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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 4月27日 アルゼンチン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第3戦アルゼンチンGP
■開催日:2014年4月26日(金)予選結果
■開催地:テルマス・デ・リオ・オンド/アルゼンチン(4.806km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度 ■路面温度:37度
■PP:M・マルケス(1分37秒683/ホンダ)

REPORT

ロレンソが今季初のフロントロウ獲得

モビスター・ヤマハ・MotoGPのJ・ロレンソが予選2位に入り、今季初のフロントロウを獲得。チームメイトのV・ロッシは予選6位でセカンドロウ。

いつもなら真っ先にコースに飛び出すロレンソだが、今日は集団が過ぎて前方にスペースをつくってから最後にコースイン。最初のタイムアタックでは硬めのリアタイヤを選択して1分39秒248で4番手につけた。そのあとピットに戻ってリアを柔らかめのものに交換。残り5分、5番手でコースに復帰すると、さらに1分38秒425まで短縮し、順位を一気に3つ上げて2位を獲得した。

一方のロッシもタイミングを見て出走を遅らせ、ロレンソのすぐ前でコースイン。その後はすぐにペースを上げて1周目のタイムアタックで1分39秒421の5番手。2周目には1分39秒359に更新し、その後、タイヤ交換を行った。残り5分余りで再びコースに戻ってからは1分39秒台の壁を突破。6周目でベストの1分38秒949を記録して6位につけた。

モンスター・ヤマハ・テック3のB・スミスは予選7位を獲得。フリープラクティス第3セッションでは、決勝用セッティングの向上と前後タイヤのコンパウンド選択に集中して取り組んだ。そして予選1から予選2まで楽々と走りぬけ、予選1ではユーズド・タイヤでベストタイムを記録。曲がりくねったこのコースで俊敏な走りを見せ、ファクトリー・ヤマハのロッシに100分の1秒差まで迫る1分38秒958。決勝では5位以内を狙う。

チームメイトのP・エスパルガロも努力を続けて素早くペースをつかみ、タイム更新を目指した。フリープラクティス第3セッションでは最終コーナーで転倒があり指に軽い怪我を負ったものの、直接予選2へ進んで1分40秒407を記録。明日は前回に続きトップ10入りを目指す。

NGMフォワード・レーシングのA・エスパルガロが、1分38秒794の好タイムをマークして予選4位、セカンドロウ・トップの位置を獲得。フロントロウ最後のD・ペドロサとの差はわずかコンマ1秒だった。エスパルガロは決勝セッティングに好感触を持っており、明日の決勝では5位以内を目指す。一方、チームメイトのC・エドワーズはコンマ3秒差で予選2に進むことができず14位。マシンのフィーリングは良く、ラップタイムも1分40秒476まで更新している。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'37.683
2 J・ロレンソ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'38.425
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'38.651
4 A・エスパルガロ NGM Forward Racing Yamaha 1'38.794
5 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'38.856
6 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'38.949
7 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'38.958
8 A・イアンノーネ Pramac Racing Ducati 1'39.237
9 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 1'39.297
10 A・バウティスタ GO&FUN Honda Gresini Honda 1'39.429
11 P・エスパルガロ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'39.822
12 N・ヘイデン Drive M7 Aspar Honda 1'40.541
13 S・レディング GO&FUN Honda Gresini Honda 1'40.238
14 C・エドワーズ NGM Forward Racing Yamaha 1'40.476
15 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Honda 1'40.615
16 青山博一 Drive M7 Aspar Honda 1'40.616
17 Y・ヘルナンデス Energy T.I. Pramac Racing Ducati 1'40.691
18 B・パークス Paul Bird Motorsport PBM 1'40.981
19 M. ピロ Ducati Team Ducati 1'41.018
20 M・ラバティ Paul Bird Motorsport PBM 1'41.103
21 H・バルベラ Avintia Racing Avintia 1'41.129
22 M・ディ・ミリオ Avintia Racing Avintia 1'41.267
23 D・ペトルッチ IodaRacing Project ART 1'41.686

COMMENT

モビスター・ヤマハ・MotoGP
J・ロレンソ選手談(予選2位/1分38秒425/7周)

「少しでも速く走れるように、セッションのたびに問題解決に取り組んできた。予選セッションの前にもちょっとしたモディファイを行ったが、どうやらそれが功を奏したようだ。コーナー進入がやりやすくなり、トラクションも上がって素早くコーナーをまわれるようになった。ソフト・タイヤに交換したあとはタイム更新のために全力でプッシュ。それも思い通りに攻め込むことができて、今の僕にできる最高のポジションを獲得できたので満足しているよ」

V・ロッシ選手談(予選6位/1分38秒949/8周)

「ハッピー。良かったと思うよ! 午前中のセッションでまたマシンを大幅に改善することができて、午後の予選ではペースもよく安定して走ることができた。タイムについてはもっと短縮したかったところだけれど、残念ながら最後の10%を生かしきることができなかった。2列目はとてもいいと思う。フィーリングも上々なので、あとはもう少しセッティングを調整してタイヤを決定するだけ。明日を楽しみに!」

M・メレガリ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、マネージング・ディレクター談

「調子は上向き。路面のグリップが良くなってきたら、自動的にタイムも上がってきた。またそれとともにセッティングも、ライダーたちのコースへの理解もすべて良い方向へと進んでいる。今は、明日のウォームアップでさらに何かを見つけ出そうと、両方のガレージで準備を進めている。ホルヘは予選セッションで非常に力強い走りを見せて2位を獲得。バレンティーノのほうも好調で、2列目につけることができたのはとても良かったと思う。ペースは非常に速いので、決勝ではトップグループと互角に戦えると確信している。明日はさらに前進。そしてタイヤはもう問題にならないだろう。目標は表彰台獲得だ」

モンスター・ヤマハ・テック 3
B・スミス選手談(予選7位/1分38秒958/8周)

「予選7位にとても満足している。Q1出場は予定外だったんだ。3回目のフリープラクティスでは、決勝を想定してユーズド・タイヤでのロングランに取り組んでいたからね。でも結果的にはそれも僕らに味方したんだと思う。たくさん走りこんだおかげで、さらにいくつかのセッティングを試すことができたのだから。とくにブレーキングに関しては悩んでいたところだったけれど、それを克服できたんだ。Q1ではハードコンパウンドのユーズド・タイヤで好タイムが出ていて、Q2ではソフトを履いてさらに短縮することができた。コース・コンディションがどんどん良くなっているので、本当ならもっといいタイムが出たと思うけれど、最初のアタックでちょっとしたミスをしてしまってグリップが落ちてしまったんだ。もしもこんなことがなかったら、グリッド2列目を狙うこともできたと思う。コース・コンディションが常に変化しているので明日はまた厳しい戦いになるだろう。リアタイヤは、より安定して走れるハードを選択したほうがいいだろう。目標はまず好スタート。そしてファクトリー・ヤマハについていくこと」

P・エスパルガロ選手談(予選11位/1分40秒407/8周)

「予選11位は非常に悔しい結果。でもセッションを通じてとてもリズムが良かったし、マシンのフィーリングも上々なので、明日の決勝では好成績を狙っていく自信がある。午前中に転倒してしまったけれど、指をちょっと怪我したくらいで大事にはならなかったので幸運だった。もちろん決勝にもまったく影響はないよ。午後からの予選では、タイム向上のためにハードタイヤを使用したが、これは失敗。ウイーク中ずっと、それで調子が良かったのに、コース・コンディションが変わってグリップが上がり、また気温も高くなってきたことでマシン性能を最大限に引き出すことができなかったんだ。ウォームアップ・セッションでまたいくつかのことを試し、タイヤの最終決定も行わなければならない。どのような場合でも僕は全力を注ぎ、好スタートができれば他のサテライトチーム・ライダーとバトルできると確信している」

NGMフォワード・レーシング
A・エスパルガロ選手談(予選4位/1分38秒794/7周)

「今日の走りには満足しているよ。ハード・タイヤを装着したときのマシンの感触がとてもいいので、明日は5位以内を目指していきたい。ただソフト・タイヤでは思い通りにプッシュしていくことができず残念。前回のオースティン同様、あとコンマ1秒というところでフロントロウを逃してしまった。でも決勝には自信を持っている。好成績獲得に決意を持って臨む」

C・エドワーズ選手談(予選14位/1分40秒476/7周)

「フロント周りに新しいセッティングを試してみたら、フィーリングが少し良くなった。カタールやオースティンに比べれば問題は大きくないので、ポジティブにとらえているよ。セッション毎に一歩一歩前進できた。今はただ、明日の決勝で好成績を目指すだけ。アレックスは素晴らしい仕事をしている。彼と、チームの全員に祝福を贈る」

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