本文へ進みます

Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 8月16日 チェコ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第11戦チェコGP
■開催日:2009年8月15日(土)予選
■開催地:チェコ共和国/ブルノ(5.403km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:39度
■PP:V・ロッシ(ヤマハ/1分56秒145)

REPORT

V・ロッシ、3戦連続、今季5度目のポール獲得

フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシが、3戦連続となるポールポジションを獲得。タイヤの使用本数が一本に制限されて以来、現行のポールレコードを更新したのはこれが初めて。チームメイトのJ・ロレンソも2位獲得と健闘し、シーズン開幕以来、続いてきたフロントロウ獲得記録をまた更新した。
ロレンソは初日と2日目午前の2回のフリープラクティスでトップタイムを記録。午後から行われた公式予選でも序盤からトップに立ち、周回を重ねるごとに順調にタイムを更新していった。そしてロッシが2006年に記録したポールレコードにあと0.004秒と迫り、更新なるかに思われたが、残り8分の時点でロッシが、一気にタイムを縮めて自らの記録を0.046秒上回った。
しかしロッシは、残り2分となったところで転倒。ロレンソはその後、最後のアタックに臨んだが、前方のマシンに阻まれてタイムを伸ばすことができず2位で予選を終了した。3位はD・ペドロサ。

モンスター・ヤマハ・テック3のC・エドワーズとJ・トーズランドは、それぞれ5位と14位。エドワーズにとっては今季ベストタイ。
首の腫れがまだ完全に引かず、治療が必要な状態で、エドワーズは今季8度目の6位以内を獲得。最終ラップで記録した1分56秒964のベストラップは、フロントロウからコンマ5秒以内の差。フロント周りの変更によってコーナリング性能が向上しており、明日はチェコGPで初めてとなる6位以内獲得を狙う。
一方のトーズランドは10位以内が目標。予選タイムは1分58秒331で10位からコンマ4秒以内の差につけており、5戦中4回目となる10位以内を目指してリアグリップの向上に努める。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'56.145
2 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'56.195
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'56.528
4 T・エリアス San Carlo Honda Gresini Honda 1'56.817
5 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'56.954
6 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'57.108
7 A・デ・アンジェリス San Carlo Honda Gresini Honda 1'57.775
8 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati 1'57.803
9 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'57.811
10 M・カリオ Ducati Marlboro Team Ducati 1'57.994
11 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'58.087
12 N・カネパ Pramac Racing Ducati 1'58.208
13 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'58.298
14 J・トーズランド Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'58.331
15 M・メランドリ Hayate Racing Team Kawasaki 1'58.477
16 M・ファブリッツオ Pramac Racing Ducati 1'58.680
17 G・タルマクシ Scot Racing Team MotoGP Honda 1'58.749

COMMENT

V・ロッシ選手談(予選1位/1分56秒145/23周)

「ポールポジションはとてもうれしいよ!でも大切なのは、転倒で怪我をしなかったということだね。右手の親指がちょっと痛いんだけど、それだけだから本当にラッキー。念のためにあとで診てもらうつもりだけど、心配はないと思う。今回はタイヤチョイスがうまくいかなくて、フロントはいいものがひとつしか見つからなかった。つまりウイークを通じて4本だけということだから、それぞれにかける負担が大きくなっていたんだ。それでブレーキングを深くしたらフロントを滑らせてしまった。運が悪かったよ。でもそこまではいい仕事ができていたし、最終的にポールポジションを獲得できたから満足。決勝用のセッティングでもいいペースをつかめているので、明日はきっとうまくいくと思う」

D・ブリビオ、チーム監督談

「ポールポジションは獲得できたが、さらにタイムを更新できそうだったあのラップでの転倒は不運だった。でも重要なのは彼が怪我をしなかったということ。本当に安心したよ。明日もまた激しいバトルが展開されることになるだろう。最終的に良いセッティングも見つかったので、我々も優勝争いに加わっていきたい。ロレンソとペドロサもかなり手強い。どんな展開になるのか楽しみだ」

J・ロレンソ選手談(予選2位/1分56秒195/26周)

「午前中のフリープラクティスでは柔らかめのタイヤを試したんだけど、それはあまりフィーリングが良くなかったんだ。それで予選では別のものにしてみたら、それもあまりうまくいかない。だからいっそのことハードタイヤに絞ることにしたんだ。ペースがとても良くなって、昨日同様、気持ちよく走れるようになったが、もう少しのところでポールポジションには届かなかった。でもフロントロウに並ぶということが一番大切で、その目標は達成できたので良かったと思う。十分な速さがあることは自分達がよくわかっているしね。いつものようにチームのみんながやる気十分。決勝用のセッティングもしっかりと出来上がっているから不安はない」

D・ロマニョーリ、チーム監督談

「今回もまたフロントロウからスタートできることはとても良かったと思う。ただ残念ながらソフトタイヤでタイムを更新することができなかったので、終盤のタイムアタックは決勝用タイヤでいくことにしたんだ。しかも最終ラップは前にマシンがたくさんいて、これ以上はどうすることもできなかった。でも決勝用セッティングでのペースはとても速いので、不安はない。あとはひとつかふたつの小さな問題に取り組んでいくだけ」

C・エドワーズ選手談(予選5位/1分56秒954/23周)

「今日は体調がとても良かったのでハッピー。この2、3日は首の腺の状態がかなり悪く腫れあがっていたから、薬をもらっていたんだよ。医者からは必ず満腹時に飲むようにと指示されていたのに、今朝はシリアルを一杯食べただけで薬を飲んでしまった。するとそのあと気分が悪くなってしまったんだ。午前中のセッションが終わったときには、すっかり蒼ざめてしまって最悪の状態だったよ。だから、そのことを思えば5位を獲得できたのは上出来。敢えて言うならペドロサのタイムには追いつくことができたと思っているけれど、そのためにはそのラップにすべてを賭けなければならなくて、今日の身体のコンディションでそれができたかどうか確信がない。

今回はここまで、とてもいい仕事ができている。チームのみんなもそうだ。フロントの荷重を増やしたことでマシンが曲がりやすくなった。これはこのコースでとても重要なところなんだ。ここブルノではまだ6位以内に入った経験がないんだけれど、明日こそその流れを変えたい。それと、もっと体調が良くなってくれるよう願っている」

J・トーズランド選手談(予選14位/1分58秒331/22周)

「14位にはもちろん満足していないよ。グリッド5列目からとなれば、かなり厳しい戦いになってしまうからね。タイムアタックで最後のソフトタイヤに替えたら、リアが十分にグリップしてくれなかった。思うようにプッシュすることができなくて、タイムも更新することができなかったんだ。結果として、決勝での苦労を自分に課すことになってしまったというわけ。今もリアグリップが十分ではないので、明日の決勝までにマシンのバランスを向上させたい。予選で10位以内を逃すことがこれまでにも何度かあったけれど、それでも決勝では10位まで順位を上げることができていたので、明日もそうなるように期待している」

ページ
先頭へ