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全日本トライアル選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。

Rd.06 10月7日 中部

RACE DATA

■開催日:2018年10月7日
■開催地:愛知県・キョウセイドライバーランド
■観客:2,600人
■気温:29度
■天候:快晴
■競技:10セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:4時間30分(10セクション×2ラップ)
■最多クリーン数:小川友幸(ホンダ)/16

REPORT

野崎史高が2位、黒山健一が3位で表彰台を獲得

全日本トライアル選手権シリーズ(全7戦)も残りあと2戦となり、第6戦中部大会は今年も愛知県岡崎市の「キョウセイドライバーランド」で行われた。最高峰の国際A級スーパークラスにYAMAHA FACTORY RACING TEAMから参戦している黒山健一(ゼッケン2)は、トライアル世界選手権の電動バイククラスに参戦したため全日本第4戦は欠場。第5戦終了現在ポイントランキング3位となっている。一方、今年からTYS250Fiに乗り第3戦で圧勝、第5戦で今季2勝目をマークした野崎史高(ゼッケン3/YSP京葉xKEN OKUYAMA)がランキングトップに立ち、小川友幸(ゼッケン1)が同じ72ポイントで同2位。最終戦を前に、黒山、野崎ともに何としても勝っておきたいレースとなった。

国際A級スーパークラスの競技は14名が出走、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名がより難易度が高くて見ごたえがありしかも観戦しやすい場所に用意された2つのスペシャル・セクション(SS)に挑んだ。当日は台風一過の快晴となったが、前日に降った雨により土の路面はぬかるみ、その泥が岩などの障害物に付いて非常に滑りやすくなっていた。路面が乾くにつれてグリップもよくなっていったが、ちょっとしたミスが失敗(減点5)につながる難しいセクションもあり、勝負は最後までハラハラドキドキさせる接戦となった。

黒山健一は日本代表選手の一人としてトライアルの国別対抗戦(9月23日/チェコ)に出場した際に右膝を負傷、今大会前日の練習は走らずに、大会当日に臨んだ。その1ラップ目、黒山は第1セクションから失敗、その後も黒山らしからぬ足着き減点が多く見られた。ところが、1ラップ目を終えた時点で黒山は2番手と好位置につけた。怪我の痛みに耐えながら1ラップ目の中盤までは難しいセクションで着実に減点を少なく抑えつつ、1ラップ目の終盤はクリーン(減点0)を連発した成果の2位だった。トップの小川友幸と黒山の差は6点で、2ラップ目以降の逆転を期待させるものだった。一方、野崎も1ラップ目は黒山と1点差で3番手につけていた。

2ラップ目の黒山は、第1セクションの連続する岩登りでタイミングが合わず惜しくも失敗。さらに第9セクションの減点5も痛手となったが、それ以外のセクションはほとんどクリーンして7つの減点0を決めた。また、野崎も失敗はあったがクリーンを7つマークして追い上げた。時間に追われる結果となった2ラップ目は、黒山と野崎も持ち時間をオーバーしてタイム減点を加算された。2ラップ目終了時点の結果は、合計減点21の小川がトップで、2番手は同26点の野崎、黒山は野崎と同じ26点だがクリーンの数は1つ少ないため3番手となっていた。

いよいよ迎えたSSは、黒山と野崎にもトップとの5点差を逆転すれば優勝の可能性は残されていた。そして黒山と野崎はSS1つ目のセクションを二人とも見事にクリーンした。しかし小川もクリーンしたため、トップとの差は5点差のまま、優勝争いはとうとう最終セクションまでもつれ込んだ。しかし、SS2つ目の最終セクションは三人ともクリーン。順位は変わらないまま、野崎2位、野崎と同点ながらクリーン1つの僅差で3位黒山となった。

ポイントランキングは小川が1位、野崎は小川に逆転されて2位となったが、その差はわずか3ポイント。つまり、次の最終戦で勝った方がチャンピオンとなる。野崎にとっては初の王座獲得のチャンスを、得意とするSUGOで迎えることになった。また、黒山も昨年のSUGOで優勝しているだけに、最後まで目が離せない。

次回、最終戦となる第7戦東北大会は10月21日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われる。

RESULT

RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
黒山健一選手談(3位)

「怪我の影響もありトライアル・デナシオンが終わってから一切バイクに触れずに、今日ぶっつけ本番で走ったので、多少しんどい部分とちゃんと乗れなかった部分があるのが非常に残念です。ただ、痛みの影響で多分リタイヤもあるかなと思っていたのですが、それがなかったのでよかったなと思います。最終戦は、絶好調で臨むのはちょっと難しいかもしれませんが少しでもよい状態にして、野崎選手と小川選手がチャンピオン争いを繰り広げていますが、僕もそこに少しでもからんでいけようにがんばります」

木村治男監督談

「今日は小川選手との優勝争いとなり、結果的には2位、3位でしたが、黒山選手は負傷していたし、野崎選手もけっこうプレッシャーがあった中で、2人ともしっかり走ってくれ満足できるものがありました。黒山選手は怪我が心配ですが少しでもよい状態にしてもらい、野崎選手には有終の美を飾ってもらうように、引き続きがんばりたいと思いますので応援よろしくお願いします」

YSP京葉×KEN OKUYAMA
野崎史高選手談(2位)

「今日は出だしの走りが硬かったですね。チャンピオン争いを意識したつもりはありませんが、それがライディングに現れてしまいました。1ラップ目の途中までは一時は5、6番手まで順位を落としていたのですが、最終的に2位まで戻せたのであまり得意ではない会場にしては上出来かなと思います。今日も2回は勝てるチャンスがあったので、逆転するチャンスを自分で取りこぼしたのが大きかったですね。最終戦に希望はつないだので、SUGOは得意な会場ですから勝ってチャンピオンを取れるようにがんばります」

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