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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 7月22日 アメリカ

 

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第11戦USGP
■開催日:2007年7月21日(土)予選結果
■開催地:カリフォルニア州/ラグナセカ(3.610km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度 ■路面温度:43度
■PP:C・ストーナー(ドゥカティ/1分22秒292)

REPORT

YZR-M1のロッシ、グリッド2列目を確保!

フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシは午前中のフリープラクティスで不運な転倒があったにもかかわらず、予選では5位のタイムを記録して2列目中央のグリッドを確保した。チームメイトのC・エドワーズはセッティングの問題に苦しみ8位。昨年の同大会で達成したフロントロウ獲得の再現はならなかった。

ロッシの転倒は第6コーナー出口で発生。この場所はコースの端と縁石との高さが異なっており、そこにタイヤを接触させてしまったのだ。ロッシは転倒するとマシンを離し、幸い左手の小指と右手に擦り傷を負っただけで済んだので、すぐに手当を行って午後からの予選に備えた。

予選は開始数分後にM・メランドリ(ホンダ)が転倒。これでレッドフラッグが提示されて一時中断となり約20分後に再開された。ロッシとエドワーズは明日の決勝に向けて、最終的なマシンセットアップの調整とタイヤチョイスに多くの時間を割いた。そして最後の15分間を迎えると予選タイヤに履き替え、グリッドを決定するためのタイムアタックに臨んだ。

ロッシは一時、3番手まで上がったが、N・ヘイデン(ホンダ)とC・ストーナー(ドゥカティ)に先行されて5位に後退。ポールポジションを獲得したのは最終的に1分22秒292のタイムを記録したストーナー。一方のエドワーズも予選セッションを通じてペースを上げていったが上位には届かず、トップから0.651秒の差をつけられた。明日の決勝は、現地時間午後2時にスタート予定。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・ストーナー Ducati Marlboro Team Ducati 1'22.292
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'22.501
3 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'22.590
4 N・ヘイデン Repsol Honda Team Honda 1'22.624
5 V・ロッシ FIAT Yamaha Team Yamaha 1'22.683
6 L・カピロッシ Ducati Marlboro Team Ducati 1'22.914
7 J・ホプキンス Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'22.933
8 C・エドワーズ FIAT Yamaha Team Yamaha 1'22.943
9 中野真矢 Konica Minolta Honda Honda 1'23.006
10 M・メランドリ Honda Gresini Honda 1'23.018
11 玉田 誠 Tech3 Yamaha Team Yamaha 1'23.036
12 A・ウエスト Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'23.091
13 R・ド・ピュニエ Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'23.113
14 S・ギュントーリ Tech3 Yamaha Team Yamaha 1'23.207
15 C・チェカ Honda LCR Honda 1'23.263
16 R・ヘイデン Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'23.425
17 A・バロス Pramac d'Antin Ducati 1'23.557
18 Ku・ロバーツ Team Roberts KR212V 1'23.662
19 M・デュハメル Honda Gresini Honda 1'23.923
20 C・デイビス Pramac d'Antin Ducati 1'24.098

COMMENT

V・ロッシ選手談(予選5位/1分22秒683/34周)

「新しい路面と縁石との高さが違っているところがあって、そこに接触してリアを滑らせてしまった。アンラッキーだったんだ。この小さなミスで、とても大きな代償を払うことになってしまったのは非常に残念。でも実はとても幸運でもあって、あそこは3速全開で180km/hにも達するところなので、本来ならあの場所での転倒はとても危険なんだ。転倒後かなり長い距離をずっと滑っていったので、グラベルに到達したころにはスピードが落ちていたのが良かったようだ。

いずれにしても、まったく予期していなかったことだから、ショックだよ。左手の小指をちょっと切ったのと、右手も擦り傷があり少し痛かったけれど、手当をしてもらって冷やしたら、午後の走行には問題なかった。こうしたことがあったなかで、グリッド2列目を獲得できたのだから悪くないと思う。上位のライダーはみな速くてペースもいいので、僕としては、とにかくスタートから全力でプッシュしていくしかない。明日は激しい接近戦になると思う。僕自身もリズムがいいので上位争いを展開できると確信している。僅か2時間の間にマシンを修復してくれたスタッフのみんなに感謝している」

C・エドワーズ選手談(予選8位/1分22秒943/30周)

「かなり深刻な問題が発生してしまって、こういう結果になったことは非常に残念。とくにフロントタイヤについては、依然としてトラブルの原因がわからないんだ。全てを逆にしてみたりもしたが、やはりうまくいかない。予選タイヤを履いてもあまり良くなくて、マシンがとてもナーバス。タイムアタックをするというより、なんとか最後まで走りきるだけという感じだった。これから皆で話し合い、明日までに何か答えを見つけたいと思う」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「午前中にあれだけ大きなクラッシュをして、午後からの予選に出場できたのは本当に良かった。明日は厳しい戦いになるということはもちろんよくわかっているが、このような状況のなかで5位を確保できたのは素晴らしいと思う。好スタートを切って上位について行くことができれば問題ない。彼のペース自体は十分なのだから。

コーリンについては、今日はかなり苦労してしまい課題が残った。明日までに、もっと気持ちよく乗れるマシンを作り上げるために、これから全力で取り組んでいく。新しくなった路面の影響があるだろうし、長いレースなので、とくにタイヤについては慎重に考えて決定し最高のマシンをふたりのために用意したい」

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