ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月8日 カタール
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第2戦カタールGP
■開催日:2006年4月6日(木)フリー走行2
■開催地:カタール/ロサイル(1周5.380km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:43度
REPORT
順調にフリー走行終了
気温27度と好条件に恵まれたカタールGP初日。キャメル・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズはフリープラクティスに臨み好タイムを記録した。エドワーズは、午後のセッションのほとんどでトップに立つ好調ぶりで、最終的には4番手。ロッシが6番手につけた。トップはK・ロバーツ、C・ストーナー、M・メランドリのホンダ勢が続いた。
一方、テック3ヤマハ・チームのC・チェカとJ・エリソンはそれぞれ11位と17位。チェカは体調にやや問題があったものの、エリソンとともに数種類のタイヤテストに取り組み一定の成果を得た。ラップタイムでは前回のテストセッションに及ばなかったが、フィーリングは向上しており順調だ。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | K・ロバーツ | Team Roberts | KR211V | 1'56.905 |
2 | C・ストーナー | Honda LCR | Honda | 1'56.911 |
3 | M・メランドリ | Fortuna Honda | Honda | 1'57.010 |
4 | C・エドワーズ | Camel Yamaha Team | Yamaha | 1'57.024 |
5 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'57.031 |
6 | V・ロッシ | Camel Yamaha Team | Yamaha | 1'57.141 |
7 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'57.360 |
8 | T・エリアス | Fortuna Honda | Honda | 1'57.392 |
9 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'57.452 |
10 | S・ジベルナウ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'57.569 |
11 | C・チェカ | Tech 3 Yamaha Team | Yamaha | 1'57.992 |
12 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'58.783 |
13 | 中野 真矢 | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'58.786 |
14 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'58.892 |
15 | A・ホフマン | Pramac d’Antin MotoGP | Ducati | 1'59.245 |
16 | 玉田 誠 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'59.609 |
17 | J・エリソン | Tech 3 Yamaha Team | Yamaha | 1'59.620 |
18 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 2'00.216 |
19 | J・ルイス・カルドソ | Pramac d’Antin MotoGP | Ducati | 2'00.406 |
COMMENT
C・エドワーズ選手談(フリー走行4番手/1分57秒024/28周)
「ヘレスに比べればずっといいよ。タイムも速かったしね。でも、振動の問題が完全になくなったわけではなく、その他にも幾つか課題が出てきている。今のセッティングのままでもタイムは安定していて、前回のようなことはないけど、まだやるべきことが残っているんだ。このコースではいつも調子がよく、テストの成果も必ず表れてくれると思う。それを自信にして土曜の決勝に臨みたい」
V・ロッシ選手談(フリー走行6番手/1分57秒141/41周)
「テストの時もそうだったように、このコースとYZR-M1は相性がいいようだ。振動が出るのは幾つかのコーナーだけで、それもコントロールできる範囲なのでほとんど問題ない。これでようやく、いつものようにセッティング作業を始めることが出来る。明日の走行時間を有意義に使って、もう少し前進したい。そうすれば決勝では昨年同様にいいレースが出来ると思う。上位陣はかなり接近しているので、厳しい戦いになるだろう。ヘレスも僕にとっては厳しい戦いだったんだけど、あれとは違った意味のものにしたいね」
D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談
「いつも通りのレースウイークが始まった。二人ともペースが良く、多くの周回を走ってデータを収集することが出来た。もちろんまだ課題はあり、明日以降も真剣に作業を続けるが、ヘレスと比べたらずっといい状態であることは確かだ」
C・チェカ選手談(フリー走行11番手/1分57秒992)
「ヘレスの転倒で、左腕がまだ痛いんだ。でも必ず少しずつ良くなるんだから心配はしていない。実際、昨日は今日よりもずっと痛かったからね。でも影響はやはりあって、コーナリングがいつも通りにはいかなかった。そのなかでもタイヤを5、6種類試し、決勝で使えそうなものを一つ選び出すことができた。マシンのベースセッティングもうまくいっており、この点に関してはかなり順調と言えそうだ。一番の問題はやはり腕の痛み。早く良くなるように願っている」
J・エリソン選手談(フリー走行17番手/1分59秒620)
「ヘレスに比べればずっといい感じ。タイヤに関しては方向性もしっかり見えた。新しいプロファイルを試してみたら、それがすごく良かったからね。午後のセッションではタイムも悪くなかったし、とても安定していた。マシン自体のフィーリングもいいしチャターもなかった。それに12周走って、その最終ラップでベストが出ているので、タイヤの耐久性も信頼できると思う。そのほかにはシート・ポジションを変えてみたりして、より自分のスタイルに合ってきたのがうれしい。もちろん、まだ下から数えたほうが早いことはわかっているけど、今回はとても調子がいいので、大きく前進できるように頑張りたい」
H・ポンシャラル、テック3・ヤマハ・チーム監督談
「前回ここでテストをしたときに、あれほど好調だったので、実はもっとうまくいくだろうと考えていたんだ。カルロスは腕に痛みがあり、おそらく神経に触っているため力が出ないし感覚がやや麻痺している。このことが原因の一つだが、前回よりもタイムが落ちているのは残念なことだ。ジェームスはよく頑張っていると思う。実際に少しずつ上がってきているし、本人もかなり走りやすい感触を得ているようなので非常に楽しみだ」