本文へ進みます

Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 3月10日 カタール

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第1戦カタールGP
■開催日:2007年3月8日(木)フリー、9日(金)予選、10日(土)決勝
■開催地:カタール/ロサイル

CIRCUIT DATA

■開設:2004年
■コース長:5.380km
■レコードラップ:1分57秒305(2006年:V・ロッシ)
■ベストラップ:1分55秒638(2006年:C・ストーナー)
■2006年の優勝者:V・ロッシ

REPORT

フィアット・ヤマハ・チーム 800ccマシンでの開幕戦に準備万端

フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズは今週末、待ちに待った2007シーズンの開幕戦を迎える。全18戦、13カ国を転戦することとなる今シーズンはカタールからスタート。ロッシにとっては21世紀になって以来初めての、チャレンジャーとして戦いが始まる。

2006年11月のバレンシアGPでN・ヘイデン(ホンダ)にタイトルを奪われた後、ロッシは、エンジニアたちとともに新型YZR-M1の開発に懸命に取り組んで来た。ニューマシンは新しいレギュレーションに沿って800ccエンジンを搭載するほか、燃料容量が21リットルまで減らされている。またウイーク中に使用できるタイヤが31本(フロント14本、リア17本)までと定められたことなどで、チームは新たな課題にも直面している。

2004年に開設され、今年で4回目の開催を迎えるロサイル・インターナショナル・サーキット。ロッシはここで過去に2回の優勝を果たしている。その相性の良さを証明するためにも、今年も勝利を狙っていく。先日ヘレスで行われた最終テストでは、予選を見立てた40分間のセッションでトップタイムをマークするなど好調。スペイン、マレーシア、カタールで合計17日間に渡って行った冬季テストの成果をアピールして自ら自信を得ている。

チームメイトのC・エドワーズも800ccマシンの開発に大きく貢献し、ヘレスで行われた最終テストのタイム計測では3位と好調。どのサーキットでも常にロッシと同等の速さを見せており、開幕戦での活躍はもちろん、シーズンを通して上位争いを展開することが期待されている。

ここでのマシンセットアップは、素早いマシンの向き変えが要求される多くの低速コーナーなどで非常に複雑。例えば第6コーナーのタイトなヘアピンでは、ブレーキをかけながら右、左と素早く向きを変えなければならないため、安定性と俊敏性の微妙なバランスが求められる。そして最も重要なセクションとなるのがコースの終盤にある3つの連続した高速右コーナー。ここが最もタイムを稼げる場所だ。マシンを寝かせた状態から自信を持ってスロットルを開けられるようにするため、最大リーン角での安定性が不可欠となる。

COMMENT

V・ロッシ選手談 ー “速く、楽しく”

ロッシ+新型M1が最終テストで見せた好調ぶりは、ファンを魅了し、ライバルを恐れさせるものだった。タイトル奪還を狙うロッシにとって、近年で最高のマシンに仕上がっていることをアピールしたからだ。バレンシアのクールダウンラップでヘイデンと握手を交わしたときから、ロッシの心のなかにある感情はただ一つ。6年連続タイトルを阻まれたその不運を、二度と繰り返さないという気持ちだ。

「昨シーズンは最終テストでまだいくつか問題があって、そのことで気持ちが晴れないまま開幕戦を迎えた。でも今年は、ヘレスのテストが成功し、そのときとはまったく違う状況にいることを証明できたと思うんだ。今年は自信を持って開幕戦に臨むことができる。
オフシーズン中にみんなで頑張ってきた成果を試すときがすぐそこまで迫っている。昨シーズンは悔しい思いをしたので、それ以来チームのみんなのモチベーションが非常に高くなっている。目標はただ一つ、優勝だ!

カタールは高速で、乗っていて楽しい大好きなコースの一つ。これまでに2回優勝もしている。とても暑くて埃っぽいためにタイヤチョイスが非常に重要になってくる、とくに新しいレギュレーションのなかではね。燃費の問題も重要で、これは誰もが心配していることだと思うけれど、状況は誰にとっても同じことさ。ライバルのなかではダニ・ペドロサがとても安定していたけれど、ニッキー・ヘイデン、ロリス・カピロッシ、そしてチームメイトのコーリンがタイトル争いの主役になるだろうね」

C・エドワーズ選手談 ー “同条件で戦える場”

冬季テストの序盤でYZR-M1が最高の800ccマシンであることをアピールし、さらに二つのテストを重ねてもなお、エドワーズの気持ちに変化はない。2003年のMotoGP参戦以来、最も良い状態でシーズンを迎えることとなった今シーズンに彼自身、大いに期待をかけている。エドワーズはこれまでに6回の表彰台を獲得しているが、そのうちの一つが2004年のここロサイルだ。ベテランGPライダーとも公平に戦えるこのサーキットで、今年は2回目を狙っていく。

「カタールは素晴らしいコースで大好き。しかも、多くのライダーがそこで育って来たような他のヨーロッパのサーキットとは違って、ここはまだできたばかり。同じ条件で公平に戦えるからいいんだ。先週のヘレステストがとても好調だったので、この開幕戦には自信を持って臨める。コース自体が僕のスタイルに合っているから気持ち良く走れるんだ。それを決勝のなかでも十分に発揮していきたい。

昨年のレースでは問題もあったが、今の気持ちはあのときとはまったく違っているんだ。だって今年のマシンはまったく別のものだからね。セパンやカタールといったスムーズなコースでとても好調で、さらにヘレスのようなバンピーなところではセッティングを変えることでしっかりと対応できる。このマシンなら、シーズンを通して自信を持って乗り続けられる。以前から言い続けて来たように、今年の目標はレースで優勝すること。だから開幕が楽しみで仕方がないんだ」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談 ー “いざ、出陣!”

フィアット・ヤマハ・チームの監督、ブリビオも、二人のライダーに同調する。オフシーズン中に行った三つのサーキットでのテストで、レコードラップペースで走る二人を見て自信を得ているからだ。先週の日曜日に行われたタイム計測での成功もあり、チーム内の雰囲気はさらに盛り上がりを見せ、それぞれのスタッフがモチベーションを高めている。ブリビオも話しているように、シーズン開幕を楽しみに待っているのはライダーばかりではないのだ。

「ついに戦いのときがやって来た! 今シーズンは何年かぶりに、バレンティーノが挑戦者として臨むことになるし、これからチャンピオンを目指してくる若いライダーも大勢いるからきっと面白い戦いになるだろう。冬季テストは非常に順調で、新しいシーズンに向けて良い仕事ができたと感じている。その成果が実際にどのように現れるのか、これからの戦いが本当に楽しみだ。カタールはそのための最初の舞台。ライバルたちと比較して我々がどのレベルにあるかということには非常に興味がある。バレンティーノもコーリンも常にトップに位置しているので、チーム内のムードはとても楽観的だ。さぁ、いざ出陣だ!」

ページ
先頭へ