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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.14 9月28日 アラゴン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第14戦アラゴンGP
■開催日:2014年9月27日(土)予選結果
■開催地:スペイン/アラゴン(5.078km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度 ■路面温度:36度
■PP:M・マルケス(1分47秒187/ホンダ)

REPORT

P・エスパルガロが4位でヤマハトップ
ロッシは6位、ロレンソは7位で決勝へ

モビスター・ヤマハ・MotoGPのV・ロッシとJ・ロレンソは、予選セッションで厳しい展開を強いられそれぞれ6位と7位。

フリープラクティスでペースアップを模索してきたロッシ。午後には予選第1セッションに出場し、フロントにソフト・コンパウンド、リアにハード・コンパウンドを装着して慎重にスタート。最初のタイムアタックで7位につけたあと、一旦ペースを落としてコースがクリアになるのを待ってから再度挑み、1分49秒172を記録して一気にトップに浮上した。その後、ピットに戻ってリアタイヤをソフト・コンパウドに履き替え、残り3分で再びコースに復帰すると1分48秒692まで更新。トップでセッションを終え、予選第2セッションへの進出が決定した。

わずか数分の休憩のあと予選第2セッションがスタート。最初のアタックで1分48秒614へと更新したあとはなかなかペースが上がらなかったが、終盤になってリアをミディアムに変更すると1分48秒226を記録して4位に浮上した。しかしその後、ライバルたちがさらにペースを上げたため、ロッシはふたつ順位を下げて6位となった。

一方のロレンソは、予選第2セッションで真っ先にコースインしてタイムアタックを開始。初めに記録した1分48秒332で暫定3位につけたあとはなかなかペースが上がらなかったが、残り7分でタイヤ交換を行うと、1分48秒24へと更新して2位に浮上した。しかしその後、他が上回って4位へ後退。最終盤ではさらに3つ下げて7位となった。

モンスター・ヤマハ・テック3のP・エスパルガロが、予選4位獲得の大健闘。午前中に行われたフリープラクティス第3セッションでは、トップに0.25秒差と迫る1分48秒377で3位。またフリープラクティス第4セッションでは、決勝に向けた最終調整を行いながら7位につけた。そして15分間のタイムアタックでは1分47秒865まで短縮。これでグリッド2列目を確保し、決勝ではサテライト勢のトップを目指す。

チームメイトのB・スミスは、予選で転倒があり11位にとどまった。フリープラクティス第3セッションでは1分48秒615のタイムで6位につけ、3位のエスパルガロにコンマ3秒差。同時に昨年の予選タイムを0.239秒上回る好調ぶりを見せていた。これで直接、予選第2セッションへと進んだスミスは、序盤は慎重にペースを探りながら、その後タイヤ交換を行って最後のタイムアタックを開始。しかし、ほどなくして不運にも転倒を喫し、序盤で記録した1分48秒810のタイムで11位が決定した。このような状況にも本人の決意は鈍っておらず、決勝では好スタートを決めて好成績獲得を狙う。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'47.187
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'47.549
3 A・イアンノーネ Pramac Racing Ducati 1'47.685
4 P・エスパルガロ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'47.865
5 C・クラッチロー Ducati Team Ducati 1'47.897
6 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'48.226
7 J・ロレンソ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'48.246
8 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 1'48.368
9 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'48.542
10 A・エスパルガロ NGM Forward Racing Yamaha 1'48.568
11 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'48.810
12 H・バルベラ Avintia Racing Avintia 1'48.991
13 Y・ヘルナンデス Energy T.I. Pramac Racing Ducati 1'49.051
14 青山博一 Drive M7 Aspar Honda 1'49.209
15 A・バウティスタ GO&FUN Honda Gresini Honda 1'49.274
16 S・レディング GO&FUN Honda Gresini Honda 1'49.703
17 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Honda 1'49.790
18 N・ヘイデン Drive M7 Aspar Honda 1'49.835
19 A・デ・アンジェリス NGM Forward Racing Yamaha 1'50.263
20 D・ペトルッチ Octo IodaRacing Team ART 1'50.635
21 M・ラバティ Paul Bird Motorsport PBM 1'51.280
22 B・パークス Paul Bird Motorsport PBM 1'51.489
23 M・ディ・ミリオ Avintia Racing Avintia 1'52.181

COMMENT

モビスター・ヤマハ・MotoGP
V・ロッシ選手談(予選6位/1分48秒226)

「昨日も今日も、フリープラクティスではグリップ不足に悩まされてきた。何周か走るとマシンがスライドし始めるので、限界ぎりぎりまで攻めることができなかったんだ。チームとともに懸命に他のセッティングを模索し、午後になるとようやくある答えが見つかったので、こうして6位を獲得することができた。グリッド2列目だから決して悪くない。むしろとても良い結果だと思っているよ。これから明日までに、さらにもう少し改善を目指し、決勝で全力でプッシュできるよう努力したい。今、最も気になっているのがフロントタイヤ。ミディアムかハードかで悩んでいる。ふたつはとても似ているので判断が難しいところだが、明日の路面温度を見てから決断することになるだろう」

J・ロレンソ選手談(予選7位/1分48秒246)

「わずか2週間で、こんなにも状況が変化してしまうなんて、まったく信じられないよ。今回は明らかに、かなり苦しい展開になっている。とくに今日は、ふたつのリアタイヤが、いずれも良くなかったのでがっかり。午前中のフリーで履いたものも、午後に予選で履いたものも… 通常ならあとコンマ4、5秒の短縮を期待できるところだが、実際にはコンマ1秒しか改善できなかったんだ。ただ、ペース自体はグリッド・ポジションほど悪くないと思っているので、スタートを成功させて、そのあともじっくり我慢の走りができれば何とかなるはず。最初のふたつのコーナーが難しいところだが、そこを越えてさらに少しずつ上げていければ、表彰台も狙えると思っているんだ」

M・メレガリ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、マネージング・ディレクター談

「昨日のフリープラクティスがかなり厳しい状況だったので、昨晩は皆で懸命に問題解決に取り組んだ。いくつかの方法を試すうちに少しずつ改善されてきたところもあるが、明らかな前進を可能にするキーポイントがまだ見つからない。ホルヘもバレンティーノもいつもどおりに100%の力を出し切ってベスト・ポジションを目指したが、残念ながらホルヘの2本目のタイヤがうまく機能せず、彼の本来のポテンシャルを引き出すことができなかった。長い戦いになるだろうが、今晩もまた作業を続け、明日朝のウォームアップ・セッションまでに何らかの答えを用意したい。ふたりのファイターにも期待するしかない。明日は雨も予想されていて、もしもそうなれば、すべてのことがまったく変わってくるだろう」

モンスター・ヤマハ・テック 3
P・エスパルガロ選手談(予選4位/1分47秒865)

「ウイーク最初のフリープラクティスから、マシンのフィーリングがとても良く、今日はこうして予選で4位という好位置を獲得することができた。このことは喜ぶべき結果だと思っている。それでも決して楽な展開ではなくて、初めから僕は、とてもナーバスになっていたんだ。それはおそらく、他のライダーよりも速いはずだと気負っていたからで、そのせいで激しくプッシュしすぎてリアの感触があまり良くなくなっていたのかもしれない。ピットストップの間にちょっとしてモディファイを行い、同時に僕自身を落ち着かせると、ペドロサの後ろについて、なかなかいい走りができたと思う。グリッド2列目は僕らにとって十分に素晴らしい結果だが、明日はコンディションの変化も予想されているので、このあとも作業を続けてさらに改善を目指さなければならない。気温やグリップレベルが変わってしまうので、そのなかでファクトリー・マシンと戦うため準備しなければならない。スペインのファンを喜ばせるためにベストを尽くしたい」

B・スミス選手談(予選11位/1分48秒810)

「ここまで好調だっただけに、予選がこのような結果になり非常に残念だ。2回目のアタックに備えていたとき、バレンティーノ、ポル、ブラドルらが僕の後ろに続いていたが、彼らと同様、僕も引っ張ってもらえる誰かを探していたんだ。そうすることで、さらにコンマ数秒を伸ばせると思ったからね。ところが、そこはコースのなかでも右コーナーが多く連続する場所だったので、急に左へと変化したときにタイヤがまだ暖まっていなくて、それで激しいハイサイドを起こしてしまったんだ。それでも、最終的な順位とは関係なく、マシン・セッティングは順調に進んでいたし、タイヤ温存のための電子制御システムの調整もうまくできていたので依然として気持ちは前向き。明日は難しいレースになるだろうし、とくにタイヤの耐久性が最も重要な課題になるだろう。後方からのスタートは確かに不利だが、ラップタイムではそんなに大きく離されたわけではないし、チェッカーフラッグまでは長い道のり。第1コーナーまでの距離が短いこともあって、いつも以上にスタートが重要になるが、自信は失っていないよ」

NGMフォワード・レーシング
A・エスパルガロ選手談(予選10位/1分48秒568)

「大好きなコースなので、もっと前のグリッドを狙っていた。タイムアタックの周回で前を走っていたライダーに阻まれる形になってしまい、ソフトタイヤのポテンシャルを最大限に活用することができなかったのは残念だ。彼は予告なくピットレーンに入っていき、僕はそれに邪魔されて危うく転倒しそうになってしまったんだ。それでも自分のペースには自信があるし、決勝用タイヤでのセッティングがとてもうまくいっている。4列目からのスタートということを考えれば難しい展開が予想されるけれど、スタートを完璧に決めて、序盤から着実にポジションを挽回していくことが重要になるだろう」

A・デ・アンジェリス選手談(予選19位/1分50秒263)

「午前中のセッションで2回も転倒してしまい、ちょっと自信を失った。そしてそれが予選にも影響してしまったんだ。それに加えて、アタックの周回で他のライダーに邪魔されてペースを落とさざるを得なかったが悔しい。でも他のオープン・カテゴリーのマシンと互角に戦うだけの速さは持っているし、そこが今の自分の目標。手の痛みは何とかコントロールできたが、今日は連続周回数が少なかったので参考にはならないだろう。決勝は23ラップと長いので、できるだけ良い状態で走りきれるよう願うばかり」

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