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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 4月26日 日本

CIRCUIT DATA

■大会名称:MotoGP第2戦日本GP
■開催日:2009年4月25日(土)予選
■開催地:もてぎ/日本(4.801km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:11度 ■路面温度:12度
■PP:V・ロッシ(ヤマハ/1分48秒545)

REPORT

Vロッシ&YZR-M1、ポール獲得

モトGP第2戦もてぎの公式予選は、雨のために中止となり、これまでのフリープラクティスでのベストタイムでグリッドが決定することとなった。その結果、フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシはポールポジションを獲得、J・ロレンソは3位でともにフロントロウに並んだ。

雨の走行となった午前中のセッションは、ブリヂストンのレインタイヤを試す、今シーズン初めてのチャンス。ロッシとロレンソは序盤から、ウエットのセッティングに満足し、ロッシは2位、ロレンソが4位でセッションを終了した。またテック3ヤマハ・チームのC・エドワーズがトップタイムを記録した。

雨はその後次第に強くなり、午後になるとコース上の水は高さが増して来た。モトGPの予選開始は15時まで延期されたが、雨が降り止むことはなく、安全性を考慮してキャンセルが決定した。結果的には昨日のドライ・コンディションでのタイムがそのままグリッドに反映される形となっており、晴れが予想されている明日は、好成績を期待できそうだ。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズとJ・トーズランドは、それぞれ5位と10位。エドワーズは雨の中で行われた午前中のフリープラクティス・セッションで好調な走りを見せ、2位のロッシにコンマ5秒差をつけてトップタイムをマークしていた。

エドワーズは午後からの公式予選でポールポジションを確実にしたいところだったが、雨の量は増すばかり。走行開始時間が延期され、レースの運営スタッフによってコース脇の何箇所かに砂袋が置かれてコースへの水の進入を食い止めようと試みたが、効果は上がらず、午後3時、公式予選の中止が決定された。

一方のトーズランドは、レイン・コンディションでフロント・フォークに問題を抱えて思うような走りができなかったが、スリック・タイヤでは好調だったことから、明日の決勝には自信をもって臨む。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1V・ロッシFiat Yamaha TeamYamaha1'48.545
2C・スト―ナーDucati Marlboro TeamDucati1'48.601
3J・ロレンソFiat Yamaha TeamYamaha1'48.965
4C・バーミューレンRizla Suzuki MotoGPSuzuki1'49.382
5C・エドワーズMonster Yamaha Tech 3Yamaha1'49.697
6L・カピロッシRizla Suzuki MotoGPSuzuki1'49.980
7A・ドビツィオーゾRepsol Honda TeamHonda1'50.030
8M・メランドリHayate Racing TeamKawasaki1'50.123
9T・エリアスSan Carlo Honda GresiniHonda1'50.209
10J・トーズランドMonster Yamaha Tech 3Yamaha1'50.342
11D・ペドロサRepsol Honda TeamHonda1'50.391
12N・ヘイデンDucati Marlboro TeamDucati1'50.393
13高橋裕紀Scot Racing Team MotoGPHonda1'50.404
14S・ジベルナウGrupo Francisco HernandoDucati1'50.538
15A・デ・アンジェリスSan Carlo Honda GresiniHonda1'50.601
16R・ド・ピュニエLCR Honda MotoGPHonda1'50.669
17M・カリオPramac RacingDucati1'51.643
18N・カネパPramac RacingDucati1'51.929

COMMENT

V・ロッシ選手談(予選1位/1分48秒545)

「去年のもてぎもそうだったし、ここ立て続けに2戦、雨にたたられて、とてもアンラッキーだ! 今年は、まずカタールでの決勝が延期になったし、今回は予選がキャンセルになったから、去年よりひどいかもね。4月にもてぎに来るのは良いアイディアではないのかもしれない。45分間のドライ・コンディションと、45分間のウエット・コンディションでの走行だけで決勝を迎えることになった。これまでで最も展開が読めないレースになりそうだ。昨日のドライ・コンディションで上手く行き、その結果がポールポジションに結びついてラッキーだ。ここでのレースでは、とても重要になるからね。でもこんなに短い走行時間と少ないデータで100%の力を出し切るのは難しいだろう。今朝のコンディションでも僕たちのセッティングは上手くいったし、明日はドライでもウエットでも戦えるよ。天候に左右されたことはみんな同じ条件だからね。もちろんドライ・コンディションで戦えることを願っている。ドライとウエットが混ざってしまうのは嫌だね。どちらかはっきりしないと、もっと難しいレースになるだろう」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「今日は雨が降って予選をキャンセルしなければいけなかったことが残念だ。しかしコンディションからいえば当然の判断だ。今朝はウエットで初めてのテストができて良かったが、午後も走行できるともっと良かった。明日は晴れそうだが、昨日のセッティングは悪くないので、ポールポジションでのスタートを最大限に生かせればいいと思う。こんなにも短時間の走行で自分たちがどんなふうにレース運びをできるか楽しみだ。今はとにかく明日のレースがドライ・コンディションになること、また、我々がトップでレースを展開できることを願っている」

J・ロレンソ選手談(予選3位/1分48秒965)

「フロントロウを獲得できてほっとしている。同時に、昨日のプラクティスの結果が良かったことを嬉しく思う。今日は残念だったけど、とにかく僕はドライでもウエットでも速かった。だから明日のレースに向けて気持ちが乗っているんだ。M1はドライでもウエットでもとても良い状態。もちろん僕たちはそんなにたくさんのデータを持っていないけど、ウエットでもドライでも戦えるから、明日の朝の天候がどうなるかを待つだけでいいんだ」

D・ロマニョーリ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「予選がなかったので、今日はとても変な感じ。しかしロレンソがフロントロウスタートを決めたことは良かった。今朝のウエット・コンディションで、少しトラクション不足だったにもかかわらず、かなり速く走ることができた。明日はドライ・コンディションになるだろうから、適切なセッティングにむけて昨日のプラクティスがとても役に立つよ。決勝の準備はできているし、明日がどんな天候になってもいいレースができる自信はある」

C・エドワーズ選手談(予選5位/1分49秒697)

「走行時間がただでさえ短いのに、残念なことになってしまった。でも実際、走行は不可能だったんだ。雨水が高さを増していたので、そこを敢えて走る価値はなかったと思う。午前中はウエット・コンディションでいい走りができたが、それもバレンティーノとそのチームクルーのみんなが、昨シーズンにウエット用セッティングを作り上げていてくれたおかげだ。僕にとってはブリヂストンのレインタイヤは今日が初めてと言っていいだろう。ヘレスのテストでも使用しているが、あのときはちょっとした水たまりだけだったから、今日のようなフルウエットとはまったく違っていた。今日の印象では、ブリヂストンのレインタイヤは本当に素晴らしい。しっかりとプッシュしていけるし、荷重がちゃんと伝わっていて、これまでのものとは違うまったく新しいフィーリングを感じることができたんだ。以前ならば、雨のなかではただくるくると走り回るだけで、ハードに攻めるという感覚は持てなかった。ブリヂストンのレインはまるでスリックみたい。これはとても画期的なことだよ。僕はフロントに依存するタイプのライダーだから、このようなフロントタイヤなら信頼して攻めて行ける。

午後の走行がキャンセルになり、フロントロウ獲得を目指すことができなかったのはちょっと残念だが、5位でも満足はしているよ。ただ昨日はソフトタイヤを履かなかったことが、悔やまれる結果になってしまったね。昨日はハードタイヤで19ラップを走りきることができたので、同じものを決勝でもチョイスすることになるだろう。それに加えて気温がもう少し上がってくれれば、さらにいい走りができるはずだが。だから雨でも晴れでも、準備は万端というわけさ」

J・トーズランド選手談(予選10位/1分50秒432)

「走ることさえ不可能だというんだから、雨の量がどれほど多かったかがわかるだろう。午前中の雨はそれほどひどくなかったが、それでもすでにいくつか水たまりができ始めていた。だから、もっと状況が悪化すれば、走行はとても無理だろうと思っていたよ。危険だというよりも、とにかく不可能だったんだ。昨日はほとんどずっとハードタイヤを履いていたので、明日の決勝がドライになれば、他のライダーたちよりいくらか有利になるはず。それだけに昨日のセッションの終盤まで6位や7位につけていたことを思い出すと、ちょっと悔しい気持ちになるね。もしもあのときに新しいタイヤに履き替えていたら、2列目に並んでいたかもしれないのに…。マシンのセッティングの状況とハードタイヤでの走行距離を考えれば、明日はきっといいところまで行けるはずなんだ」

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