全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.06 9月13日 オートポリス
RACE DATA
■大会名称:2015年 MFJ 全日本ロードレース選手権 第6戦九州
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2015年9月13日(日)
■会場:オートポリス(4.674km)
■天候:晴れ
■観客数:15,010人
■PP:中須賀克行(Yamaha)
■FL:中須賀克行(1分46秒638/Yamaha)
REPORT
中須賀克行が4戦連続でポールtoウィン!
JSB1000クラス4連覇に向けて大きく前進!
YAMAHA FACTORY RACING TEANの中須賀克行が、オートポリスで行われた全日本ロードレース第6戦で完全勝利した。
9月11日(金)の走り出しから、12日(土)の予選Q1、Q2、13日(日)の朝フリー、そして決勝レースのすべてでリーダーボードのトップに名前を連ねた。
スタートで珍しくミスをして順位を落とした中須賀だが、オープニングラップで3位に、そして2周目には高橋巧(ホンダ)に次ぐ2位でコントロールラインを通過。その後、7周にわたり渡辺一樹(カワサキ)、津田拓也(スズキ)を交えて激しいトップ争いを展開する。そして10周目の第1コーナーで中須賀は高橋をパスしてトップに立つと、すぐにペースを上げ、11周目には2番手に上がった渡辺に1秒095のタイム差を築く。
その後も中須賀はペースを緩めることなくトップを独走すると、19周目にはレース中のファステストラップ1分48秒638を記録するなど、2位の津田に3秒697の大差をつけて今季4勝目を記録した。
なお、YAMALUBE RACING TEAMの野左根航汰と藤田拓哉は、両者スタートで出遅れてしまうが、野左根は巻き返して5位でチェッカー。藤田はギリギリで加賀山就臣(スズキ)をパスして10位でレースを終えた。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | Yamaha | 34'42.001 |
2 | 津田 拓也 | ヨシムラスズキシェルアドバンス | Suzuki | 34’45.698 |
3 | 渡辺 一樹 | TeamGREEN | Kawasaki | 34'46.864 |
4 | 高橋 巧 | MuSASHi RTハルク・プロ | Honda | 34'46.982 |
5 | 野左根 航汰 | YAMALUBE RACING TEAM | Yamaha | 34'53.384 |
6 | 山口 辰也 | TOHORacingwithMORIWAKI | Honda | 34'55.843 |
7 | 柳川 明 | TeamGREEN | Kawasaki | 34'58.824 |
8 | JOSH HOOK | F.C.C.TSR Honda | Honda | 35'09.769 |
9 | 中冨 伸一 | HiTMAN RC甲子園ヤマハ | Yamaha | 35'13.897 |
10 | 藤田 拓哉 | YAMALUBE RACING TEAM | Yamaha | 35'17.429 |
11 | 加賀山 就臣 | Team KAGAYAMA | Suzuki | 35'17.751 |
12 | 今野 由寛 | Moto Map SUPPLY | Suzuki | 35'36.133 |
13 | 渡辺 一馬 | au&テルル・Kohara RT | Honda | 35'36.887 |
14 | 酒井 大作/武石 伸也 | CONFIA Flex Motorrad 39 | BMW | 35'42.397 |
15 | 武石 伸也 | CONFIA Flex Motorrad 39 | BMW | 36'13.716 |
16 | 寺本 幸司/児玉 勇太 | Team Tras 135HP | BMW | 36'13.807 |
17 | 中津原 尚宏 | オートテクニックスポーツPGR | Honda | 36'14.101 |
18 | 須貝 義行 | チームスガイレーシングジャパン | Ducati | 36'14.813 |
19 | 吉田 光弘 | Honda熊本レーシング | Honda | 36'14.936 |
20 | Honda熊本レーシング | Honda熊本レーシング | Honda | 36'32.474 |
21 | 北折 淳 | Honda緑陽会熊本レーシング | Honda | -1 Lap |
22 | 森 健祐 | HondaブルーヘルメットMSC熊本 | Honda | -1 Lap |
23 | 原田 洋孝/中山 智博 | RS-ガレージハラダ姫路 | Kawasaki | -1 Lap |
24 | 樋口 耕太 | H.L.O RACING | Suzuki | -1 Lap |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | Yamaha | 122 |
2 | 高橋 巧 | Honda | 85 |
3 | 津田 拓也 | Suzuki | 79 |
4 | 渡辺 一樹 | Kawasaki | 79 |
5 | 野左根 航汰 | Yamaha | 72 |
6 | JOSH HOOK | Honda | 71 |
14 | 中冨 伸一 | Yamaha | 37 |
15 | 藤田 拓哉 | Yamaha | 31 |
17 | 伊藤 勇樹 | Yamaha | 29 |
COMMENT
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(優勝)
「スタートで失敗してしまい、追い上げのレースになってしまいました。高橋選手の後方で様子を見ていましたが、朝フリーほどタイヤがグリップしなくて、なかなかペースを上げることができませんでした。そうしたら渡辺選手に抜かれてしまい、このままではいけないとスイッチが入りました。トップに立ってからスパートをかけましたが、いいペースでマージンができたので、レース終盤では無理をせずに走りました。ウイークを通して完璧でした」
吉川和多留監督
「久しぶりの全日本仕様YZF-R1でのレースだったので、金曜日の走り出しは注意して行くようにと指示を出しました。しかし、そうした心配を払拭するように中須賀選手は好タイムをマークしてくれて、そのスキルの高さを示してくれました。決勝レースのスタートでは出遅れてしまいましたが、うまくレースをコントロールして、シリーズ後半戦のスタートレースをいい形で終えることができました。応援していただいたファンのみなさん、関係者の方々に感謝しています」
YAMALUBE RACING TEAM
野左根航汰選手(5位)
「スタートで出遅れてしまい、どうなることかと思いましたが、うまく挽回できてレース前半はトップ集団に加わることができました。ただ、レース終盤になると中須賀さんをはじめトップの数人はペースを上げて、自分はそのペースアップについていけませんでした。今回は自分の力を出し切っての5位でしたが、この上のポジションに行くためには、いろいろな課題をクリアしなければならないと思っています」
藤田拓哉選手(10位)
「今回、ようやく単独で出走することができました。ただ、ウイークを通してマシンをまとめきれませんでした。スタートでは経験がないほどに出遅れてしまい、第1コーナーではさらに後続に抜かれましたが、これで吹っ切れて、徐々にペースを上げるとこができました。セッティングが決まらないままでしたが、決勝レースで、レースウイークでの自己ベストを記録することができました。すでに残りのレース数が少ないですが、精一杯頑張ります」
難波恭司監督
「チームとして、やっと2人のライダーがそろっての戦いができました。ただ、2人ともスタートで失敗してしまい、レース内容も課題の残るものでしたが、こうした課題をいかにクリアして成長していくかが我々のチームの意義でもあるので、今回の2人のデータを分析して、次戦に臨みたいと思います。応援していただいた方々に感謝いたします」