ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.06 6月3日 イタリア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第6戦イタリアGP
■開催日:2007年6月1日(金)1日目総合結果
■開催地:イタリア/ムジェロ(5.245km)
■コースコンディション(フリー走行2):ウエット
■気温:13度 ■路面温度:12度
REPORT
フリー走行でロッシは総合2位
前回のフランスでウエットレースを経験したフィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズ。今回のイタリアでは好天を期待していたが、今日は午後から雨に見舞われ、またしてもしぶきを上げながらの走行となった。そのなかでもロッシはトップを狙って順調に走っていたが、セッション終盤で転倒。幸い怪我はなかった。
午後からのセッションがウエットとなったため、午前中のタイムが採用されてロッシは総合2位。マシンのパフォーマンスには非常に満足しており、明日以降はさらに前進し、決勝ではホームコースでの連続6度目の優勝を狙う。一方エドワーズは、午前中のセッションで想定外の問題が発生して16位に留まったものの、午後のウエットでは7番手のタイムを記録している。午前中のトラブルについてはチームも本人もよく理解しており、明日はこれを解決して今季5度目となるフロントロウを狙っていく。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'50.743 |
2 | V・ロッシ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'50.901 |
3 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'51.022 |
4 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'51.356 |
5 | C・チェカ | Honda LCR | Honda | 1'51.414 |
6 | T・エリアス | Gresini HONDA | Honda | 1'51.553 |
7 | A・バロス | Pramac d'Antin | Ducati | 1'51.621 |
8 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'51.720 |
9 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'51.803 |
10 | 玉田 誠 | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'51.823 |
11 | A・ホフマン | Pramac d'Antin | Ducati | 1'51.982 |
12 | M・メランドリ | Honda Gresini | Honda | 1'52.057 |
13 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'52.125 |
14 | 中野 真矢 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'52.361 |
15 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'52.396 |
16 | C・エドワーズ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'52.630 |
17 | S・ギュントーリ | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'52.726 |
18 | O・ジャック | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'53.411 |
19 | K・ロバーツJr | Team Roberts | KR212V | 1'53.541 |
20 | Ku・ロバーツ | Team Roberts | KR212V | 1'55.286 |
COMMENT
V・ロッシ選手談(フリー走行2番手/1分50秒901/34周)
「ムジェロでこんな天気になるなんて、思っても見なかったよ! でも午前中のドライのときには十分なスピードがあって、ラップタイムも良くて2位につけることができたからハッピー。セッティングに関してはもう少し改良していかなければならないが、正しい方向へと向かって進んでいることは確か。タイヤについては、ル・マンのテストで見つけたものを試したら悪くなかったから、明日は今日よりももっと良くなってくると思う。またウエットになった午後のセッションも、非常に速く走れたので満足している。転倒していなかったらトップになれたと思うから、ちょっと悔しいけどね。あれは完全に僕のミスだったんだ! コーナー進入のスピードがちょっと速すぎた。でも運良く体は何ともなかったし、マシンもそれほどひどいダメージはなかった。とにかく、タイヤチョイスさえうまくいけば、ウエットでもライバルに負けないことがわかったから良かったよ。今はただ、明日の天気が良くなってくれることを望むだけ」
C・エドワーズ選手談(フリー走行16番手/1分52秒630/35周)
「ル・マンのテストですでに見つけていたものがあったので、午前中のセッションをすべてその確認に費やしたんだけれど、残念なことにまったく思い通りにはいかなかった。午後が雨になったのは、ある意味ではラッキーで、ドライタイヤを掘り下げてゆく作業に突入しなかったからこそ明日以降で大きなトラブルにならずに済んだんじゃないかと思うんだ。やるべきことはわかっているから大丈夫。午後のセッションは、ただただ信じられなかった。とくに最初に出ていったときがひどかった。メインストレートを下って来る時速180マイルのときに、ハイドロプレーニングが起きてしまったんだから、本当に恐ろしかったよ! ル・マンの後、レイン用のセッティングをチェックするチャンスを与えられ、いくつかのことを試していて良かった。すでにある程度の進歩があったと思っているし、雨が降るたびにそのチャンスを利用して前進していかなければならない」
D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談
「午後からの雨で、午前中に始めていた作業を中断しなければならなくなってしまったのは残念だった。でもこればかりは我々にはどうしようもない。バレンティーノは午前中のセッションでとても速く走った。セッティングもタイヤもまだ課題はいくつかあるが、そのなかでもとても良いスタートができたと思う。コーリンは、午前中は計画通りの成果が得られなかったので、午後からマシンとタイヤをチェックする必要があった。でも今日はこんなことになってしまったので、明日の午前中でなんとかしたいと思っている。天候に関して言えば、今日は最悪だ。だからこれからは良くなっていって欲しいし、明日はいつものムジェロに戻って欲しいよ!」
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