全日本トライアル選手権 IAスーパー
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月22日 奈良
RACE DATA
■開催日:2012年4月22日
■開催地:奈良県・名阪スポーツランド
■観客:1,960人
■気温:12度
■天候:雨
■競技:8セクション×3ラップ
■持ち時間:4時間30分
■最多クリーン数:黒山健一(ヤマハ)14
REPORT
黒山健一、開幕2連勝!!
野崎史高は3位表彰台、滝口輝は10位
昨年は大震災の影響で中止された近畿大会が2年ぶりに開催され、全日本トライアルは初めての会場となる奈良県の名阪スポーツランドで行われた。今季ヤマハはこれまでの黒山健一と野崎史高の他に20歳の新鋭・滝口輝(たきぐちひかる)を加え、第1戦は黒山が優勝、野崎4位、滝口は9位となっていた。
大会当日はあいにくの暴風雨に見舞われてドロドロになった路面が滑りやすく、ワダチはしだいに深く掘れていく悪コンディションとなった。国際A級スーパークラスの競技は4時間30分の持ち時間で8セクションを3ラップして争われた。今回はスペシャルセクションはないが、後半の第6、7、8セクションは観客が見やすいように舗装道路横の急斜面や岩盤に設定され、大観衆はダイナミックなチャレンジを目の当たりにして盛り上がった。
第1戦で開幕ダッシュを決め11度目のチャンピオン獲得に向けて好スタートをきった黒山は、第2戦でも1ラップ目から減点12でトップに立ち、2番手の小川友幸(ホンダ/減点17)を5点リードした。小川の後には1点差で小川毅士(ベータ/減点18)が続き、さらに2点差で野崎(減点20)が追う接戦となっていた。
2ラップ目に入り減点を増やすライバルたちを尻目に、1ラップ目よりも減点を減らした黒山は1ラップ目との合計減点22で2ラップ目もトップを堅持。その2ラップ目は小川(毅)が黒山と17点差の減点39で2番手に浮上、さらに1点差で野崎(減点40)が追い上げ、野崎は小川(友/減点40)と同点ながらもクリーン数の差(野崎8/小川5)で3位に進出した。
そして3ラップ目、唯一人ひとけた減点5で回った黒山(減点27)が2位以下にダブルスコア以上の大差をつけるぶっちぎりの好成績で勝って、会心の開幕2連勝を獲得した。野崎(減点57)は2位の小川(友/減点56)とわずか1点差で惜しくも3位となったが、小川(毅/減点62)を逆転して表彰台を確保した。スーパークラス2戦目の滝口は1ラップ目は9位につけていたが、2、3ラップ目は思うように減点を減らせず、10位となった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | 減点/クリーン |
---|---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | team黒山レーシング・ヤマハ | Yamaha | 減点27/クリーン14 |
2 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点56/クリーン9 |
3 | 野崎史高 | TeamYSP京葉レーシング | Yamaha | 減点57/クリーン11 |
4 | 小川毅士 | WISE BETA RACING | Beta | 減点62/クリーン7 |
5 | 柴田暁 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点72/クリーン6 |
6 | 田中善弘 | WISE BETA RACING | Beta | 減点81/クリーン4 |
7 | 野本佳章 | モトベント Beta | Beta | 減点84/クリーン5 |
8 | 斎藤晶夫 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点96/クリーン4 |
9 | 宮崎航 | WISE BETA RACING | Beta | 減点98/クリーン2 |
10 | 滝口輝 | YSP京葉レーシング | Yamaha | 減点100/クリーン4 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | Yamaha | 40 |
2 | 小川友幸 | Honda | 32 |
3 | 小川毅士 | Beta | 30 |
4 | 野崎史高 | Yamaha | 28 |
5 | 柴田暁 | Honda | 22 |
6 | 野本佳章 | Beta | 19 |
7 | 田中善弘 | Beta | 18 |
8 | 宮崎航 | Beta | 16 |
9 | 斎藤晶夫 | Honda | 14 |
10 | 滝口輝 | Yamaha | 13 |
COMMENT
黒山健一選手談(優勝)
「今回は競技序盤から右手首を痛めてしんどかったですが、8セクション3ラップなので我慢して最後まで走りました。その痛みがずっとあったので今日はライバルたちのことは気にすることなく、自分のペースで良い走りができました。第2、第3セクションを3ラップ目にクリーンできて良かったです。雨でセクションが難しくなり、とくに第5セクション(3回とも減点5になった)は1回だけでも出口まで出ておきたかったので、今後の課題にします。開幕2連勝することはできましたが、次の第3戦九州、そして日本グランプリと試合は続くのでまだまだ気を抜かずに頑張ります」
野崎史高選手談(3位)
「思っていたよりも接戦でしたけれど、今日は全然乗れていなかったし納得のできる走りではなかったですね。天候が悪くて走る方も見る方もハードだったと思います。僕はギアの選択ミスがけっこうあったのが痛かったですね。悪いなりに走り切れましたが、1点差で3位というのは悔しいですね。残念です。次頑張ります」
滝口輝選手談(10位)
「他の人が落ちたところを上がるなど良いところもあったのですが、全体的にはまだまだ良くないですね。今日は自分の走りが全くできていなかったです。押さえるべきところを押さえられていないので、なかなか減点がまとまりませんでした。次は少しでも良くなるように頑張ります」