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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.15 9月24日 日本

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第15戦日本GP
■開催日:2006年9月23日(土)予選結果
■開催地:栃木県/ツインリンクもてぎ(4.801km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度 ■路面温度:39度
■PP:L・カピロッシ(ドゥカティ/1分45秒724)

REPORT

ロッシ、フロントロウ獲得!

キャメル・ヤマハ・チームのV・ロッシが予選セッション最終ラップで好タイムをマーク。きのうに続いて充実した作業を行い、決勝用のセッティングを煮詰めていったロッシ。終盤ではL・カピロッシ(ドゥカティ)を追ってポールポジションを目指した。ところが予選タイヤでの最初のアタックは、他のライダーが目の前で転倒するハプニング。これでもう一度ピットストップを余儀なくされ、再びコースに戻るとその10秒後にはチェッカーが降られた。残されたチャンスは1周のみ。ここでロッシはカピロッシには届かなかったものの、昨年のポールレコードを上回る1分45秒991を記録して2位につけた。

チームメイトのC・エドワーズはベースセッティングを煮詰めるためにロッシとともに作業を進めてきた。決勝用タイヤではコンスタントに1分48秒台を記録し、ベストラップは1分47秒968まで縮めるなど好調で上位をキープ。しかし予選用タイヤではペースが上がらず、終盤のタイムアタックの際に順位を下げることとなった。明日の決勝は10位、4列目からのスタート。厳しい展開を強いられることになりそうだ。

テック3・ヤマハ・チームのC・チェカとJ・エリソンはそれぞれ17位と19位。ダンロップタイヤのテストに多くの時間を費やした二人にとって予選セッションは楽なものではなかったが、着実にタイムを縮めてきてセッション最終盤でベストラップを記録した。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 L・カピロッシ Ducati Marlboro Team Ducati 1'45.724
2 V・ロッシ Camel Yamaha Team Yamaha 1'45.991
3 M・メランドリ Fortuna Honda Honda 1'46.250
4 中野 真矢 Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'46.291
5 S・ジベルナウ Ducati Marlboro Team Ducati 1'46.316
6 T・エリアス Fortuna Honda Honda 1'46.326
7 N・ヘイデン RepsolHonda Team Honda 1'46.489
8 R・ド・ピュニエ Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'46.512
9 D・ペドロサ RepsolHonda Team Honda 1'46.576
10 C・エドワーズ Camel Yamaha Team Yamaha 1'46.726
11 C・ストーナー Honda LCR Honda 1'46.847
12 秋吉 耕祐 Team Suzuki MotoGP Suzuki 1'46.958
13 J・ホプキンス Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'47.071
14 K・ロバーツ Team Roberts KR211V 1'47.310
15 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'47.451
16 松戸 直樹 Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'47.825
17 C・チェカ Tech 3 Yamaha Team Yamaha 1'47.905
18 玉田 誠 Konica Minolta Honda Honda 1'48.426
19 J・エリソン Tech 3 Yamaha Team Yamaha 1'48.716

COMMENT

V・ロッシ談(予選2位/1分45秒991)

「フロントロウを獲得できてうれしいよ。マシンの具合は金曜のフリー走行スタート時点から好調で、多くのセッティングを試すことができた。その結果を総合してベストのセットアップを見つけたんだ。非常に状態がいい感じだよ。予選用のタイヤを履いたときも好調でグリップもいい。ただ残念なことに、予選タイヤを履いてアタックに入ろうとした時、僕の前でホプキンスがクラッシュしたのでその周回を無駄にすることになってしまった。だけど、その後のピットインでは四輪F1チームさながらの素早さでピット作業をしてもらい、最後に予選用タイヤで走ることができ、予選2番手を確保できたんだ。明日は厳しいレース展開になると思うが自信はあるよ」

C・エドワーズ選手談(予選10位/1分46秒726)

「予選グリッドのポジションは最悪だ。でもレース用セッティングでのペースは悪くないのでまだ大丈夫。紙の上の記録は決して良くないが、正直なところ、バイク自体にはとても満足しているんだ。良く走ってくれてるんだよ。ただ今日は、ちょっとタイミングが悪かった。予選タイヤを履いたときに、ちょうどサスペンションへの負荷が大きすぎて、結果として全体的にソフトになり過ぎた。ここは次から注意しなければならない点だ。決勝用のセッティングはとてもうまくでき上がっているので、かなりいいところまでいけると思う。4列目からのスタートはもちろん残念だけれど、好スタートを切って、前のマシンを抜いて、そしてそのままプッシュし続けるだけさ。明日の決勝に向けて今はやる気満々。好成績を狙っていくよ」

D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談

「バレンティーノは今日も好調。すべてがうまくいっている状態で、コンスタントにフロントロウを獲得できているのが素晴らしい。明日のレースはチャンピオン争いという意味では本当に重要な一戦なので、この位置からスタートできるのはうれしいことだ。彼自身も非常に良い状態にあるので、絶好のスタートを切って前へ出てもらいたい。コーリンは残念ながら良い位置を確保することができなかった。でもレース用のペースはとても速いので、状況は決して悪くないんだ。好スタートが切れればすぐにポジションを上げていくと思う。そしてひとたび前へ出れば、彼はその位置をキープするだろう。今はただ、明日が晴れてくれることを祈るだけ。そしてわくわくするようなレースをお見せしたい」

C・チェカ選手談(予選17位/1分47秒905)

「ウイークを通じて、ダンロップが持って来てくれたたくさんのタイヤをテストした。テストしなければならないタイヤがたくさんあったことは確かだけど、先週のあの好調ぶりからすれば、こんなポジションになってしまうなんて思ってもいなかった。今日はチャタリングの問題を解決できたので、これからさらに前進していきたいところ。チームが今シーズン、大変な努力をして魔法をかけるみたいに秘策を見つけ出してくれた。それに報いるために最大限の努力を続けている。レースタイヤで出したタイムを見れば、明日の決勝が非常に楽しみになる。スタートがうまくいけば、僕よりも前のグリッドに並んでいるライダーたちにもついていけるはず。タイヤの耐久性も上がっているので何とか順位を挽回していきたい」

J・エリソン選手談(予選19位/1分48秒716)

「きのうはいろいろな問題があったけど、今日は解決の方法が見つかってタイムも上がってきた。テストすべきタイヤがたくさんあって、その分いくらか作業が多くなってしまったけれど、昨晩の間に良い方向性が見つかったんだ。明日のためのレース用タイヤはまだ決まっていない。天気がどうなるかわからないので、最終的な決定は明日の朝のウォームアップまで待ちたい。MotoGPの戦いはどんどん激しくなってきていて、ちょっとでも問題があれば大きく離されてしまう。それが今日の結果とういわけだが、最後まであきらめず、明日は良い状態で走れるようにしたい」

H・ポンシャラル、テック3・ヤマハ・チーム監督談

「幸い、今日はきのうよりは進歩した。二人とも正しい方向へ進んでいて、いつもと同様に決勝に向けてベストのタイヤを探そうと頑張っている。ダンロップタイヤの開発という使命があるので、金曜日にいろいろな苦労があるのはいつものこと。良いときもあるし悪いときもあることは、シーズンが始まったときからわかっていたことだ。ダンロップも本当に良く頑張ってくれていて、我々にできる限りたくさんの種類のタイヤを提供しようと努力してくれている。その分、選択肢を絞っていくための時間も必要になるわけだが、そのなかで徐々にタイムが上がってきたので、明日の決勝に向けて自信が持てるようになった」

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