全日本トライアル選手権 IAスーパー
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.04 7月15日 北海道
RACE DATA
■開催日:2012年7月15日(日)
■開催地:わっさむサーキット
■観客:400人
■気温:27度
■天候:晴れ
■競技:10セクション×2ラップ+スペシャルステージ2セクション×1ラップ
■持ち時間:3時間30分+25分
■最多クリーン数:黒山健一(ヤマハ)16
REPORT
黒山優勝、野崎は2位でヤマハ・ワンツー
全7戦が組まれたシリーズ戦の折り返し点となる全日本トライアル第4戦北海道大会が今年もわっさむサーキットで行われ、国際A級スーパークラスは黒山健一が勝利、開幕戦から4連勝を成し遂げた。また野崎史高も2位となり今季初のヤマハ・ワンツー・フィニッシュとなった。一方、ルーキー滝口輝も健闘して9位となった。
例年よりも1ヵ月早く開催された今年。昨年のような30度を超える暑さに見舞われることはなく好天に恵まれたが、前々日までの雨で路面がぬかるんでいるところも多く滑りやすい岩が選手たちの行く手を阻んだ。競技はまず3時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、20分のインターバルをはさみ25分の持ち時間で2つのスペシャルステージ(SS)=第9セクションと第10セクションにトライした。
今回の黒山は、安定した強さを発揮。1ラップ目終了時点でトップに立った黒山(減点11)は、2番手につける野崎(減点19)、3番手の小川友幸(減点24)らに大きな差をつける。さらに2ラップ目も3回以上の減点5を加算していく2番手以下に対し、黒山は減点5となる失敗は一度もおかさないまま2ラップ目の計10セクションをわずか減点4で走破。持ち時間をオーバーしてタイムペナルティー4点が加えられたが、SSを待たずに黒山が勝利を決定づけた。SSは2セクションともクリーンした黒山が会心の今季4勝目を獲得。タイトル争いでも2位の小川友幸に24ポイント差をつけ、まだ残り3戦あるものの、チャンピオン獲得に向け優位に立った。
野崎は黒山の倍以上の減点となったが、2位争いでは小川友幸に競り勝って今季初の2位。黒山と並んで表彰台に立った。新人の滝口も国際A級スーパークラス4戦目にして難易度の高いセクションに慣れてきたということで、後半戦での成長が楽しみになってきた。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | 減点/クリーン |
---|---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | team黒山レーシング・ヤマハ | Yamaha | 減点19/クリーン16 |
2 | 野崎史高 | TeamYSP京葉レーシング | Yamaha | 減点40/クリーン12 |
3 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点42/クリーン12 |
4 | 小川毅士 | WISE BETA RACING | Beta | 減点51/クリーン7 |
5 | 柴田暁 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点60/クリーン5 |
6 | 斎藤晶夫 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点66/クリーン6 |
7 | 宮崎 航 | Beta | 減点67/クリーン5 | |
8 | 野本佳章 | モトベント | Beta | 減点68/クリーン5 |
9 | 滝口輝 | YSP京葉レーシング | Yamaha | 減点82/クリーン4 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | Yamaha | 80ポイント |
2 | 小川友幸 | Honda | 64ポイント |
3 | 野崎史高 | Yamaha | 60ポイント |
4 | 小川毅士 | Beta | 56ポイント |
5 | 柴田暁 | Honda | 44ポイント |
6 | 野本佳章 | Beta | 35ポイント |
COMMENT
黒山健一選手談(優勝)
「今日は誰と競うというわけではなくて自分の中で集中して淡々と走ることができました。(唯一減点5となった)1ラップ目の第7セクションは、入り方が難しかったですね。スペシャルステージを終えるまではまだ勝ちと決まっているわけではないので最後までシッカリと走り、ゴールするまでは気が抜けませんでした。4連勝できましたが、後半戦はまだ3戦あり、次の第5戦中国大会まで2ヵ月近い間がありますのでケガをしないように今の調子を維持して頑張っていきたいと思います」
野崎史高選手談(2位)
「今日は優勝も狙える感じだったので2位は満足できないし、残念です。後半から、もったいないミスをして、差が開いてしまいました。そこへんをなくしていけば、十分いける手ごたえがありました。本来の自分の練習通りの走りができたので、それを常にできなければと思っています」
滝口輝選手談(9位)
「スーパークラスのセクションに目が慣れてきたので、今日は本当に楽しかったです。結果は最下位でしたが内容は良かったと思います。(大きな岩を)けっこう上がれただけに悔しいです。今日は宮崎航選手が6位(SSで逆転され7位)だったので、まずは6位をめざして頑張ります」