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全日本トライアル選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。

Rd.02 5月30日 関東・栃木

RACE DATA

全日本トライアル選手権 第2戦関東大会
■開催日:2021年5月30日
■開催地:栃木県・ツインリンクもてぎ
■観客:3,300人
■気温:25度
■天候:晴れ時々曇り、一時雨
■競技:10セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:4時間30分(10セクション2ラップ)
■最多クリーン数:小川友幸(ホンダ)/10

REPORT

黒山が2戦連続表彰台、野崎は2位で今季初表彰台へ

全日本トライアル選手権シリーズの第2戦となる関東大会が行われ、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの#3黒山健一が、序盤から大きく挽回し開幕戦に続き表彰台を獲得。またTeam FwO with YAMALUBEの#2野崎史高は。今シーズン、自身初の表彰台に立った。

黒山が3位、野崎が2位

全日本トライアル選手権シリーズの第2戦となる関東大会が、今年も栃木県のツインリンクもてぎで開催され、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策で密集・密接を回避するために観客はパドックへの入場が制限されるとともに、10セクション中5セクションを観戦できる方式で行われた。

最高峰の国際A級スーパークラスにYAMAHA FACTORY RACING TEAMから参戦する#3黒山健一は、新型のファクトリーマシンTYS250Fiで開幕戦の雪辱を目指した。また、同じくTYS250Fiに乗る#2野崎史高(Team FwO with YAMALUBE)は、同会場で昨年優勝しているだけに、もてぎでの2年連続優勝を狙い臨んだ。

国際A級スーパークラスの競技は18名が出走、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名だけがより難易度が高くて見ごたえがある2つのスペシャル・セクション(SS)に挑む。セクションは、世界選手権でも使われている大きな岩が立ちふさがる、かなりテクニカルで難易度が高い設定で、しかも1ラップ目の中盤から一時雨が降ったため路面が濡れて滑りやすい状態となりより難易度を増した。黒山は実戦に投入されて2戦目のニューマシンへの乗り込みも進み、大会前日のウォーミングアップから活躍を期待させるライディングを見せていた。

1ラップ目は、小川友幸(ホンダ)が減点15でトップに立ち、野崎史高(減点28)が2番手につけて追う展開となった。3番手以下は、柴田暁(ヴェルティゴ)、小川毅士(ベータ)が続き、黒山健一は減点36で5番手につけていた。黒山、野崎ともに調子は良さそうだが、後輪タイヤがセクションを規制するマーカーに触れたとして減点5になるなど、思わぬ痛手により減点が重なってしまった。

2ラップ目に入り、黒山は大きく減点を減らしていき3番手に進出。野崎も、1ラップ目よりも減点を抑えたが、好調を保つ小川(友)にはなかなか届かなかった。2ラップ目終了時点の結果は、小川(友)が減点30でトップ。以下、野崎(減点52)、黒山(減点58)、柴田(減点60)、小川(毅/減点61)、氏川政哉(ホンダ/減点72)の順となっていた。

こうして迎えたスペシャルセクションは、雷雨による天候悪化のため中止となり、表彰式も同様に中止されることとなった。そして、2ラップ終了時点の順位でリザルトが確定した。

黒山は2戦連続3位。野崎は前回4位から2位に躍進、TYS250Fiに乗る若手の#7久岡孝二(Victory)は9位となった。

次回第3戦・中部大会は6月13日、愛知県のキョウセイドライバーランドで行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が発出されており、安全を最優先させるため延期と発表された。第4戦・北海道大会も延期で、両大会の延期日は決まりしだい発表される予定。

RESULT

RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

黒山健一選手談(3位)

「マシンは開幕戦と比較してとても良い仕上がりでした。ただ、2ラップ目は時間がなくなって休むことができない状況の中で走ると、少し不具合が出ることがわかりましたし。今日に関しては1ラップ目の第10セクションで僕的にちょっと納得のいかない採点があったので、ついていない1日だったなと思いますけど、3位に入れたので良かったと思います」

佐藤美之監督談

「開幕戦ではニューマシンのネガティブな部分があったのですが、それを今大会までに解消すべくチームとしてアップデートしました。黒山選手が理想とするところまでは残念ながら到達していませんが、かなり近づけました。今回のレースは天候に翻弄されてしまったので、黒山選手も戸惑っている部分も感じましたが、2ラップ目からは黒山選手本来のリズムに戻ったことで3位まで上げ、その強さを感じました。野崎選手も、天候に翻弄されながら2位の座をキープしてくれ良かったです。第3戦ではなんとかトップに上がれるように頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします」

Team FwO with YAMALUBE

野崎史高選手談(2位)

「マシンに乗り込む時間はあったので、今日は調子良く走れました。とくに後半は減点5にならずにセクションを出られたところが多かったので、それはけっこう大きかったと思います。惜しいところも多くありましたが、それの積み重ねで減点を増やしてしまったので、それを良い方にもっていけるように、慌てずに落ち着いて、一踏ん張りしたいですね」

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