ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月8日 カタール
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第2戦カタールGP
■開催日:2006年4月7日(金)予選結果
■開催地:カタール/ロサイル (1周5.380km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:32度 ■路面温度:45度
■PP:C・ストーナー(ホンダ/1分55秒683)
REPORT
予選でロッシが6位、エドワーズは8位
キャメル・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズは、ラップタイム上では特に伸びはなかったが、セッティングでは好感触を得て明日の決勝に臨むこととなった。両者とも決勝用タイヤではハイペースをキープできたが、セッション終盤のタイムアタックで予選タイヤを使用すると、振動の問題が出たためペースを上げられなかった。ロッシは6位でグリッド2列目、コンマ1秒遅れたエドワーズはその二つ後ろの8位からスタートする。
テック3・ヤマハ・チームのC・チェカとJ・エリソンは、それぞれ14位と17位。決勝用セッティングを向上させ、それがタイムにも表れてきた。二人はタイムアタックのための予選タイヤを使用せず、感触の良かったレースタイヤで周回を重ね、明日の決勝に備えた。ポールポジションはオーストラリアの若手C・ストーナー(ホンダ)。これにL・カピロッシ(ドゥカティ)、T・エリアス(ホンダ)が続く。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・ストーナー | Honda LCR | Honda | 1'55.683 |
2 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'55.721 |
3 | T・エリアス | Fortuna Honda | Honda | 1'55.735 |
4 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'55.793 |
5 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'56.008 |
6 | V・ロッシ | Camel Yamaha Team | Yamaha | 1'56.076 |
7 | S・ジベルナウ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'56.177 |
8 | C・エドワーズ | Camel Yamaha Team | Yamaha | 1'56.230 |
9 | 中野 真矢 | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'56.237 |
10 | K・ロバーツ | Team Roberts | KR211V | 1'56.272 |
11 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'56.356 |
12 | M・メランドリ | Fortuna Honda | Honda | 1'56.822 |
13 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'56.981 |
14 | C・チェカ | Tech 3 Yamaha Team | Yamaha | 1'57.299 |
15 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'57.822 |
16 | 玉田 誠 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'57.891 |
17 | J・エリソン | Tech 3 Yamaha Team | Yamaha | 1'58.674 |
18 | A・ホフマン | Pramac d’Antin MotoGP | Ducati | 1'59.591 |
19 | J・ルイス・カルドソ | Pramac d’Antin MotoGP | Ducati | 1'59.733 |
COMMENT
V・ロッシ選手談(予選6位/1分56秒076/25周)
「グリップが上がった状態で、さらに攻めていくと振動が出るんだ。だから予選タイヤのポテンシャルを使い切ることができなかった。でもレース用タイヤでのペースは悪くないから、明日はいいレースができると思っている。ストーナーの頑張りにはとても驚いた。心から祝福したい。初日からずっと速かったし、予選タイヤの使い方では、あの経験豊富なカピロッシよりも上手かったと思う。カピロッシももちろん速いが、今回の最大のライバルはストーナー、エリアス、ペドロサといった若いライダーたちになるだろう。面白くなりそうだ!」
C・エドワーズ選手談(予選8位/1分56秒230/22周)
「マシンはきのうよりもずっと良くなっている。振動がまだ幾らかあるが、それもどんどん少なくなってきている。セッティングが向上してきたからだと思う。レースペースならばまったく問題ない。でも正直に言って、今日はかなりハードだったよ。明日、上位に食い込むためには1分56秒台をキープしなければならない。厳しい戦いになるだろうが、明日の朝もう少し改善を図り、そのための準備を整える」
D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談
「ヘレスに比べれば問題はずっと小さい。でも完璧な状態でないことも確かだ。予選は二人ともあまり良くなかったが、レースペースは悪くないので明日は頑張ってくれると思う。若手が序盤から飛ばしてくるだろうから、激しい戦いになるが、我々も上位争いに加わっていくよ」
C・チェカ選手談(予選14位/1分57秒299/22周)
「マシン、タイヤは良くなってきていて、決勝用セットアップではほとんど希望通りのところまで来ている。でも、まだ腕の痛みがひどいのでマシンのポテンシャルを使い切れていないのが悔しい。とくにコーナリング中にマシンの上で身体を動かすときがきつい。激しく攻めていきたいのに、このような状態で走るのは辛い。でもとにかく明日はベストを尽くして、いいレースをしたい」
J・エリソン選手談(予選17位/1分58秒591/20周)
「常に前進している。これは大切なことだ。実際、今回のセッションが今までのなかで一番いいよ。今日はレースセッティングに専念したから予選タイヤは使わなかった。決勝用のタイヤは、耐久性も素晴らしいものが見つかったし、タイムも安定していたので自信を持っている。そのほかにはハンドルバーの位置を変えたり、シートポジションを変えたりと、初めて大きな変更に取り組んだ。ハンドル位置の変更によって、ずいぶんコントロールしやすくなり気分良く走れるようにもなったよ」
H・ポンシャラル、テック3ヤマハ・チーム監督談
「とてもうまくいっていると思う。レースタイヤで非常に調子が良かったので、予選タイヤは敢えて使わなかった。今の最大の心配はカルロスの体調だ。怪我が治っていないので、力を十分に出し切れない。とくにこのコースはマシンの向きを右左に切り返すところが多く、辛そうだ。ジェームスのほうは本当に、走るたびに良くなってくるので何も言うことはない。今季の目標は、まずダンロップタイヤへのフィードバック、それから上位に少しでも近づいていくことだ。明日、また一歩前進できると信じている」