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全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.01 4月6-7日 もてぎ

RACE DATA

■大会名称:MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 もてぎ
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2019年4月6日(土)、4月7日(日)
■会場:ツインリンクもてぎ(4.801km)
■観客数:4月6日 6,900人/4月7日:6,900人

JSB1000 レース1
■開催日:2019年4月6日(土)
■周回数:23周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:中須賀克行(Yamaha/1分46秒878)
■FL:高橋 巧(Honda/1分47秒849)

JSB1000 レース2
■開催日:2019年4月7日(日)
■周回数:23周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:中須賀克行(Yamaha/1分47秒047)
■FL:中須賀克行(Yamaha/1分47秒818)

J-GP2
■開催日:2019年4月7日(日)
■周回数:22周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:名越 哲平(HARC-PRO/1分53秒261)
■FL:名越 哲平(HARC-PRO/1分53秒555)

ST600
■開催日:2019年4月7日(日)
■周回数:18周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:岡本 裕生(Yamaha/1分54秒352)
■FL:岡本 裕生(Yamaha/1分54秒355)

REPORT

Race 1:中須賀が開幕戦で勝利、野左根は3位表彰台でダブルポディウム!

全日本ロードレース選手権がツインリンクもてぎで開幕、初日の4月6日(土)は公式予選とレース1が行われ、中須賀克行がそのレース1を制して優勝、野左根航汰は3位とし、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの2人がそろって表彰台に立った。

予選で中須賀は、驚愕とも言える1分46秒878を記録。1分46秒台は中須賀のみで、自身が持つコースレコード1分48秒460を1秒以上も短縮、これで両レースのポールポジションを獲得した。一方の野左根も、従来のコースレコードを上回る1分47秒439などのタイムで、両レースで3番手・フロントローとなった。

迎えたレース1、スタートで中須賀はややフロントを持ち上げてしまったがホールショットを決め、渡辺一樹(スズキ)と高橋巧(ホンダ)が続く。野左根はスタートに失敗し8番手前後にまでポジションを下げてしまった。

その後、ラップタイムを1分48秒台に上げた中須賀と高橋に対し、1分49秒台の渡辺は徐々に引き離されていく。そして4周目からは中須賀と高橋巧のマッチレースとなり、9周目に高橋が仕掛けてトップに立つものの10周目の第2コーナー立ち上がりで中須賀がトップを奪い返す。その後も2人のマッチレースは最終ラップまで続いたが、中須賀は常に首位をキープして、このバトルを制しトップでチェッカーを受けた。

一方の野左根は、オープニングラップで5番手にポジションを回復すると、3周目には4番手に浮上。さらに6周目には渡辺をパスして3番手に上がると、その後は単独走行でポジションをキープ、トップと16秒差の3位でチェッカーを受けた。

また、昨年6月にテスト中に怪我をしたYAMALUBE RACING TEAMの前田恵助は、約10ヵ月ぶりにレースに復帰。予選11番手からレーススタートしたが、序盤は13番手前後を走行した。そしてTeam Baby FaceからYZF-R1で出場する津田一磨、津田拓也(スズキ)をパスすると、予選順位と同じ11位でレースを終えた。

Race 2:中須賀が開幕2連勝を達成! 野左根は2レース連続で3位表彰台!

YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が前日のレース1に続きレース2でも優勝。開幕2連勝で2019年シリーズのスタートダッシュを決めた。また、野左根航汰がレース2でも3位に入り、こちらも好スタートとなった。

レース1と同じく23周で行われたレース2。ホールショットを決めた高橋巧(ホンダ)を中須賀が僅差で追う展開となったが、ここで中須賀はしっかりと高橋の動きを観察。そして8周目のS字カーブで中須賀が首位の座を奪うと、ポジションを入れ替えての接近戦が繰り広げられる。

2人のラップタイムは共に1分48秒台中盤で、その差は広がらないままレース終盤に突入。すると中須賀は各コーナーでのレイトブレーキで高橋の反撃をかわすと、連勝で2019年のシーズンインとなった。

一方の野左根は、予選で従来のコースレコードを上回り、レースでも昨年以上のパフォーマンスを発揮した。しかし、トップ2のペースにはついていくことができずレース1に続いて3位表彰台で開幕戦を終えた。

なお、YAMALUBE RACING TEAMの前田恵助は、レース中に他車の吹いたオイルを浴びてしまいフロントブレーキシステムが機能しなくなったためにピットイン・リタイアとなった。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RESULT Race.2

J-GP2 RESULT Race.1

ST600 RESULT Race.1

JSB1000 RIDERS RANKING

J-GP2 RIDERS RANKING

ST600 RIDERS RANKING

COMMENT

Race 1

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(優勝)

「事前テストで高橋巧選手の調子が良かったので、これを上回るためにチームといろいろとディスカッションしてマシンの方向性を決め、レースウイークの金曜日にうまく仕上がりました。一度、高橋選手が自分の前に行ったとき、V字コーナーでフロントが切れ込むように見えたりとリズムがよくないようだったので、すぐに抜き返しました。マシンをうまくまとめてくれたチームに感謝しています」

野左根航汰選手(3位)

「予選のときとはコンディションが変わってしまい、レースで影響を受けてしまいました。コンディションの変化に対応するというのが現在の課題ですが、それをクリアすることができませんでした。明日のレース2では、コンディションが今日とは変わると思うので、うまく対応して優勝争いに加わりたいと思います」

吉川和多留監督

「事前テストではライバルのペースがよかったので、まずは同じペースで戦えるマシンにすることを目標にしました。それは事前テストである程度は達成でき、レースウイークの金曜日の午後に手応えのあるものに仕上がりました。新しいシーズンの最初のレースというのは、ライバルの動向により注意しなくてはならず戦い方が難しいのですが、中須賀選手は完璧なレースで優勝してくれました。また、野左根選手も、確実にペースは上がってきているし、タイトルを争う意識が高まってきています。もちろん今回のようにコンディションの変化に対応するという課題もありますが、さらなる成長が期待できる状態です」

YAMALUBE RACING TEAM
前田恵助選手(11位)

「約10ヵ月ぶりのレースで、この復帰に至るまで自分を支えてくれた多くの方に感謝の気持ちで一杯です。予選ではうまくマシンをまとめられませんでしたが自己ベストを更新でき、レースでは、予選順位を下回ることなくゴールできたので、最低限の仕事はできたと思っています。しかし、レースを終えてみて、体力不足を痛感しました。まずは明日のレース2で、今日以上の結果を残すことが課題ですが、今後はさらに体力を上げて、もっといいレースができるようにしたいです」

難波恭司監督

「前田恵助選手がレース現場に戻ってこられたことを本当にうれしく思っています。そして前田選手の復帰に際してご尽力いただいた方々に深く感謝いたします。2019年のシーズン開幕戦が復帰レースとなりましたが、すべてはここからで、以前の前田恵助を超えていかなければなりません。このレースに向けてトレーニングや自己管理、メンタル面での強化を図りましたが、もっともっと上げていく必要があります。予選、レース1ではマシンのセットアップなどうまく噛み合わないところもありましたが、レースに対してはポジティブなので心配ありません。チームとして、ここからひとつずつ階段を上っていきます」

Race 2

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(優勝)

「レース1ではフィーリングがよかったけれど、今朝のフリー走行では思ったほどタイムが上がらなかったので、不安を抱いたままのスタートでした。そしてスタートから高橋選手がペースを上げていて、このままだと反撃のチャンスを逸してしまうと思い、ペースが落ち着いた8周目に前に出てレースをコントロールすることができました。ラスト5周では、各コーナーでいつもよりレイトブレーキングを心がけて、逆転のチャンスを潰しました。作戦勝ちという感じですね」

野左根航汰選手(3位)

「ウォームアップでリア周りのセッティングを変えてフィーリングがよくなったのですが、それでもトップ2には徐々に引き離されてしまいました。成績にはまったく満足していませんが、レース1での課題がひとつクリアできたので、自分としてはベストを尽くせたと思っています」

吉川和多留監督

「中須賀選手に関しては、盤石な状態と言えます。開幕戦ということてで、それでなくても緊張感が高まるレースであり、しかも事前テストではライバルの好調がありましたが、我々スタッフはしっかりとマシン調整に努め、中須賀選手はそうしたライバルに一切の隙を与えることはありませんでした。中須賀選手のライディングの幅がもたらした連勝です。また野左根選手は、予選ではレコードタイムを記録してくれて、2レースともに3位に入り、いいスタートを切りました。もちろんもっと上を目指さなくてはならないのですが、優勝した中須賀選手に対してどのように戦いを挑むのか、しっかりと課題は見えているので、今後のレースに期待してください。開幕戦を連勝という形で終えることができ、まずはホッとしていますが、チャンピオン防衛を目指して戦っていきますので、今シーズンもみなさまの応援をよろしくお願いいたします」

YAMALUBE RACING TEAM
前田恵助選手(DNF)

「(他車が吹いたオイルでリタイアとなり)本当に悔しいです。でも、こういうレースもあるのだと気持ちを切り替えて鈴鹿に臨みます。このレースウイークで、身体の調子も上がってきているのが自分でも分かるほどなので、ホームコースの鈴鹿でどれだけの戦いができるかが楽しみです。昨年は6位に入っているので、それ以上を目標にがんばります」

難波恭司監督

「他車の吹いたオイルがブレーキシステムに悪影響を及ぼしてしまい、ピットインリタイアになりましたが、異常に気付きピットに入った前田選手の判断は的確でした。ただ、ちょうどペースを上げはじめていたところだったので、残念ではあります。レース1で、前田選手はレースを戦えることを確認できました。そしてレース2では、しっかりと目標を持ち、それを越えていける状況にあることが分かりました。結果はリタイアでしたが、ポジティブに鈴鹿戦を迎えることができます。今大会は開幕戦であり前田選手の復帰レースとなりましたが、前田選手とチームが成長していけるよう、目的意識を高めながらひとつひとつ戦っていきますので、ファンのみなさま、そしてスポンサーのみなさまの応援をよろしくお願いいたします」

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