ロードレース世界選手権 MotoGP（モトGP）

RACE DATA

■大会名称：MotoGP第18戦バレンシアGP
■開催日：2014年11月7日（金）フリー走行、8日（土）予選、9日（日）決勝

CIRCUIT DATA

開催地：スペイン／バレンシア
開設：1999年
コース長：4.005km
サーキットレコードラップ：1分31秒628（2013年：D・ペドロサ）
サーキットベストラップ：1分30秒237（2013年：M・マルケス）
2013年の優勝者：J・ロレンソ

REPORT

ロッシとロレンソがランキング2位を目指す！

モビスター・ヤマハ・MotoGPは、2014シーズン最終戦となるバレンシアGPに出場するためスペインへ。V・ロッシとJ・ロレンソはわずか12ポイント差でランキング2位を競い合っており、日曜日の決勝では激しいバトルが予想されている。しかしふたりは、自らの成績のためだけに戦うのではなく、モビスター・ヤマハ・MotoGPのチーム・タイトル獲得も目指している。

ヨーロッパを離れ、アジア地域で開催された3連戦で大成功をおさめたロッシは、この最終戦でもう一度表彰台に上り、ランキング2位を守りたいところ。バレンシアでは2003年と2004年に優勝、2002年と2009年に2位、2005年、2008年、2010年に3位を獲得している。

一方、昨年の優勝者、ロレンソは、今年も自信を持ってホームGPに臨む。最終戦を勝利で飾りたいロレンソには地元ファンの熱狂的なサポートが期待される。過去には2010年と2013年に優勝、2009年は3位で表彰台に上っている。

バレンシアは2002年以来、最終戦の舞台として定着。独特の雰囲気がライダーたちにも愛され、毎年、記録的な数の観客を集めることでも知られている。どの観客席からもコース全体を見渡すことができるレイアウトとなっているため、詰めかけたファンがレースの成り行きを見逃すことはない。コースは1999年に完成。全長4.005kmで反時計回り。5つの右コーナーと8つの左コーナー、650mの長さのストレートがある。

COMMENT

V・ロッシ選手談

「決して楽な戦いにはならないだろう。今はランキング2位につけているけれど、12ポイントの差は十分とは言えない。ホルヘもとても好調だからね。彼はシーズン後半、本当に速くなってきたし、母国スペインでの勝利がなんとしても欲しいし、ランキング2位を僕から奪い取りたい。そんななかでも僕らはとにかく、他のすべてのレースと同じように、この最終戦でも優勝を目指していくだけ。チームと協力してベストを尽くす。いつものようにね！　バレンシアはあまり好きなコースではないんだけれど、そんなことは関係ないよ。今シーズンは、好きなコースでなくてもいい走りができているからね。アジアの3連戦は絶好調で優勝もできた。だからここバレンシアもきっとうまくいく。自信があるんだ！」

J・ロレンソ選手談

「ついに最終戦がやってきた。シーズンの締めくくりにスペインへ戻ってくるのは、いつもながらとてもエキサイティングなことなんだ。前回のセパンまでに、すでにランキング3位を確保することができた。そして今回は、バレンシアで2年連続の優勝を狙っていく。ヤマハM1にとっては、セパンよりも相性の良いコースだと思っているので、今年もまた勝てるように頑張るよ。ランキング2位もまだ可能性は残っているけれど、そのことよりも、まず優勝を目指したい。そしてそのあとに、バレンティーノの順位がどうなるかを見て、結果を待つことになるだろう。毎年、僕らの応援に来てくれる大勢のファンの前で、シーズンをスタートしたときよりも良い走りで締めくくりたいんだ」

M・メレガリ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、チームディレクター談

「ついにシーズンが終わる。これから最終戦出場のためバレンシアを訪れる。この最終戦でバレンティーノとホルヘのランキング2位と3位が決定するが、同時に、チーム・タイトルにも決着がつく。そのためにも少しでも上のポジションを目指し、ウイーク初日から好調にスタートしたい。アジアの3連戦ではバレンティーノが絶好調だった。とくにフィリップアイランドでの勝利は、彼のライディングレベルの高さを見せつけた。続くもてぎではホルヘが優勝。すべてのセッションで安定した速さをキープし、決勝でも見事な走りを見せてくれた。我々チームも、ふたりのライダーも、シーズンを通して全力で仕事に取り組んできた。そしてこの最終戦でも、最後の一撃をくらわそうとやる気満々だ。バレンティーノとホルヘがウイークのスタートから上位で戦えるように、我々チームが準備を整えることが重要。それができれば最高の形でシーズンを締めくくることができるだろう」