニャーレスは好調を維持することができず苦戦した。開始予定時刻の14:00の時点では、コースのほとんどが乾いているがメイン・ストレートから第1セクションがウエットで滑りやすくなっていたため、進行を遅らせて、さらに1ラップ減算して行われることとなった。

40分間も待たされたあともロッシの集中力は失われてはいなかった。グリッド7位から飛び出して6番手で第1コーナーへ進入。しかし前を行くP・エスパルガロのペースが上がらないためトップ4台との差が開いてゆく。4ラップ目でようやくパスして前方が開けると、ロッシはすぐさま1分57秒台に入れて追撃を開始。ところが今度は後方からC・クラッチローが迫り、激しくプレッシャーをかけてきた。7ラップ目にはこれに先行を許して再び6番手に後退し、そのあとは単独走行を続けてチェッカー。トップとの差は9.083秒まで開いていた。

一方のビニャーレスは、路面が濡れている側のグリッド9位。そのためスタート・ダッシュが決まらず順位を下げ、1ラップ目終了時点で15番手まで後退してしまった。その後もなかなかコース・コンディションの感触がつかめずに手間取っていたが、5ラップもすると調子を取り戻して13番手まで挽回。さらに4ラップ後にはM・オリベイラをとらえて12番手へ浮上した。

11番手との差は大きく開いていたが、着実にこれを詰めていってF・バグナイアをパス。さらにペースを上げるとP・エスパルガロと中上貴晶の9位争いに追いつき、残り5ラップではトップタイムをマークするほどの好調ぶりを見せた。そして残り2ラップでエスパルガロをパスして10位。しかし中上には届かずそのままゴールした。トップとの差は16.558秒。

この結果、ビニャーレスはランキング5位をキープ。ロッシが1ポイント差の6位となっている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング3位。Monster Energy Yamaha MotoGPもチーム・ランキング3位を維持している。

クアルタラロは好調を維持。モルビデリはリタイア

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロが7位獲得と健闘。チームメイトのF・モルビデリは1ラップ目、他車に接触されて転倒し、そのままリタイアとなった。

クアルタラロはグリッド10番手から好スタート。ウエットとドライが混在するコンディションで初めてのレースにもかかわらず、多くのライダーを追い詰め、追い抜いて、序盤から5位争いを展開。最終的にはV・ロッシに続く7位でチェッカーを受けた。

一方のモルビデリはオープニングラップでJ・ザルコに接触され、J・ミルとともにコースアウトして転倒。再スタートすることができず、そのままリタイアを余儀なくされた。フリープラクティスのなかでは順調にセッティング作業を進めており、手ごたえをつかんでいただけに悔しい結果。次戦に向けて意欲を燃やしている。

明日、月曜日はここブルノ・サーキットでオフィシャル・テストに参加。そのあと来週末のオーストリアGPへと向かう。

RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

V・ロッシ選手談(6位)

「午後2時のスタートは非常に危険でした。とくに第1セクションはフル・ウエットの状態だったので、スリック・タイヤで皆が一斉に第1コーナーに飛び込むとなれば大変なことになってしまいます。私から見れば、これは最も危険な行為のひとつです。だからスタート時刻を遅らせてもらうよう頼んだのです。その結果、最後は完全なドライ・コンディションでレースができたのですから、正しい判断だったと思っています。6位にはもちろん満足していませんが、より良い状態でマシンを走らせることができましたし、終盤はかなり好調でした。上位数台のペースは速く、追いつくことはできませんでしたが、このところの数戦と比べれば状況は良くなっています。明日はこのコースでテストを予定しており、新しいエンジン・スペックを含めて試してみたいことがいくつかあります。とても重要な一日になるはずです」

M・ビニャーレス選手談(10位)

「グリッドの右側のほうは路面が濡れていて、私はそちら側からのスタートだったので少し不利な状況でした。でも目の前、つまり私と同じ右サイドに並んだアレックス(リンス)は大丈夫だったみたいです。私は午前中のウォームアップ・セッションのときよりグリップが落ちてしまっているように感じたのですが、これは今回に限らずよく起こることなので改善の必要があると思っています。明日はテストがありますが、2020年のことは遠すぎてまだ考えたくありません。次のオーストリアでトップを目指すために、マシンのパフォーマンス向上を追求したいと思っています」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「スタート前に突然、雨が降り出しました。このような場合、いつも苦戦を強いられるので私たちにとっては大変、厳しい状況でした。レース後には、ふたりから異なる感想が聞かれ、バレンティーノは午前中のウォームアップよりも午後の決勝のほうが好調だったと言い、マーベリックはそのまったく逆だったのです。バレンティーノは好スタートを切りましたが、ポル・エスパルガロの後ろでしばらく手間取り、ようやくパスしたあとは最善のポジションを目指して最大限、努力してくれました。マーベリックはグリッドの濡れているほうからのスタートだったので、初めに15位まで下げてしまって追い上げに苦戦しました。このところはフリープラクティスでいい走りを見せてくれていたので、ここでチャンスを逸してしまったことはとても残念です。明日のオフィシャルテストは重要になるので、ドライ・コンディションを期待しています」

PETRONAS Yamaha Sepan Racing Team

F・モルビデリ選手談(DNF)

「ウォームアップでマシンに好感触をつかんでいて、きっといいレースができると思っていただけに残念な結果になってしまいました。ザルコが、決して優雅ではないやり方でパスを仕掛けてきたことは間違いありません。しかし、これがレースというものなのです。私としては来週の戦いのなかで力強く復活できるよう頑張るだけです。明日のテストは、マシンの改良だけでなく、今日、背負わされた重荷を下ろすためにも重要なものとなるでしょう。また、時間を空けずにすぐ次のレースに挑めることも良かったと思っています」

F・クアルタラロ選手談(7位)

「昨日が最悪だったので、今日の目標はトップ8とトップ・ルーキーに置いていました。そしてその結果として両方を達成することができました。タイヤをセーブすることが本当に重要なのだと思って臨んだ初めてのレースと言ってよく、そのなかからとても多くのことを学びました。このような奇妙なコンディションは今までに経験したことがなかったので、序盤はストレスも感じていたのですが、最後まで走り切って良い結果を得られたので満足しています。レースのなかでは何台かをパスすることができました。そして必要なときにアグレッシブに攻めるために、どのようにしてタイヤをセーブすれば良いのかということも学ぶことができたのです。終盤はロッシに追いついて初めてのバトルを経験しようと懸命にプッシュしたのですが、そこまで詰めることができず残念でした」

W・ズィーレンベルグ、チーム・マネジャー談

「ファビオ(クアルタラロ)は好調、フランコ(モルビデリ)は転倒リタイアと明暗を分ける結果となりました。私たちはウイークを通じて順調に仕事を進め、ウエットでも、またウエットとドライのミックスの状態でも多くのことを学ぶことができました。このことは今後の戦いに必ず役立ってくれると確信しています。決勝日も非常に難しい状況でしたが、チームはよく対処し、落ち着いてライダーたちに状況を伝えていました。チームのみんなでふたりを導くことが重要だとわかっていたのです。全員で戦い、決勝に向けて懸命に準備をしてきただけに、オープニングラップでのリタイアは本当に残念でした。ファビオのほうは目標がはっきりしており、3~4台をパスするためにしっかりタイヤを管理していました。自分が成し遂げた仕事を誇ってよいと思います」

R・ラズリ、チーム代表談

「複雑な気持ちです。MotoGPではファビオが7位と健闘しましたが、フランコは1ラップ目でリタイアを余儀なくされてしまったからです。ファビオにとってはこのようなコンディションは初めてでしたが、とても良い経験になったと思います。難しい状況のなかで10番手から7位まで上がったことは、必ず今後に役立つことになりますし、ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得への道も依然として続いています。その一方でフランコのほうは残念な結果になってしまいましたが、次のオーストリアで復活してくれると確信しています」

MS開発部モトGPグループリーダー 鷲見崇宏談

「短いサマーブレイクが終わり、ライダー・チームともに士気高く後半戦開始の舞台であるチェコに乗り込みました。ヤマハライダーは前半戦でのそれぞれの課題改善をを目指しセッティング作業を行い、金曜のドライ、土曜のウェットといった安定したコンディションでは、良いセッティングを見つけ出すことができ、レースに向けた手ごたえを掴んでいたと思います。しかし、土曜日の予選での路面変化や決勝直前の降雨によるミックスコンディションではM1の強みを引き出すことが難しく、期待通りの結果を得ることができませんでした。難しい状況ではありますが、ロッシ選手が車両フィーリングを取り戻しつつあること、走るごとにタイヤとマシンのコントロールを学んでいるクアルタラロ選手など、ポジティブな点にも目を向けながら、進歩を得るべく挑戦を続けていきます。引き続きご声援よろしくお願いします」

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