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全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.03 5月25-26日 SUGO

RACE DATA

■大会名称:MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦 SUGO
■開催日:2019年5月25日(土)、5月26日(日)
■会場:スポーツランドSUGO(4.73km)
■観客数:5月25日 2,700人/26日:5,050人

JSB1000 レース1
■開催日:2019年5月25日(土)
■周回数:25周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:高橋 巧(Honda/1分25秒641)
■FL:高橋 巧(Honda/1分26秒049)

JSB1000 レース2
■開催日:2019年5月26日(日)
■周回数:25周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:高橋 巧(Honda/1分25秒718)
■FL:高橋 巧(Honda/1分26秒657)

J-GP2
■開催日:2019年5月26日(日)
■周回数:20周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:作本 輝介(MORIWAKI/1分29秒941)
■FL:作本 輝介(MORIWAKI/1分30秒047)

ST600
■開催日:2019年5月26日(日)
■周回数:20周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:長尾 健吾(Yamaha/1分31秒080)
■FL:小山 知良(Honda/1分31秒054)

REPORT

Race 1:中須賀が2位、野左根が3位を獲得し今季4度目のダブル表彰台を獲得

全日本ロードレースはスポーツランドSUGOに舞台を移しての第3戦。今大会は開幕戦ツインリンクもてぎ、第2戦鈴鹿2&4レースと同様に2レース制で、5月25日(土)に公式予選と決勝レース1が行われた。そしてYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行は予選3番手からスタートすると、チームメイト野左根航汰との激しいバトルを制して2位。野左根は3位となった。

真夏を思わせるほどに気温が上がり、それに伴い路面温度も上昇。こうしたなか、ポールポジションを獲得した高橋巧(ホンダ)がホールショットを奪うとオープニングラップを制し、野左根は、加賀山就臣(スズキ)に次ぐ3番手で、中須賀選手は4番手で1周目を終える。

2周目の第1コーナーで野左根選手が2番手に浮上すると、さらに中須賀も3番手に上がる。しかしトップを行く高橋はその後に独走体制を築いて優勝。野左根と中須賀は激しい2位争いを展開するが、25周レースの16周目、第1コーナーで野左根が止まりきれずにラインを外し、これで中須賀が2番手に浮上。野左根は中須賀の後方でチャンスをうかがうが、中須賀が2位、野左根は3位のままチェッカーとなった。

また、YAMALUBE RACING TEAMの前田恵助は、予選9番手からスタート。シングルフィニッシュし、開幕以来、今季最高となる8位でレースを終えた。

レース2:中須賀が2位表彰台、野左根は3位で6レース連続表彰台

全日本ロードレース第3戦スポーツランドSUGOのレース2は、前日よりも気温が上がり、路面温度も上昇したことからタイヤに負担のかかるレースとなった。そしてYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行と野左根航汰は、レース1と同様に激しい2位争いを展開し、最後は中須賀が野左根を引き離して2位。野左根は3位となった。

25周レースのスタートでトップに立ったのは高橋巧(ホンダ)で、セカンドグリッドの野左根とサードグリッドの中須賀はスタートで出遅れてしまい、オープニングラップを中須賀が5番手、野左根は6番手で終える。

その後、中須賀は順調に順位を挽回すると2周目に3番手となり、対する野左根は2周目の6番手から3周目には中須賀をも抜いて3番手にポジションを上げる。そして4周目に野左根と中須賀は水野涼(ホンダ)を攻略すると、レース1と同様に激しいポジション争いを展開していくこととなった。

迎えた19周目の第1コーナー。中須賀が野左根選手の前に出るが、再び野左根が逆転。しかし、20周目の馬の背コーナーからSPイン、SPアウトにかけて中須賀が仕掛けて逆転。さらにレース終盤のシケインで野左根にミス‚ª‚ ‚è、ここで一気に中須賀との差が広がってしまった。

優勝は高橋のものとなったが、中須賀はきっちりと2位に入り、野左根は開幕戦から6レース連続で3位と表彰台に立ち続ける結果となった。

また、YAMALUBE RACING TEAMの前田恵助は、朝のウォームアップ走行で転倒を喫したが、大きな怪我はなく、スペアマシンもしっかりとセッティング出しがされていたので大きな問題とはならなかった。そしてレース1と同じく8位でレースを終えた。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RESULT Race.2

J-GP2 RESULT Race.1

ST600 RESULT Race.1

JSB1000 RIDERS RANKING

J-GP2 RIDERS RANKING

ST600 RIDERS RANKING

COMMENT

レース1

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(2位)

「2位は本当に悔しい結果です。しかし、現状のマシンパッケージですべてを出し切ることはできました。開幕戦で連勝していい流れを作れたと思っていましたが、第2戦では高橋選手の速さに翻弄されてしまいました。YZF-R1は、戦闘力を高めるためもちろん開発を進めていますが、現状は生みの苦しみの最中です。今回は2位争いだったけれど野左根選手といいレースができましたが、今度はこの戦いをトップ争いにできればと思います」

野左根航汰選手(3位)

「事前テストの走り出しから調子がよかったのですが、それ以降での伸びがなかったのが反省点です。ただ、今回は中須賀選手といいバトルができたのがよかったですね。第1コーナーでのオーバーランで先行を許してしまい、その後に追いかけたけれど逆転はできませんでした。それでもいいペースで来ているので、明日のレース2も頑張ります」

吉川和多留監督

「YZF-R1のパフォーマンスを上げるために新しいトライをしていますが、レース1までにまとめきれず、中須賀選手には辛い思いをさせてしまいました。ただ、このトライは野左根選手には合っていて、いい戦いをしてくれました。レース1でのデータを基に、レース2までにマシンの戦闘力が上がるようにスタッフ一丸となってがんばります」

YAMALUBE RACING TEAM
前田恵助選手(8位)

「レース1では、あと一つ順位を上げたかったのですがどとかず、本当に悔しいレースとなりました。ただ、昨年はこのスポーツランドSUGOから怪我で欠場しているので、ここに戻って来られたことを難波監督をはじめチームスタッフ、関係者の皆さま、ファンの皆さまに心から感謝しています。でも、やはりあと一つ順位を上げられなかったのは悔しい。明日のレース2では絶対に巻き返します」

難波恭司監督

「今大会は今年の全日本ロードレースの前半を締めくくるレースなので、前田選手はもちろんチーム全体で意識を高めて臨んでいます。そして昨年のこの大会は、前田選手が怪我をしたことでチームとして参加していませんが、今大会のレースを走ることで一歩を踏み出せました。ここからが前田選手には本当の意味での成長が求められていきますが、チームとしてしっかりとサポートしていきます」

レース2

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(2位)

「スタートがうまく決まらず、大きくポジションを落としてしまい、その挽回に手間取ってしまいました。スタートを決められればもう少し違う展開になっていたと思います。レース中盤以降で野左根選手とバトルしながらペースを上げていき、終盤でさらにタイムを上げましたが、これは少しでも高橋選手にプレッシャーをかけられればと思ってのことでした。今回が全日本の前半戦の最終レースでしたが、鈴鹿8耐ではもちろん、全日本後半戦でしっかりと巻き返せるようにマシンを仕上げます」

野左根航汰選手(3位)

「悔しいのひと言に尽きます。スタートではポジション取りに失敗してしまい、一度冷静になってレースを組み立て直しました。中須賀さんが後ろにいたのは知っていて、どこかで仕掛け来ることはもちろん予想していました。だから、いつ来てもいいように心の準備はしていたのですが、シケインでのミスなので挽回できませんでした」

吉川和多留監督

「マシンのバランスを変えて、ポテンシャルの底上げを狙ったのですが、今大会では詰め切れませんでした。ただ、野左根選手が調子を上げており、いい形でレースを走れているので、2人のコメントとデータを解析して、さらにマシンを仕上げていきます。今大会で野左根選手は中須賀選手とバトルをしましたが、いろいろなものを吸収できたと思います。厳しい状態でシリーズ前半戦を終了することになりましたが、鈴鹿8耐に向けて、そして全日本シリーズの後半戦に向けてしっかりとマシンを作り上げていきますので、応援していただいている関係者のみなさま、そしてファンのみなさまには、今後も変わらぬご声援をお願いいたします」

YAMALUBE RACING TEAM
前田恵助選手(8位)

「朝のウォームアップ走行で転倒したのは余計なことでした。でも、いつもだと転倒した場所を次に走るときは怖さが残っていて無意識にアクセルを戻す傾向にあったのですが、今回はそれを克服することができました。事前テストの重要性を理解できたことを含めて、今大会ではいろいろと学ぶことが多かったです。そしてこれは、次につながると信じています」

難波恭司監督

「レース1での前田恵助からさらに一歩前進しようというのがレース2の課題でした。朝のウォームアップで転倒しましたが、レースでは転倒の恐怖を克服していたし、レース序盤から中盤では、レース1よりもタイムが上がっていました。全体的にアベレージタイムを上げることができ、前田選手にも大きな自信になったと思います。全日本の開催はしばらくお休みになりますが、後半戦ではさらにパワーアップした前田選手が見られると信じています。昨年は、このスポーツランドSUGOのレースから前田選手は欠場することになりましたが、今年はしっかりとレースを戦うことができました。そしてここからが前田選手をはじめYAMALUBE RACING TEAMの本当の戦いです。応援していただいてる関係者のみなさま、そしてファンのみなさまには、全日本後半戦の戦いでも変わらぬサポートをお願いいたします」

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