ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.16 10月14日 オーストラリア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第16戦オーストラリアGP
■開催日:2007年10月13日(土)予選結果
■開催地:オーストラリア/フィリップアイランド(4.448km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:16度 ■路面温度:24度
■PP:D・ペドロサ(ホンダ/1分29秒201)
REPORT
V・ロッシ、予選2位! 今季11回目のフロントロウを獲得
フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシが予選を2位とし、今季11回目のフロントロウを獲得した。ここフィリップアイランドは、これまでに7回、優勝を果たしているコース。ポールポジションはD・ペドロサ(ホンダ)、3位はC・ストーナー(ドゥカティ)と、ランキングトップ3のライダーがフロントロウに顔をそろえており、明日の決勝は見応えあるバトルが期待される。一方、ロッシのチームメイトのC・エドワーズは11位に留まり、4列目中央からのスタートとなる。
午前中のフリープラクティスは、昨日同様の変わりやすい天候の下で行われた。フルウエットで始まったセッションは途中から急激に乾いていき、終盤ではラップタイムも上昇。そのなかでロッシとエドワーズはそれぞれ6位と10位。午後になると雨雲は姿を消し、昨日以来、初めての完璧なドライセッションが可能となった。
予選では、ロッシは主に決勝用のマシンセットアップとタイヤチョイスに時間を割き、セッションのほとんどで3番手のタイムをキープ。残り10分で予選タイヤを装着すると、その1周目、序盤でタイムアタックを行っていたストーナーを抜いてトップに浮上。しかし予選タイヤ2本目ではストーナーに逆転され、さらにペドロサがポールタイムとなる1分29秒201を記録すると再び3番手に後退した。残り4分、ロッシは最後のアタックでトップに迫ったが、1分29秒419のタイムで2位に留まった。
エドワーズは一時6番手まで上がっていたが、予選タイヤの性能を十分に引き出すだけのセッティングに至らず11位で明日の決勝を迎える。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'29.201 |
2 | V・ロッシ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'29.419 |
3 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'29.816 |
4 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'29.932 |
5 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'30.090 |
6 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'30.110 |
7 | A・バロス | Pramac d'Antin | Ducati | 1'30.325 |
8 | 中野 真矢 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'30.612 |
9 | S・ギュントーリ | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'30.621 |
10 | A・ウエスト | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'30.649 |
11 | C・エドワーズ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'30.676 |
12 | M・メランドリ | Honda Gresini | Honda | 1'31.078 |
13 | C・チェカ | Honda LCR | Honda | 1'31.203 |
14 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'31.386 |
15 | 玉田 誠 | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'31.595 |
16 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'31.810 |
17 | C・デイビス | Pramac d'Antin | Ducati | 1'32.043 |
18 | T・エリアス | Honda Gresini | Honda | 1'32.442 |
19 | Ku・ロバーツ | Team Roberts | KR212V | 1'32.948 |
COMMENT
V・ロッシ選手談(予選2位)
「今日は順調な一日だった。とくに午後の予選では十分な成果を得ることができた。最初から最後まで完全にドライだったのは、このレースウイークでは初めてだったので、このチャンスを利用してセッティングに取り組むことができたからだ。明日のためにもう少し改善が必要だが、それが何なのかははっきりとわかっている。またタイヤの最終決定も非常に重要だ。
この大好きなコースでとても楽しくM1を操ることができたことがうれしい。予選タイヤにも絶大の信頼をおいている。1分29秒4のタイムを見たときにはポールポジションを確信したんだけれど、ペドロサがもっと速かった。でも2位も十分にいい。何しろフロントロウということが大切なんだ。できればレースペースをもう少し上げていきたいと思っている。明日はきっといいレースになるだろう」
C・エドワーズ選手談(予選11位)
「正直なところを言えば、今回の問題は、何が原因なのか良くわからないんだ。とにかくマシンが思うように動いてくれない。みんなで解決策を練っているが、マシンは依然として神経質で、僕の知っているものと違ってしまっている感じだ。コーナーの進入も立ち上がりもうまくいかないし、コーナースピードも不足している。だから本当に厳しい状況だ。予選タイヤを履いたときは、だいぶ良くなるが、それでもまだ上位を狙うにはほど遠い。みんなで話し合って何とか答を見つけ出さなければならない。あとはウォームアップだけだから、それを最大限に利用して、やれるだけのことはやってみるよ」
D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談
「バレンティーノがフロントロウを獲得できたことはとても良かった。ペドロサとストーナーがその両隣ということで、どんなレースになるのか非常に楽しみだ。決勝用のセッティングをさらに煮詰めるために、もう少し変更を加え、バレンティーノが最後までトップで戦えるようなマシンを用意したい。コーリンについては今日のデータをしっかりと分析し、エンジニアたちと解決策を探っていきたい」
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