全日本トライアル選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.01 4月12日 愛知・岡崎
RACE DATA
全日本トライアル選手権 第1戦愛知・岡崎大会
■開催日:2026年4月12日
■開催地:愛知県・キョウセイドライバーランド
■天候:晴れ
■競技:10セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:4時間30分(10セクション×2ラップ)
■最多クリーン数:氏川 政哉(ヤマハ)/武田 呼人(ホンダ)14
REPORT
氏川政哉は「TY-E 3.0」で優勝し開幕ダッシュ
野崎史高は「TY-E 2.2」で7位
全日本トライアル選手権シリーズの第1戦愛知・岡崎大会は今年も愛知県のキョウセイドライバーランドで開催され、好天にも恵まれて2,000人の観客動員数を記録した。最高峰の国際A級スーパークラスに「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から参戦する#1黒山健一は、昨年は8戦中4勝する大活躍で電動車で最高峰クラス初のチャンピオンを獲得した。ところが今回は、左膝負傷のため欠場、手術後のリハビリに励んでいる。
チームメイトの#2 氏川政哉は、昨年は1勝するとともに5度も2位となる安定感でゼッケン2を奪取。今季の氏川は電動トライアルバイク「TY-E 3.0」で自身初のチャンピオンをめざすとともに、「黒山選手のぶんも頑張りたい」と闘志を燃やしている。また、「Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA」の#4野崎史高は熟成を重ねた「TY-E 2.2」で参戦。昨年は1勝しており、氏川とともに「TY-E」での2年連続チャンピオン獲得を目標に、まずは2人体制で開幕戦に挑んだ。
国際A級スーパー(SA)クラスの競技は11名が出走、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名だけがより難易度が高い2つのスペシャル・セクション(SS)で勝負を決する。大会前の金曜日に降った大雨によって土日も路面がぬかるんだままのところもあったが、トップライダーたちにとってはセクションの難易度はそれほど高くはなく、接戦が予想された。
競技前半の1ラップ目、競技開始早々、減点5となる失敗を喫した氏川だったが、その後は立ち直りパーフェクトに近いライディングを披露。わずか減点7で、1ラップ目からライバルたちをリードした。とはいえ、氏川の背後には柴田暁(TRRS)が2点差の減点9で迫り、さらに武田呼人(ホンダ)が減点12、野崎が減点23、小川毅士(ベータ)が減点23、久岡孝二(ホンダ)が減点25、小川友幸(ホンダ)が減点31らが続く、予断は許されない展開となっていた。
2ラップ目は、小川(毅)が減点3の最小減点をマーク。これに武田・減点4が続き、柴田と氏川はともに減点8の同点で、クリーンの数は柴田6が氏川5を上回っていた。その後に、小川(友)・減点15、久岡・減点17、そして野崎・減点21の順となっていた。
1ラップ目と2ラップ目のトータルでは、氏川が15点でトップを守ったが、武田が1点差で肉薄し、さらには柴田も17点と、2ラップ目終了時点で、トップ争いは氏川、武田、柴田の3人に絞られつつあった。4番手以下は、小川(毅)26点、やや離れて久岡42点、野崎44点、小川(友)46点という状況。野崎には、SSで2点差を逆転すれば6番手から5番手に上がるチャンスが残されていた。
こうして迎えたSSの2セクション。1つ目は、コンクリートや巨大なタイヤなどを盛り込んだ人工的なセクションで、斜めに立てかけられたヒューム管を上る後半部分で多くの選手が失敗。挑戦した10名中5人だけが走破することができた。その中でも、氏川と柴田、小川(毅)の3人だけが、この難所を減点0のクリーンで突破した。
SSの2つ目、最終セクションを前にして、トップの氏川15点に対して、柴田17点、武田19点。もし氏川が減点5となり、柴田や武田が減点0となれば、大逆転となる恐れもある。しかし、最終セクションは、この日一番の難易度の高さ。結果的に10名中8名が失敗した。ここを先に走った柴田は、初めてこの最難関を走破して、足着き2回の減点2を加算。柴田がトータル19点となった。最後に挑む氏川は、失敗すると勝利を逃す極限の場面。ここまで多くのライダーが転倒や落下を余儀なくされている、いくつもの鬼門を乗り越えて、最後の最後に見上げるような崖を登り切らなければならない。まさに正念場だが、このクライマックスで接戦ながらも、氏川は格の違いを見せつけ"クリーン"(減点0)をただ一人、鮮やかに成し遂げ、今季初優勝で最高の開幕を飾ったのだ。
次回第2戦・もてぎ大会は5月31日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われる。その前には、トライアル世界選手権・日本グランプリ大会が5月16・17日、同じモビリティリゾートもてぎで開催される。
RESULT
RIDERS RANKING
COMMENT
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
氏川政哉選手談(1位)
「全日本トライアル選手権開幕戦、無事に終わりました。結果はなんと1位を取ることができて、本当に嬉しいです。けっこう接戦の試合で、本当に最後の最後まで粘りきって獲得した1位だったのかなって思いますし、怪我で欠場した黒山さんのぶんまで勝てたのかなって思います。また次戦は、ここまで接戦にならないよう、強さを発揮した勝ちたいと思います」
佐藤美之監督談
「応援ありがとうございました。大事な開幕戦で氏川選手が1位を取ったことで、チームとして嬉しく思います。今回残念なことに、黒山選手がアクシデントのために欠場になりましたが、氏川選手が自分がなんとか優勝するという意気込みでやってくれた、それが今回の結果につながったんじゃないかなと思っています。また、この開幕戦に向けて車両2台を用意していましたが、氏川選手が練習など常に使っている車両を使ったことが勝利の要因になっているんじゃないかと思います。いいスタートが切れたので、次回の世界戦、そのあとは関東の全日本もまた頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします」
Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA
野崎史高選手談(7位)
「開幕戦は7位という、非常に残念な結果に終わってしまいました。ところどころいい走りがあったとは言え、取りこぼしが非常に多くて、タイムオーバーの減点とかを3つ食らってしまうなど、めちゃくちゃ減点を増やしたのが、今回の敗因かなっていう感じです。開幕戦の結果は悪かったんですけど、体の動きが悪いとかそういう感じはなかったので、次のレースからしっかりと上位に食い込めるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。応援ありがとうございました」










