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全日本モトクロス選手権 IA

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本モトクロス選手権 IAに関する情報をお届けします。

Rd.09 10月22日 MFJGP SUGO

RACE DATA

■大会名称:2017全日本モトクロス選手権第9戦MFJGP
■開催日:2017年10月22日(日)
■会場:宮城・スポーツランドSUGO
■レース時間:(20分+1周)×2ヒート
■天候:雨
■観客数:4,500人

REPORT

渡辺が自身初のIA2チャンピオンを獲得! IA1の平田はランキング4位

遂に2017シーズンがクライマックスを迎えた。会場となったスポーツランドSUGOは、金曜か日曜まで雨が降り続け、コンディションはヘビーマディへ。IA1の予選がキャンセル、IA2は予選を日曜日の午前中に変更したほか、レース時間の短縮やコースがショートカットされるなど、変則的なウィークとなった。
こんななか、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の渡辺祐介が、ヤマハにとっては2010年以来、そして自身初となるIA2のチャンピオンを獲得した。また、IA1では平田優がランキング4位を獲得。レディースは安原さやと本田七海が2・3位でダブル表彰台。そしてIBオープンでは佐々木麗(Y's Racing with TWISTERCAMP )がチャンピオンに輝き、最終戦でヤマハライダーが大活躍でシーズンの幕を閉じた。

IA1:平田が年間ランキング4位で2017シーズンを終了

IA1、前戦でランキング3位に浮上した平田優は、このランキングを確保すると同時に、今シーズン成し遂げられていない優勝を目指して最終戦に臨んだ。激しい雨の中で行われた第1ヒートは、スタートで集団に埋もれてしまう。しかしきっちりと挽回し6番手で2周目へ、その後、すぐに5番手をポジションを上げるも、マディにより思うような追い上げに繋げられず、徐々にトップグループに逃げられてしまう。それでも追い上げを続けた平田は、4番手の小島庸平(スズキ)との差を縮め10周目にパス。そのまま小島との差を築いていったが、ミスで逆転を許すも最終ラップに再び逆転し4位でゴールした。優勝は小方誠(カワサキ)、2位は成田亮(ホンダ)、3位は山本鯨(ホンダ)。

シーズン最後のレースもまたどしゃ降りの中での戦いとなった。平田はスタートで集団に巻き込まれ、さらに1周目に転倒&スタックで3分を超える時間を費やしてしまい18番手で1周目を終える。その後も3周目にアクシデントでタイムをロスするなど、序盤で大きく遅れてしまう。しかし、その後はペースを取り戻して挽回に転じ、ゆっくりと確実にポジションを上げると、終盤に12番手とし、そのまま12位でゴールとなった。優勝は星野優位(KTM)、2位は成田、3位は大塚豪太(ホンダ)。なお、年間ランキングで平田は一つポジションを落として4位、チャンピオンは山本が獲得した。

IA2:渡辺が自身初のチャンピオンを獲得!

ここまで8戦16ヒートを戦い、チャンピオンはほぼ、渡辺祐介と古賀太基(ホンダ)にしぼられた状態で最終戦を迎えたIA2。しかも2人の差はわずか2ポイント。そして決戦は強烈な雨とマディコンディションにより、戦いをより激しいものにした。
渡辺のスタートは5番手あたり、1周目を終えて4番手。一方の古賀はトップにつけるが、2周目にゲスト参戦するAMAライダーのジェレミー・マーティン(ホンダ)にかわされ2番手に後退する。それでも序盤、2人の差は大きなものがあったが、渡辺は3周目に3番手に上がると、難しいコンディションの中で懸命にライバルを追った。すると7周目に古賀が転倒。これで渡辺が逆転するが、古賀もすぐに復帰して渡辺の背後につき、1-2秒差の緊迫したバトルを繰り広げる。
膠着状態が続いたが、13周目にレースは大きく動く。渡辺と古賀が接触して、古賀が転倒。これで渡辺は2番手をほぼ手中に納めるとマーティンに続き、日本人最高位の2位でフィニッシュ。一方ライバルは20位となったことから、その差は2ポイントから23ポイントに拡大し、渡辺がついに2017シーズンのIA2チャンピオンに王手をかけた。
またMFJGPのゲスト参戦した2017ウィメンズモトクロス世界選手権のチャンピオンであるキアラ・ファンタネージは、1周目を16番手、その後18番手と徐々にポジションを落とし一時は27番手となったが、後半巻き返して24位でチェッカーを受けた。

続く第2ヒート、渡辺はチャンピオンに向け23ポイント差と大きなアドバンテージを持って臨んだが、その序盤は苦しい展開となった。スタート後に遅れて8番手からの追い上げとなる。その一方でライバルの古賀は、序盤の4番手から7周目にトップとし、渡辺は大きなビハインドを背負ってしまうが、大量リードもあり、落ち着いて安定したペースでに切り替え、確実な走りに徹し周回を重ねた。
その後は6番手まで回復した渡辺だったが、最終ラップにアクシデントによりポジションを落とし8位でチェッカーとなるも、このヒートで優勝した古賀をポイントで上回り、渡辺にとっては自身初、ヤマハにとっては2010年の小島太久摩以来7年ぶりのIA2でのチャンピオンを決定した。また、ファンタネージ選手は1周目を15番手、その後14番手に順位をあげた、追い上げ態勢を整えながら、トラブルによりリタイアとなった。

レディース:安原&本田が2・3位表彰台を獲得しシーズンを終了

他のクラスと同様、厳しいコンディションの中で行われたレディス決勝は、名阪レーシングの安原さやとTEAM KOH-Zの本田七海の2人が活躍。まず安原がホールショットで飛び出すが、1周目にミスしてポジションを落とし5番手で1周目を終える。一方の本田はスタートこそ安原の後方だったが、ポジションを上げて2番手で2周目へ。ところが今度は、本田がスタックしたライダーをよけきれずにストップし4番手に後退する。
本田がストップしている間に先行した安原は、得意とするマディコンディションで躍動。一気にペースをあげて2番手とすると、さらにトップの畑尾樹璃(ホンダ)に迫る。しかし、そのテールにつけながらもミスで離されてしまったが、順位は落とすことなくチェッカーを受け2位表彰台で有終の美を飾った。
一方、4番手に順位を下げた本田も、すぐに巻き返し次の周には3番手に浮上すると、最後までポジションをキープし3位でチェッカー。今シーズンに4度目の表彰台を獲得でシーズンを締めくくった。

IA1 RESULT Heat.1

IA1 RESULT Heat.2

IA1 RIDERS RANKING

IA2 RESULT Heat.1

IA2 RESULT Heat.2

IA2 RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
平田優選手談(IA1:4位/12位:総合8位)

「第1ヒートに関して言えば、内容自体は決して悪いものではなかったと思います。ただ、今シーズンずっと抱えてきたスタートの遅れが、最終的に響きました。第2ヒートは1周目に転倒し、建て直したところに盛土があってスタックしてしまいました。そこで大きく遅れたわけですが、それがすべてです。今年は新しいバイクでしっかりと成績を残したかったのですが、この最終戦でランキングも落としてしまい、ファンの皆さまの期待に応えられずとても悔しいシーズンになりました。それでも最後まで応援をいただいたことに感謝します。ありがとうございました」

渡辺祐介選手談(IA2:2位/8位:総合4位)

「第1ヒートは、ライバルが速かったのですが、僕はペースを守ることに徹し、ライバルのミスもあって追いつき逆転して2位を獲得。第2ヒートはスタートで遅れましたが、攻めたい気持ちを抑え、チャンピオン獲得のために完走を目標に慎重に走りました。ラストラップでミスをしたときはドキッとしましたが、8位でゴールしチャンピオンを手にした時はうれしさでいっぱいでした。国際A級に昇格して以来、チャンピオンを目標にやってきましたが、勝てそうで勝てないシーズンが続きました。僕の強みはアグレッシブな走りですが、それだけでは勝てないことを学び、コツコツとやってきたことで実力もついてきました。第2戦では怪我をして絶体絶命の状態になりました。周りの反対もあったのですが、次のレースに出場する決断をしたことも大きかった。そして、チームが完璧なマシンを用意してくれ、走ることに集中できる環境を作ってくれたこと。サーキットに足を運んでもらい、たくさんの応援してくれたファンの皆さん存在も不可欠でした。これらすべてが揃ったからこそ、苦しいと状況を乗り切ってチャンピオンになれたのだと思います。今後もこれに満足せず、もっと速く強いライダーを目指しますので、引き続き応援をよろしくお願いします」

田島久誌監督談

「今回は大雨で、消極的になったり、受け身になってもおかしくない状況でした。しかし、ライバルもチャンピオンをかけて勝負してきた第1ヒートでは、スタートで遅れながらも積極的に、負けないための走りができたことが、大きくチャンピオンを引き寄せました。第2ヒートは硬さこそあったものの、チャンピオンを獲るための冷静な走りができていたと思います。勝利が前程のファクトリーチームなので、目標をチャンピオンに置きライダーもチームも戦ってきました。この中でチームは組織力、技術力を発揮してくれたし、ライダーは怪我をするなど決して順風満帆ではなかったと思いますが、チャンピオンを獲れたのは、実力があるからこそであり、大きな自信になったのではないか思います。

A1の平田選手に関しては、ここまで獲れていなかった優勝を目標に、ウィークではスタートからタイムも出ていたし、何よりも前向きに最終戦に臨んでいました。しかし第2ヒートは、マディの中で不運もあり本人としても納得いかないリザルトになってしまったと思います。今年は新型マシンの投入などもあり、合わせ込みに時間がかかるなどもあって、成績としては目標達成できませんでした。ただ、これから先のことを考えるとこの経験は平田選手にとって大きな経験になったと思います。
完全に目標を達成できたわけではありませんが、シーズンを通していただいた多くの応援はチームの力となり、こうした成績を残せました。本当にありがとうございました」

MX FONTA RACING
キアラ・フォンタネージ選手談(IA2:24位/DNF)

「今回は、ヨーロッパでは経験したことのないようなコンディションに苦戦しました。第1ヒートは特に難しく、ハンドルのグリップやシートが滑ってしまい、そのことばかり考えてプッシュできませんでした。第2ヒートはその対策をして、ラインも見つけていたしリズムもよく、いつもの感覚で走れていたのですが、トラブルが発生してリタイアとなりました。ベストは尽くしたのですが、残念ながら自分の望むリザルトにはほどい遠いものになってしまいました。本音を言えば、こうした機会を与えてくれたヤマハ、そして日本のファンの皆さんに、もっと良いコンディションの中でレースをする姿を見てもらいたかったですね。これでオフに入っていきますが、来シーズンもチャンピオンを目指していますので、日本のモトクロスファンの皆さんにもWMXをぜひ注目してもらえるとうれしいです」

名阪レーシング
安原さや(レディース:2位)

「最終戦はホールショットで!と思っていましたが、その通りになった直後の1周目でスタック、まさかと思いました。ただ、まだ最初だったので追い上げられるとモチベーションを持ってできたのがよかったですね。実際、トップのすぐ後ろに追いつくことができたのですが、そこで滑ってしまって。これは自分のミスですが、ポジティブなミスなのでスッキリしています。もちろんシーズンの最後に表彰台に立てたのもよかったです。これで2勝を含め4回の表彰台、序盤のノーポイントが悔やまれますが、それでも十分な成績だと思います。そして多くのファンの皆さまに応援をもらい力になりました。本当にありがとうございました」

TEAM KOH-Z
本田七海(レディース:3位)

「今年は2勝を目的にアメリカに連れっててもらい、開幕で表彰台に立てたのですがその後に結果が出せず... 夏にもう一度アメリカに連れていってもらい、後半からコンスタントに表彰台に立てるようになったのですが勝利がなく、この最終戦は初優勝で終りたいと思っていました。チャンスはあったのですが、自分の判断ミスで、スタックしたライダーのラインに入り止まってしまいました。そこは反省すべき点だと思います。このシーズンを振り返ると、スタートも安定感が増し、練習通りの走りができるなどによってドライで表彰台に立ち、着実に成長できています。しかし、優勝したりやチャンピオンになるには精神面をはじめまだまだ足りないことが多い状況なので、少しでも克服できるよう引き続きがんばります」

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