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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 6月27日 オランダ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第7戦オランダGP
■開催日:2009年6月25日(木)1日目フリー走行、26日(金)予選、27日(土)決勝
■開催地:オランダ/アッセン

CIRCUIT DATA

■開設:1955年
■コース長:4.555km
■サーキットレコードラップ:1分36秒738(2008年:C・ストーナー)
■サーキットベストラップ:1分35秒520(2008年:C・ストーナー)
■2008年の優勝者:C・ストーナー

REPORT

ロッシとロレンソ、アッセンで再び真っ向勝負

フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとJ・ロレンソは今週末、ヨーロッパ北部へと移動し、オランダはアッセンで開催される伝統のダッチTTに臨む。前回のカタルニアGPではロッシがロレンソをコンマ1秒差で抑えて優勝するという見応えあるレースを展開したふたり。今回もまた、そのような好レースの再現を目標にしている。シリーズポイントでは、6レースを終了した時点で世界チャンピオン、2008年度のトップルーキー、そしてC・ストーナーの3人がいずれも106ポイントを獲得しておりトップタイ。

今季すでに2勝を挙げているロッシは、その輝かしい経歴にまたひとつ新たな記録を加えようとしている。前戦までに自己通算99勝をマークしており、今回優勝すれば、G・アゴスティーニに続いてふたりめの100勝達成とになる。アッセンにおいてはこれまでに6勝を経験しているが、この2、3年は厳しい戦いを強いられた。ヤマハ加入後の2シーズンに連続優勝を果たしたあと、2006年はプラクティス中の転倒で負傷し、痛みをこらえながらの走行で8位。2007年は予選で11位と低迷し、決勝はそれを取り返す懸命の挽回で優勝。そして昨年は、ロッシには珍しいミスをおかし1周目で転倒、損傷を受けたマシンで20秒以上の遅れを取り戻したものの11位に終わっている。今回は、スペインGPのあとセッティングを全面的に見直してさらに調子を上げており、前回に続く優勝を目指していく。

一方のロレンソは、ここアッセンを得意としていて、125ccクラスで1回、250ccクラスで2回の優勝を記録している。昨年は6位に留まったが、このところの好調と前回の素晴らしい走りから考えて、今回も表彰台を逃すわけにはいかない。今季6度目の表彰台獲得を目指し、また前回の雪辱を果たすためにも、持てる力をすべて出し切ってこの戦いに挑む。カタルニアGPの翌日に行われたテストを通してM1+ブリヂストンはさらに安定感を増しており、ロレンソ自身、今回もまたトップ争いに加わる自信を持っている。

アッセンはモトGPコースのなかでも最もテクニカルで体力的にも厳しいサーキット。サーキット設立当時の公道コースがベースとなった部分もあり、その高速シケインと激しいバンク変化に対応するためにはハンドリングが非常に重要な要素となるが、敏捷性に優れるYZR-M1は伝統的に相性が良い。

COMMENT

V・ロッシ—“特別なサーキット”

「アッセンはすべてのライダーにとって特別な場所。レイアウトが変更される前のほうが確かに良かったんだけれど、依然として、モトGPマシンを走らせるのに最高のコースなんだ。昨年はここでシーズン最低の順位に終わってしまったので、素晴らしいショーを待ち望んでいる熱狂的なファンのためにも、今回は何としてもその穴埋めをしたいと思っている。前回の結果を見て、僕らの今の好調ぶりを改めて確信することができたけれど、ライバルたちもまた、とても強いので決して気を抜くことはできない。手を緩めずに攻め続けなければならないんだ。前回の優勝は僕のこれまでの経験のなかでも最高のもののひとつになったことは事実だけれど、現実を見ればチャンピオン争いがとても熾烈で、3人が同ポイントに並んでいる状況。そこから抜け出るためにはもう一度ここで優勝を目指さなければならないんだ。シーズンはまだ長いので、安定性をキープすることが重要だ」

D・ブリビオ—“次の展開を楽しみに!”

「前回のカタルニアであれほど見事なレースができたので、次がどうなるのか、早く見てみたい気持ちでいっぱい。翌日に行ったテストも順調に運び、あれだけ激しいレースのあとでも敢行しただけの価値は十分にあった。というのも、このあとは5週間の間に4レースが集中する非常に忙しい時期を迎えるので、今回のテストで収集した貴重なデータを今後の戦いに生かしていきたいと思っている。バレンティーノは過去に何度か、ここで素晴らしい成績を残している。昨年は残念なことになったが、今は調子が上がっていてチーム全体が自信を持って臨んでいるので、必ずいいレースをお見せできると思う」

J・ロレンソ—“好きなコース”

「ヘレスで転倒してしまったあと、こんなに早くまたトップまで上がってくることができるなんて想像もしていなかった。今は何と、ケイシーやバレンティーノと同ポイントでトップに立っているんだ! このところの3戦は自分でも信じられないくらいの素晴らしい出来で、その結果こうして、3人がまたスタートラインに並ぶことになった。アッセンは好きなコースで、しかも今はマシンとブリヂストン・タイヤに絶大の信頼を置いているし、チームのモチベーションもとても高い。昨年は6位だったので、それを上回ることが第一の目標だけれど、もちろん表彰台を狙っている。ランキング上位をキープするためには、何と言っても安定性が重要だからね。カタルニアGPのあとで行ったテストもとても順調だったので、その成果をここで見せられるように頑張りたい」

D・ロマニョーリ—“勢いに乗って”

「レース後のテストも順調に行われ、好調の勢いをそのままにアッセンを迎えている。前回のレースは非常に見応えのある素晴らしいものだったが、その翌日にはセッティング面でさらに一歩、前進し、これからの5週間の戦いに備えることができた。緊張を強いられる期間になるが、チームとしてはこれまで同様、集中力を切らさずにひたすら作業を続けるだけ。そしてその成果がホルヘの活躍につながるのだ。アッセンはカタルニアやムジェロとはまったく性質の異なるコースで、セッティングも変更しなければならないが、きっと素早くベストバランスを見つけることができるだろう。ホルヘの好きなコースでもあるので、今回も素晴らしいショーを期待したい」

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