全日本トライアル選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.07 10月31日 東北・宮城
RACE DATA
■開催日:2021年10月31日
■開催地:宮城県・スポーツランドSUGO
■観客:1,100人
■気温:17度
■天候:晴れのち曇り
■競技:10セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:4時間30分(10セクション×2ラップ)
■最多クリーン数:小川友幸(ホンダ)/12
REPORT
黒山が2位表彰台、野崎が5位、久岡が自己最高の4位を獲得
2021全日本トライアル選手権シリーズはコロナ禍により3戦が中止(他には1戦が延期)され、2戦が終了していることから実質3戦目となる第7戦東北大会が、今年も宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。5ヵ月ぶりの全日本となった今大会は、新型コロナウイルスの感染防止対策を取りながら、観客は10セクション全てを観戦できる方式で行われた。最高峰の国際A級スーパークラスにYAMAHA FACTORY RACING TEAMから参戦する#3黒山健一は、新型のファクトリーマシンTYS250Fiで開幕戦は優勝まであと一歩の3位、2戦目も3位だったため、その雪辱をめざした。一方、同じく新型TYS250Fiに乗る#2野崎史高(Team FwO with YAMALUBE)は、ここまで4位&2位となっているだけに、さらに上を目指して久々の全日本に臨んだ。
国際A級スーパークラスの競技は18名が出走、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名だけがより難易度が高くて見ごたえがある2つのスペシャル・セクション(SS)に挑み勝敗を決する。急斜面や大きな岩が行く手を阻むセクションの設定は非常に難易度が高く、失敗=減点5となりやすかった。またセクションの渋滞によりスムーズにセクションを走ることができなかったことから、持ち時間をオーバーして減点(1分超過につき減点1)される選手も多く出ることになった。
1ラップ目は、小川友幸(ホンダ)が減点18でトップに立ち、ファクトリーマシンTYS250Fiに乗る若手の#7久岡孝二(VICTORY)が僅か2点差の減点20で2番手として小川(友)を追う展開となった。黒山は減点25で3番手、4番手以下は、小川毅士(ベータ)、野崎、斎藤晶夫(ホンダ)、柴田暁(ヴェルティゴ)4名がそれぞれ減点26(ただしクリーン数などに差があり、上記の順番となっていた)で続く接戦状態となっていた。
2ラップ目は小川(友)が減点11、黒山は減点14と大きく減点を減らしていった。この2人の後には、柴田(減点15)、氏川政哉(ホンダ/減点19)、久岡(減点23)が続き、野崎の2ラップ目は減点25。2ラップ終了時点での1ラップ目との合計減点による結果は、小川(友)が減点29でトップ。以下、黒山(減点39)、柴田(減点41)、久岡(減点43)、氏川(減点50)、野崎(減点51)の順となっていた。
迎えた最後のスペシャルセクションでは、2つともクリーンした小川(友)が逃げ切って優勝。減点1で切り抜けた黒山が2位。3位の柴田と同じくSSを減点5とした久岡は、惜しくも2点差で表彰台を逃したが、それでも自己最高の4位を手にした。野崎は、氏川が減点5となったSSを2つとも見事にクリーンして氏川を逆転、5位となった。
次回は第3戦(延期分)中部大会が11月13日(土曜日)、さらに第8戦(最終戦)中部大会が11月14日(日曜日)。さらに2大会連続でともに愛知県のキョウセイドライバーランドで行われる予定。
RESULT
RIDERS RANKING
COMMENT
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
黒山健一選手談(2位)
「結果は2位と非常に悔しい結果に終わってしまいましたが、僕としてはバイクと体のコントロールが非常に良くできたので、内容は良かったと思っています。残り2戦を2つとも勝って今シーズンを締めくくりたいと思いますので、応援よろしくお願いします」
佐藤美之監督談
「皆さんに応援していただきましたが残念ながら2位となり勝つことができませんでした。まだまだ足りない部分があるのだと理解しています。次の最終戦を含む2戦で、ぜひ優勝できるように頑張っていきますので応援よろしくお願いします。久岡選手は今日非常に落ち着いた走りで、インターバルの間にひと回り成長した感じが見られたので、これからもぜひ頑張ってもらいたいと思います」
Team FwO with YAMALUBE
野崎史高選手談(5位)
「今日は良いところが全くないまま終わってしまいました。最後のスペシャルセクションの2連続クリーンだけが唯一良かったかなと思います。あと2戦ありますので、全力を尽くして優勝のみをめざして頑張ります。また応援よろしくお願いします」
VICTORY
久岡孝二選手談(4位)
「自分の最高位となる4位となりました。中部大会の残り2戦も表彰台をめざして頑張ります。応援をいただき、ありがとうございました」