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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 7月22日 アメリカ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第11戦USGP
■開催日:2007年7月20日(金)フリー、21日(土)予選、22日(日)決勝
■開催地:アメリカ/ラグナセカ

CIRCUIT DATA

■開設:1957年
■コース長:3.610km
■レコードラップ:1分22秒670(2005年:N・ヘイデン)
■ベストラップ:1分23秒333(2006年:D・ペドロサ)
■2006年の優勝者:N・ヘイデン

REPORT

エドワーズ、ホームGPへ

フィアット・ヤマハ・チームは今週末、MotoGP第11戦へ向けてアメリカのカリフォルニアへと移動する。昨年の同大会での悪夢、また数日前のザクセンリンクでのバッドラックの雪辱を果たすため、チームは今、一丸となっている。

前回のドイツGPでは、ロッシがポイントリーダー、C・ストーナー(ドゥカティ)との差を32点にまで広げられる結果となった。ロッシはしかし、残り8戦となったこの段階からでも挽回を狙っていく決意で、夏の休暇前にできるかぎりギャップを埋めたいところだ。一方のC・エドワーズは前回のザクセンリンクで、予選13位から驚異的な挽回を見せて4位を獲得。この活躍で大いに自信を得て、今回のホームレースに臨んでいる。

昨年はロッシが、その前戦のザクセンリンクで劇的勝利を挙げて意気揚々とここラグナセカへと乗り込んだ。ところが路面温度56度という厳しいコンディションの下、スタートからわずか4周でタイヤおよびエンジンに問題が発生してリタイヤするというバッドラック。一方のエドワーズはフロントロウを獲得していたにもかかわらず、ロッシと同様のタイヤトラブルに加えて、風邪の症状や胃痛が重なり9位という結果に留まった。

多くのライダーに恐れられ、崇められている有名な「コークスクリュー」をもつラグナセカは、2005年にMotoGPの舞台として復活した。全長3.602kmのコースは、短いストレートがわずかにある他は高速コーナーと高低差の変化が連続しており、フロントホイールがたびたび宙へ舞い上がる。ファンにとっては非常に見ごたえあるレース展開が期待される。マシンセッティングはシンプルでわかりやすく、最高速よりもスロットル関連が重視され、高低差や多様なコーナーに対応するためのシャシーのバランスが要求されるのだ。

COMMENT

V・ロッシ選手談 — “泣いてる暇なんかない”

ドイツGPでは6周目に転倒、ランキングトップ争いのライバル、ストーナーとのポイント差を埋めることができなかったロッシ。この雪辱を果たすためのチャンスが、わずか7日後に巡ってくることを歓迎していると話す。ラグナセカは今シーズンの開催サーキットのなかで、ロッシがいまだに優勝経験のない3つのうちの一つだ。

「去年のラグナセカは完走さえできずに非常に悔しい思いをした。ここではまだ勝ったことがないし、前回のドイツGPが残念な結果に終わったことで余計に、今年こそという気持ちが強くなっている。レースとレースの合間が短く、悲しんでいる暇もないのはありがたいこと。今はただひたすら、ラグナセカのレースに集中するしかないんだ。

マシンとタイヤの状態はとても良くて、ここでもポテンシャルは高いと思う。レースにとっては素晴らしい場所だし、コースについて我々が希望している改良が確実に行われていれば、きっといい週末を迎えられるだろう。チャンピオンシップは長いので、重要なことは、一つ一つのレースでできるだけ多くのポイントを獲得しながら最後まで戦い続けることだ」

C・エドワーズ選手談 — “すべてを賭けて”

エドワーズはシーズン開幕当初、MotoGP初優勝の候補地の一つとしてここラグナセカを挙げた。元スーパーバイク世界選手権のチャンピオンであるエドワーズは、最高峰クラスへ転向後、2005年のUSGPを含めていくつかのレースで2位を獲得しており、今年こそ母国のファンの前で初優勝を成し遂げたいと熱望している。

「ドイツGPはとてもうまくいって、最終的にはマシンやタイヤのパフォーマンスに大いに満足できた。それまであまり好きではなかったコースで4位を獲得できたことで、大好きなここラグナセカに向けて自信をもって臨むことができている。ホームレースなので、ファンのみんなはもちろん友人や家族が応援に来てくれるはずだ。

去年は体調を崩してしまい苦しかったが、今回はとてもコンディションがいい。今年こそ、2005年よりも一つ上のポジションを獲得したい。他の誰よりもこのコースのことをわかっているし、ファンのみんなが力を与えてくれる。だから金曜日の朝から、すべてを賭けて戦うんだ」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談 — “ダブル・ターゲット”

ブリビオは、今週末のレースを前に、短期的目標と長期的目標を掲げている。いずれにしても、ここラグナセカで優勝を成し遂げ、再び表彰台に上らせることが重要な課題。ヤマハはかつて、このサーキットがグランプリ開催地となった初期のころの1988年から1994年まで、全6大会中5勝を記録しているのだ。

「今回は二つの目標がある。コーリンのホームレースでの活躍と、バレンティーノのドイツGPの雪辱だ。2006年にはあまり良いレースができなかったし、我々にとっては非常にアンラッキーだった。でも素晴らしい雰囲気のなかでレースができるところなので、今回こそは全力を発揮できるよう願っている。マシンはとても好調で、タイヤもよく機能している。だから二人にいい仕事をしてもらえるだけの準備が整っているんだ。

わずか1週間の間に遠距離を移動しなければならないし、時差の問題もあるので厳しいコンディションになることは予測している。環境的には確かに厳しいが、それはどのチームにとっても同じこと。我々としては、金曜日の朝から、二人のライダーのために最大限の努力をするだけだ」

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