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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 8月30日 インディアナポリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第12戦インディアナポリスGP
■開催日:2009年8月28日(金)フリー走行1
■開催地:インディアナ州/インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(4.216km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:23度 ■路面温度:28度

REPORT

初日、V・ロッシとJ・ロレンソが3番手、4番手

インディアナポリスは高温高湿の気候から雨へと変化。ハリケーンに見舞われた昨年の決勝日の記憶をよみがえらせるものとなった。しかし今日の悪天候は1日だけのものと予想されており、明日以降は好天に恵まれることになりそうだ。そのなかでフィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとJ・ロレンソはフリープラクティス初日を、それぞれ3位と4位で終えた。
ロッシはエンジンの走行距離を抑えるために最初の20分間は走行を行わず、路面が完全にウエットになった頃にコースイン。セッション終盤で1分51秒814を記録し、3位に浮上した。トップのD・ペドロサとの差は約コンマ3秒。一方のロレンソも雨のなかで好調な走り。ロッシから約コンマ1秒差で4位につけた。また今回はヘルメットのカラーリングに、コミックブックのなかのヒーロー、‘キャプテン・アメリカ'が施されている。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのJ・トーズランドとC・エドワーズは、それぞれ6位と8位。トーズランドはセッション前半、難しいコンディションのなかで、グリップレベルの変化にしっかりと対応しながら3位をキープ。ウエット用の柔らかめの新型サスペンションを使用して一時は2位まで浮上したが、その後6位に後退してセッションを終了した。ベストラップの1分52秒888はトップから1.3秒差。
一方のエドワーズにとっては、今季2度目の母国GP。安定した走りを披露し、徐々にペースを上げて終盤で1分53秒128を記録、8位となった。今回の決勝はエドワーズにとって、20戦連続のポイント獲得を賭けた戦いとなる。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'51.507
2 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati 1'51.507
3 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'51.814
4 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'51.894
5 A・デ・アンジェリス San Carlo Honda Gresini Honda 1'52.264
6 J・トーズランド Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'52.888
7 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'52.928
8 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'53.128
9 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'53.151
10 M・メランドリ Hayate Racing Team Kawasaki 1'53.590
11 M・カリオ Ducati Marlboro Team Ducati 1'53.967
12 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'54.554
13 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'55.674
14 T・エリアス San Carlo Honda Gresini Honda 1'55.788
15 A・エスパルガロ Pramac Racing Ducati 1'56.204
16 G・タルマクシ Scot Racing Team MotoGP Honda 1'56.594
17 N・カネパ Pramac Racing Ducati 1'58.244

COMMENT

V・ロッシ選手談(フリー走行3番手/1分51秒814/16周)

「エンジンの走行距離をセーブしようと思って、最初の20分間は走らなかったんだ。そして、いよいよコースインしようとしたときには路面が完全にウエットになっていたというわけ...。アスファルトが新しい部分があって、そこは水はけが悪かったし、いくつかのコーナーでは水がたくさん出ていてとても危険な状態。このような天気になってしまったのは運が悪かったけれど、走り自体はペースも悪くなかったしウエット用のセッティングも非常に良かったと思うよ。マシンのバランスがかなり良くなってきていて、明日もまたこのようなコンディションになったとしたら、さらに向上させるためのアイディアもあるよ。でも幸いにも明日は晴れそうだ。ドライになれば、またゼロからのスタートだね!」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「天候がどうなるかわからなかったので、今日は周回数を抑えることにした。また天気予報では明日以降は晴れるように言われているが、いろいろな可能性を考えてしっかりと準備を整えなければならない。バレンティーノは雨のなかでトップに近い走りができていたので良かったが、決勝日には、できることなら今日のデータを使わずに済めばそのほうがいいね。チームとしての本当の仕事は明日から。やはり太陽の下で走らせたい!」

J・ロレンソ選手談(フリー走行4番手/1分51秒894/23周)

「このコースには3種類のアスファルトがあるんだ。そして、そのなかのある部分では、まるで海の上を走っているような感じになってしまうんだ!  最初のふたつのセクションでは、ライディングスタイルもなかなかうまく合わせられなくて混乱してしまったんだけれど、そんなことがあったとしても満足はしているよ。だって今日は、ヤマハとの来年の契約が決定してから初めての走行だったからね。今こうしてここにいられることが僕の誇りなんだ。今日はコンディションは悪かったけれども自信を持って走ることができた。明日は天気も回復しそうなので、ドライでどのような走りができるか楽しみだ」

D・ロマニョーリ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「雨のせいで計画が台無しになってしまった。今日はいくつかの部分で難しいところがあって、とくにコース前半の水が多かった場所はかなり苦労させられた。しかし全体的に見れば得るものも多く、これで、もしも明日以降も雨になったとしても、それに対処できるだけの準備が整ったと思う。あとはドライでどのような走りができるかということ。明日が楽しみだ」

J・トーズランド選手談(フリー走行6番手/1分52秒888/18周)

「今日の走りにはとても満足しているよ! レースウイークの初日として、理想的なスタートができたと思う。最初の2、3ラップで自信がついて、そのあとはセッションを通じて4位か、それ以上をずっとキープすることができたんだ。ウエット用のセッティングはいつものものより柔らかめで、それがとてもうまくいったようだ。とくにフロントに信頼をおくことができたことが大きかったね。いくつかの場所ではしっかりとプッシュすることができたので、それがタイムにつながったと思うよ。このコースはアスファルトの状態が場所によって様々で、とくにウエットでは非常に危険なところもあるし、また逆に、まるでドライと同じように走れるところもあるんだ。だからマシンのセッティングでは、うまく中間点を探すことが大切になるんだけれど、今回、僕のチームは柔らかめのセッティングを採用することで素晴らしい結果をだしてくれた。明日以降、もしももっと天気が悪くなったとしても十分に対処できるよ。でも、もちろん晴れてくれることを望んでいる。そのほうが、ここインディーのファンに面白いレースをお見せすることができるだろうからね!」

C・エドワーズ選手談(フリー走行8番手/1分53秒128/22周)

「ハリケーンに見舞われた昨年の大会から1年。今回もまた雨になってしまった。明日、そしてもちろんあさっても、ここのファンたちに最高のモトGPを楽しんでもらうためにも晴れてほしいと願っているよ。コースはところどころ非常に滑りやすそうに見えるんだけれど、実際には、まるでドライ・コンディションのようなグリップがあったりする。そんな場所では、どこまでハードにプッシュしていけるかを、まず把握する必要があるんだ。路面は濡れていて、まるで鏡のよう。でも実は、ちゃんとグリップしてくれて、しっかりアタックしていける場所かもしれないっていうわけ。毎ラップ、もうちょっと勢い良く行っていいのだろう。あとは、路面が新しくなっている場所で深い水たまりにはまらないようにすればタイムは上がってくるはずだ。今のところ、週末の天気は晴れの予想。でも、もしもそれが変わったとしても問題ない。ウエットのセッティングはできているし、今日学んだことが必ず役にたってくれるだろう」

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