全日本トライアル選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.04 7月12日 宮崎・えびの
RACE DATA
全日本トライアル選手権 第4戦宮崎・えびの大会
■開催日:2026年7月12日
■開催地:えびの市矢岳高原トライアルコース
■観客動員数:800人
■気温:33度
■天候:やや曇り
■競技:10セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:4時間30分(10セクション×2ラップ)
■最多クリーン数:氏川政哉(ヤマハ)/6
REPORT
SSセクションでの大逆転で氏川政哉が2位獲得
野崎史高は8位
全日本トライアル選手権シリーズの第4戦宮崎・えびの大会は、5年ぶりとなる会場、宮崎県えびの市にある「矢岳高原トライアルコース」にて開催された。YAMAHA FACTORY RACING TEAMのチャンピオン#1黒山健一は左膝負傷のため欠場して手術後のリハビリに励んでいるが、今回は会場でカメラマンとして活躍、自身のSNSアカウントにライダーたちの写真を投稿するなどして大会を盛り上げていた。
一方、同じYAMAHA FACTORY RACING TEAMの氏川政哉(#2)は新型電動トライアルバイク「TY-E 3.0」で自身初のチャンピオンをめざし、第2戦までは見事に開幕2連勝したが、第3戦は2位となっていた。「今回は今季3勝目をあげたい」と、闘志満々だった。また、「Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA」の#4野崎史高は熟成された「TY-E 2.2」で怪我から復帰、開幕戦7位から第2戦は3位表彰台をゲット、第3戦は6位となり、今回は再び上位を狙っていた。
国際A級スーパー(SA)クラスの競技は11名が出走、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名だけが、より難易度が高くて見ごたえがある2つのスペシャル・セクション(SS)で雌雄を決する。セクション=採点区間は、大自然の地形や多くの大岩を使用。会場は「雨が降ると悲惨、岩が滑る」というのが地元の評判だった。2kmの移動コースもハード。雨は免れたが、暑さとの戦いにもなった。セクションの難易度の高さもさることながら、長さがネックになって時間的に厳しく、エスケープを余儀なくされるセクションもあった。シリーズ戦の前半戦の最後をしめくくる第4戦は、結果的に優勝者の減点数が57点まではね上る、最高難度の戦いとなった。
競技前半の1ラップ目、氏川は減点5となる失敗が目立ち、10セクション中5セクションが減点5となった(最後の第10セクションの減点5はタイム減点を防ぐため、他の選手たちと同様にエスケープした)。柴田暁(#5)や久岡孝二(#6)とともに最多クリーン数2をマークしたものの、氏川は1ラップ目は減点36で6番手と出遅れる結果となった。
トップは、減点31の小川毅士(#3)で、一発逆転可能な5点差。2番手の武田呼人(#7)は減点32、3番手の柴田は減点33、4番手の小川友幸(#8)は減点34、5番手の久岡は減点36と、ほとんど1点刻みの大接戦であり、氏川には、まだまだ逆転の望みが残されていた。一方、野崎の1ラップ目は減点5が9つあり、減点46で8番手という苦しいスタートとなった。
続く2ラップ目は、氏川が追い上げを見せて、4番手に浮上。この2ラップ目の終了時点でトップの小川(毅)は減点50点と、2番手の小川(友)の63点に13点差をつけて、SSを待たずに優勝を決めた。そして注目の2位争いは小川(友)と武田がともに63点、氏川と柴田がともに65点という、大接戦状態で行われることとなった。また、野崎はこの時点で8番手にとどまっている。
こうして迎えたSSの2セクションは、見上げるような大岩の上りが鬼門で、結果的にチャレンジした10名中8名があえなく失敗する最高難度のセクションだった。その1つ目は氏川がなんと足着き1回のみの減点1で走破。氏川の他には、小川(毅)が減点2となった。他者は全員減点5のため、この時点で氏川が小川(友)と武田を逆転して、一躍2位に進出した。とはいえ小川(友)と武田とは2点差のため、再度逆転される恐れもあった。
そしていよいよ最終セクション。10名中8名が減点5となった最後の勝負どころで、氏川は小川(友)とともになんと鮮やかにクリーン(減点0)を実現、タイトル争いには絶対に欠かせない2位を獲得。その瞬間、アシスタントの田中裕人と抱き合って喜ぶ氏川だった。
ポイントランキングは、氏川がトップ独走のまま、2位との差を広げることに成功。8位となった野崎は、ランキング4位から同7位となった。
次回第5戦・広島・三次灰塚大会は2カ月のインターバルをはさんで9月13日、灰塚ダムトライアルパークで行われる。
RESULT
RIDERS RANKING
COMMENT
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
氏川政哉選手談(2位)
「今日は2位という、少し悔しい結果になってしまいました。SSが始まる前までは4位でしたが、SSが終わって2位を取ることができたので、悔しい思いもありますが、少しほっとしている部分もあります。次戦は広島ですが、優勝目指して全力で頑張りますので、応援よろしくお願いします」
佐藤美之監督談
「今回のえびの大会は、前回の5年前から久しぶりの大会開催でした。5年前のイメージとデータである程度は予測していましたが、予想以上にとても厳しいセクションで、今年一番難しかったのではないかと思います。氏川選手が1ラップ目に少し調子を崩してしまったものの、2ラップ目からSSで大逆転し、2位を獲得することができました。一方野崎選手は残念ながら、アクシデントに見舞われ、上位を目指すことが叶いませんでした。これからしばし長いインターバルに入ります。この間に色々とテストを行い、情報を共有しあって、後半戦に向けて頑張りたいと思います。引き続き、応援よろしくお願いします」
Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA
野崎史高選手談(6位)
「今日は1ラップ目から全然上手く乗れていませんでした。また不運な減点があまりにも多く、自分でも『え? なぜ今ので5点減点?』ということが、何度もありました。不運が重なった印象です。ここ近年にない最悪な結果になってしまったので、このインターバル中に改善できるところは改善し、後半戦はまた上位に食い込めるようしっかり戦います。応援よろしくお願いします」








