ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.01 3月10日 カタール
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第1戦カタールGP
■開催日:2007年3月9日(金)予選結果
■開催地:カタール/ロサイル(5.380km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:47度
■PP:V・ロッシ(ヤマハ/1分55秒002)
REPORT
フィアット・ヤマハの二人がそろってフロントロウを獲得!
フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズは、午前中のフリープラクティスで昨日に引き続いて1-2を確保。午後から行われた予選ではロッシがトップ、エドワーズが3位を獲得してそろってフロントロウに並ぶこととなった。ロッシにとっては46回目のポールポジション。また二人の間に入ったのはC・ストーナー(ドゥカティ)で、ロッシに1,000分の5秒差。
新しいレギュレーションに沿ってタイヤの使用本数が制限されたことから、ヤマハの二人が予選セッション中に使用した予選タイヤは2本だけ。はじめの40分間はYZR-M1のセッティングをさらに完璧に近づけることに集中し、レースタイヤを用いて安定したハイペースを確保。残りの20分間で予選タイヤを履くと、まずエドワーズが残り10分でトップに浮上、ロッシも2位につけた。そして最後の5分間になるとロッシ、エドワーズ、ストーナー、T・エリアス(ホンダ)、D・ペドロサ(ホンダ)が激しくタイムを競い合い、いずれも昨年のポールタイムを更新するハイペース。最終的にはロッシが1分55秒002をマークし、現行のレコードをコンマ5秒以上も上回るタイムでポールポジションを獲得した。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | V・ロッシ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'55.002 |
2 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'55.007 |
3 | C・エドワーズ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'55.233 |
4 | T・エリアス | Gresini HONDA | Honda | 1'55.358 |
5 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'55.361 |
6 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'55.833 |
7 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'55.851 |
8 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'55.933 |
9 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'56.041 |
10 | M・メランドリ | Honda Gresini | Honda | 1'56.222 |
11 | 中野 真矢 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'56.306 |
12 | C・チェカ | Honda LCR | Honda | 1'56.609 |
13 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'56.639 |
14 | O・ジャック | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'56.754 |
15 | A・バロス | Pramac d'Antin | Ducati | 1'56.814 |
16 | S・ギュントーリ | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'57.257 |
17 | A・ホフマン | Pramac d'Antin | Ducat | 1'57.274 |
18 | K・ロバーツJr | Team Roberts | KR212V | 1'57.495 |
19 | 玉田 誠 | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'58.024 |
20 | J・マクウイリアムス | Ilmor GP | Ilmor GP | 1'59.606 |
21 | A・ピット | Ilmor GP | Ilmor GP | 1'59.725 |
COMMENT
V・ロッシ選手談(予選1位/1分55秒002/26周)
「開幕戦でポールポジションを獲得できたのはとても素晴らしいこと。しかもそれが僕にとっての46度目のポールなのだからなおさらうれしい。この好調が明日の決勝にもつながるよう祈っているよ。このポールのためにメカニック、エンジニア、ミシュランのスタッフたちが本当によく頑張ってくれた。そしてヤマハも素晴らしいマシンを作ってくれた。こうして僕を支えてくれるみんなのためにも、今日のこの結果は本当にうれしいことなんだ。
明日はコーリンとともにフロントロウからスタート。二人で見応えある“ヤマハ・ショー”をお見せしたいと思っているよ! 明日は朝のプラクティスでもう少し確認しなければならないところがあるが、全体としてはほぼ準備は整っている。このコースはグリップもいいし、高速でテクニカルなところも気に入っている。走っていて楽しいんだ。また人が多すぎないことも、シーズンのスタートとしてはいいと思う。レースだけに集中できるからね。明日の決勝は僕とコーリンを含めた3~4台のトップ争いになると思う。もちろん自信はあるよ」
C・エドワーズ選手談(予選3位/1分55秒223/24周)
「ヤマハ、ミシュラン、そしてバレンティーノと僕。全員が懸命に頑張ってきた。その結果として、こうして二人そろってフロントロウに並べたことは本当にうれしいし、わくわくしている。もちろん明日は、逆転トップを狙っていくけどね! マシンはこれまでのところとても好調。今年のM1は、どのコースでも計画通りに走ってくれてラップタイムも驚くほど速い。このコースも僕は大好きだし、セットアップもうまくいっていて、明日はもうほとんどやることがないくらい。ただ全体にダブルチェックを行うことと、タイヤチョイスだけという状態だ。選択肢は2種類あるが、どちらもとても良いので心配はしていない。優勝かリタイヤか、などという究極の選択になることはなくて、今年のミシュランは僕らがうまくコントロールできるものばかりだ。明日は数台がトップ争いに加わってくるだろうが、僕らはレースペースもとても良いので自信を持っている」
D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談
「チームとして素晴らしいスタートを切ることができた。これまでのところ、マシンもライダーもすべてが順調で、自信を持って取り組めている。いよいよ明日が本番で、非常に重要なテストの意味も持つことになるし、我々が今いる位置を本当の意味で確認する場となるだろう。準備は万端。バレンティーノとコーリンがそろって好成績を手にすることができるように心から祈っている」
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