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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 10月30日 マレーシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第17戦マレーシアGP
■開催日:2016年10月29日(土)予選結果
■開催地:セパンサーキット/マレーシア
■コースコンディション:ウエット
■気温:26度 ■路面温度:28度
■PP:A・ドビツィオーゾ(2分11秒485/ドゥカティ)

REPORT

ウエットの予選でロッシ2番手、ロレンソ3番手、ともにフロントロー獲得!

Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシとJ・ロレンソは、今日もトリッキーなコンディションの下、公式予選に挑んだ。新しい路面にも慣れてきたふたりは好調をキープし、それぞれ2番手と3番手。これによって今季6度目となる二人揃ってのフロントロー獲得となった。

ロッシは予選開始早々に出走し、すぐさま体を伏せて積極的にタイムアタック。1周目で2分13秒135を記録して暫定トップに立ったあと2番手に後退し、次のラップではタイムを更新したものの順位では4番手へと後退した。残り時間が少なくなってきたところで2分11秒828へ更新して3番手へ浮上。さらに2分11秒731へ上げるとロレンソを抜き、さらにトップと0.246秒差として2番手を獲得した。

一方のロレンソは、ポールポジションを目指し真っ先にピットを離れてアッタクを開始。1周目で2分13秒746をマークしてトップに立ったが、他のライダーたちがアッタクを終えると5番手まで後退。次に2分12秒098へ更新して2番手に上がったが、3番手へと後退。そして3回目のアタックでは自己ベストを更新したものの順位を上げることができなかった。残り3分を切って全体のペースが上がると、順位も激しく入れ替わる。そのなかでロレンソはすぐさま2分11秒787へ上げて2番手へ浮上。さらにプッシュを続けたが、タイムアップには繋がらず3番手に後退してセッション終了した。トップとの差は0.302秒だった。

エスパルガロがQ2進出を果たし11番手・4列目を獲得

Monster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロがQ2進出を果たし、予選で11番手を獲得。明日の決勝は4列目からのスタートする。午前中に行われたフリープラクティス第3セッションでは開始早々からペースアップ。15ラップを走行して9番手を獲得して直接Q2へ進出した。ところがフリープラクティス第4セッションでは、開始直前にまたも雨が降り出し、その後のスケジュールはすべてウエットコンディションで行われることとなった。Q2でエスパルガロは、1ラップ走行後にピットに戻ってリアタイヤをウエット用のソフト・コンパウンドに交換。これによって11番手を獲得した。明日はファクトリー勢に近づき、トップサテライトを目標に決勝へ臨む。

一方のB・スミスは、予選で13番手・グリッド5列目を獲得した。フリープラクティス第3セッションでは、0.177秒という僅差でQ2進出を逃した。Q1では順調にペースアップして自己ベストを更新したものの、Q2進出にわずか0.014秒差およばず13番手。明日の決勝はトップ10入りを目指す。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(予選2番手/2分11秒731)

「難しいセッションだったよ。いつもとはまったく違うんだ。通常なら2ラップ走ったあとタイヤを新品に交換し、それからまた2ラップ走る。でも今日はとにかくミスをしないように気をつけながら、タイヤを暖めて、同時にプッシュしていかなければならなかったんだ。そのなかで2番手を獲得できたのはうれしいよ。フリープラクティス第4セッションのときと比べたら、セッティングもブレーキングもかなり良くなって気持ちよく乗れるようになった。もちろん、これからまだ仕事を続けなければならないけれど、今日はフロントローを獲得でき良かった」

J・ロレンソ選手談(予選3番手/2分11秒787)

「セパンで雨が降ったときは、いつも速く走れるんだ。だから今回も予定通り。路面グリップもすばらしいしね。序盤はちょっとプッシュしすぎてしまった感じ。もう少しペースを抑えて、最終ラップのアタックに備えてタイヤをクールダウンしておけばよかったのかもしれないが、そうはせずに走り続けてしまった。そして最後にはタイヤが熱くなり過ぎてしまって、あとコンマ3・4秒伸ばせなかった。でもポジションは悪くない。ウエットで3番手なら十分に満足だ」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「非常に好調だ。午前中にドライコンディションを走り、午後はウエットになり、おかげであらゆるコンディションでのセッティングを進めることができた。ライダーたちも好感触を持っており、予選でそれを十分に証明してくれた。バレンティーノもホルヘも、いつもと違う予選のなかですばらしい仕事ぶり。結果としてふたり揃ってフロントローに並ぶことになりとてもうれしいよ。それでもまだ、ウエットについてもドライについても改善の余地が残っているので、明日のウォームアップまでに準備したい。天気は依然として予想がつかず、予報でもあらゆるコンディションが伝えられている。しかし、どんな状況になっても最善を尽くすだけだ」

Monster Yamaha Tech 3
P・エスパルガロ選手談(予選11番手/2分13秒707)

「天気もまったく助けてくれなかったし、今日もとても厳しかった。午前中はドライコンディションになって、路面の状態は昨日よりも良くなったんだけれど、気持ちよく走ることができなかったんだ。それにマシンの加速が得られずに苦労した。でもセッション終盤になると少しずつ走りやすくなってきたんだ。そしてラップタイムも上がりQ2へ進出することができた。フリープラクティス第4セッションがウエットになってしまったため、ドライ用のセッティングのアイディアを試すことができなかったのは残念だった。だから明日のウォームアップはなんとかドライの中で、今日やり残したことを試したい。ウエットではマシンのフィーリングをつかむまでの時間がかかってしまったけれど、周回を重ねるほど自信もついてきた。でもQ2ではマシンの状態がすっかり変わってしまったんだ。何も変更はしていなかったのにトラクション不足に悩まされるようになり、ペースを上げることができなかった。前回のオーストラリアでは予選でいい走りができたので、今回も目標を高いところに置いていた。それだけに残念な結果になってしまった。このあとはデータをしっかり分析して状況を把握し、明日の決勝に備えたい。間違いなく厳しいレースにはなるだろうね」

B・スミス選手談(予選13番手/2分12秒898)

「今日もまたコンディションに泣かされた。おかげですべてがいつもよりも難しかったけれど、ウエットになってもドライになっても十分な準備が整った。だからこそ明日が楽しみなんだ。午前中のフリープラクティス第3セッションは好調だったから、間違いなくQ2へ進めると思っていた。ところが最終コーナーでつまらないミスをして進出できなかった。それでも、その瞬間まではずっと気持ちよく走れていたし、たくさんのデータを収集することもできた。それらは、明日もし晴れれば必要になるものだ。そのあとのフリープラクティス第4セッションでは、両方のコンパウンドで好感触をつかむことができた。だから予選ではちょっと賭けをして、それがあまりうまくいかなかったが、その状態でもQ2のペースに迫ることができたのは良かった。さらに、もう少し広い視野で見れば、右膝の怪我が着実に良くなってきて、戦えるレベルに戻ってきているんだ。あとは明日の天気とコンディション次第。どうなったとしても、必ずチャンスがあると確信している。110%を尽くしてがんばるよ」

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