本文へ進みます

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.15 10月16日 日本

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第15戦日本GP
■開催日:2016年10月14日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ツインリンクもてぎ/日本
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度 ■路面温度:32度

REPORT

ロレンソが反撃開始、初日フリートップ、ロッシは7番手

MotoGPは、アジア、オセアニアで行われる3連戦をスタート。その1戦目となる日本GPがツインリンクもてぎで行われ、フリープラクティスでMovistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソとV・ロッシは、それぞれ1位と7位を獲得した。

ロレンソは午前中の第1セッションからペースをつかんで順調な滑り出し。序盤で2番手に上がったあとは、主にドライコンディションのセッティング作業に取り組んだ。そして3回目の走行で1分46秒181のベストタイムを記録。トップから0.695秒差の3位でセッションを終了した。

午後からの第2セッションでも同様にスムースなライディング。開始早々に1分46秒111に更新し、さらにペースを上げると46秒台の壁を破る1分45秒911を記録して暫定3位につけた。最後までペースを緩めず走り切ったロレンソはセッション終盤、さらにタイムを短縮して1分45秒151。これでライバルを0.053秒上回り、一気にトップに立った。

チームメイトのロッシも、第1セッション開始早々からハイペースをアピール。ストップ&ゴーの特徴的なコースに合わせるため、セッティング作業に専念しながら合計20ラップを走行した。ほとんどの時間帯で2番手をキープしていたが、終盤で4番手へ後退。1分46秒222のベストラップで、トップとの差は0.463秒。

第2セッションではやや遅れてコースイン。それでも素早くペースを掴み、マシンのパーフェクトなバランスを求めて作業を続けた。何度かセッティング変更を行いながら、数種類のタイヤスペックをテスト。セッション終盤にはラップタイムを1分45秒684に短縮して暫定トップに立ち、その後さらに1分45秒532へと更新したが、ライバルたちもペースを上げたため7番手へ後退した。トップとの差は0.381秒。

1年ぶりの MotoGPで中須賀は17番手

Yamalube Yamaha Facory Racingの中須賀克行は、フリープラクティス1を1分48秒058で終え、総合17番手。1年ぶりに走るMotoGPで、改めてそのレベルの高さを実感したようで「彼らは、とても1年ぶりにツインリンクもてぎを走るというようなレベルではない。コーナー進入時のフルブレーキなど、マネをしようとするとこっちのリズムが乱れてしまう」と語った。

路面温度が上がったフリープラクティス2では、1分47秒135が中須賀のベストタイム。そしてこのフリープラクティス2でのヤマハ勢トップスピードで中須賀は、ポル・エスパルガロに次ぐ305.2km/hを記録。これは総合で10番手となるが、ミシュランタイヤの特性を把握できれば、さらにラップタイムが上がることを期待させるものだった。

エスパルガロは10番手を獲得。スミスも復帰戦で果敢な走り

Monster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロが、フリープラクティスで10位と健闘した。第1セッションではセッティング調整を行いながら、合計16ラップを走行して11番手。第2セッションも果敢に走行を続けていたが、15分後に第9コーナーで転倒してその後の走行を取りやめることとなった。ここまでの周回数はわずか9ラップだったが、その5ラップ目で自己ベストを更新しており10番手へとポジションアップ。トップとの差は1秒強に留まっている。

8月に膝を負傷して以来、3レースを欠場したB・スミスが戻って来た。スミスにとっての今回の目標は、少しでも長い距離を走り、マシンに慣れ、レースの感覚を取り戻すこと。第1セッションでは合計13ラップ、第2セッションでは合計15ラップを走り、最終的には第1セッションのラップタイムを2.518秒短縮した。

RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(フリー走行総合トップ/1分45秒151)

「今日はとても順調だったよ。でも午後は気温のせいでコンディションが悪化し、転倒者が何人か出てしまったけれどね... 実際、とても難しい状況で、あのようなときには気温とタイヤに十分に気をつけなければならないんだ。タイヤについては最後に試したセットがとても良くて、そのおかげでコーナリング性能も向上。マシン自体もよく走ってくれているし、僕の体調もばっちりだから、きっといいレースができると思うよ」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合7番手/1分45秒532)

「良いところもあったし、悪いところもあった。午前中はハイペースで走ることができたけれど、午後のセッションはちょっと大変だったよ。硬めのコンパウンドのタイヤを試してみたら、前後ともフィーリングがつかめなかった。最後にソフト・コンパウンドに戻すと、ようやくラップタイムが上がってきたけれど、それではまだ不十分。ブレーキングがうまくいかず、セッティングにもマシンのバランスにも満足できない状態なので、これから何とかしないとね。全体のラップタイムは昨年とそう変わっていないのに、午後のセッションではたくさんの転倒者が出てしまい、そのなかでペドロサが怪我をしてしまったのは不運だった。おそらく、午後になって急に気温が下がったことが原因だろう。ペドロサの回復を祈り、僕ら自身も明日は良いコンディションを期待したい。そしてマシンバランスの調整を行い、もっと競争力を高めていきたい」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「フリープラクティス初日は順調にスタートできた。ホルヘもバレンティーノも開始早々から好位置につけており、ペースもとても良かった。午後はセッションのほとんどの時間をタイヤテストに費やし、フロント、リアともに様々なスペックのものを試すことができた。これは非常に重要な作業だが、一方では、そのせいでセッティングが遅くなってしまうということもある。そんななかでもホルヘは、最後の走行で新品のソフトタイヤを生かしてファステストラップを記録。しかしバレンティーノのほうは、セッション序盤でグリップ不足に悩まされ、ソフトコンパウンドの新品タイヤに交換してからも、とくにこのコースの特徴であるハード・ブレーキングで、思うように制動できず苦労した。決勝までにはまだ時間があるので、これから改善していく。明日はまた一歩前進できるだろう」

YAMALUBE YAMAHA FACTORY RACING
中須賀克行選手談(フリー走行総合17番手/1分47秒135)

「今年はECU(電子制御ユニット)が全車統一になり、タイヤも昨年までのブリヂストンからミシュランに変更されました。ECUに関してはテストできているのですが、レース用のミシュランタイヤは経験が少なく、まだ理解できていない状態です。今日マークした1分47秒135は、テストで出しているタイムなのでもっと上を狙えるのですが、これ以上攻めると、転倒しそうな雰囲気もあるので踏み切れていない状態です。明日は、もう少しタイヤ特性を生かせるライディングをみつけて攻めていきたい。昨年とは1秒落ちになりますが、1分46秒前半を目標にしていきます」

尾方宏彰、チーム監督談

「今年は、ワイルドカード参戦ですがファクトリーと同スペックのエンジンを使うというレギュレーションであるため、例年のように先行開発を主とした参戦とは少し異なります。ただ、エンジンなどのハードウエアは減っていますが、全車共通のECUでレースを戦うことで、さまざまなデータが収集できます。開発テストでは、基本的に各パーツ類がちゃんと機能しているかのチェックがメインでしたが、今回は、普段のテストでは施さないようなセッティングもトライしているので、中須賀選手も驚くような場面もありました。また、中須賀選手は、自分のマシンのことはもちろんですが、ライバルメーカーのライダーと一緒に走ってその比較をアナウンスしてくれいます。これは、例年とは違って冷静に走れている証拠だと思います」

Monster Yamaha Tech 3
P・エスパルガロ選手談(フリー走行総合10番手/1分46秒245)

「全体的に見て、今日はとてもいいスタートが切れたと思う。午前中はラップタイムはあまり上がらなかったけれども、セッティングの面ではいい仕事ができた。第2セッションではリアのハードコンパウンドの感触がとても良くて、すぐに好タイムを記録。これで一旦、6番手まで上がったが、そのあとまもなくして第9コーナーでミスをしてしまった。非常に残念なことに、お気に入りのシャシーを使っているのは1台だけ。スペアマシンで走ってみたら、まったくフィーリングが変わってしまったので、今日はそこで終わりにすることに決めたんだ。いずれにしても、10番手に入れたのは良かった。これから今日のデータを分析し、できればバレンティーノやホルヘから何かを学び、さらに今晩はよく眠って、明日の午前中でセッティングを続ける。そして予選で好位置獲得を目指す」

B・スミス選手談(フリー走行総合21番手/1分48秒897)

「何よりもまず、久しぶりに自分のマシンに乗ったときの感動を話しておきたい。レースを離れていた7週間は本当につらかったけれど、こうしてようやくサーキットに戻ってくることができた。友達、家族、セラピスト、多くの人たちが、僕のために多くの時間を費やしてくれた。そのおかげで、またレースができるまでに回復することができたんだ。この50日間、最後の4レースをチームとともに戦うことだけを目指してきた。僕が居るべき場所に戻ってくることができたことが本当にうれしいんだ。僕の膝はまだ完璧ではないから、当然、今日の走行は簡単ではなかった。それでも第1セッションに比べれば第2セッションは格段に良くなり、少し自信を持つこともできた。今日はもう少し休んで、明日また前へ進みたいと思っているよ。チームのみんなが、とても根気よく付き合ってくれたことに感謝。僕の要求に合わせてマシンをモディファイしてくれただけでなく、僕をとても落ち着かせてくれるんだ。彼らのおかげで、日本GPでの復帰戦を楽しむことができる」

ページ
先頭へ