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全日本モトクロス選手権 IA

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本モトクロス選手権 IAに関する情報をお届けします。

Rd.09 10月23日 MFJGP SUGO

RACE DATA

■大会名称:2016全日本モトクロス選手権第9戦MFJGP
■カテゴリ:IA1/IA2
■開催日:2016年10月23日(日)
■会場:宮城県・スポーツランドSUGO
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート

REPORT

全日本モトクロス選手権が、4月から約7ヶ月にわたるシーズンを締めくくる最終戦MFJGPを迎えた。ここまで8戦、国内最高峰IA1に参戦する「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」は序盤、怪我からの1年ぶりに復帰となった平田優、新加入の三原拓也が、切磋琢磨しながら着実に成果を重ね、順風満帆なスタートを切った。しかし三原が怪我で離脱、平田も出場停止など、中盤以降は苦しい戦いを強いられてきた。しかしMFJGPでは、平田が第1ヒート3位、第2ヒートは日本人トップの2位を獲得。苦しい中でもチーム一丸となり、来シーズンにつながる成績で最終戦を締めくくった。

一方「YAMALUBE RACING TEAM」からIA2に参戦する渡辺祐介は、予選からベストタイムを出すなど好調をキープ。決勝は両ヒートともライバルとのマッチレースとなり、ともに2位となったが、開幕から大きな成長を遂げ、ランキング3位でシーズンを終えた。一方、ランキング2位、トップに22ポイント差でMFJGPを迎えた岡野聖(フライングドルフィン サンセイ)は、逆転チャンピオンを目指したが9/7位でチャンピオンには届かなかったもののランキング2位を獲得。YZ250Fとヤマハライダーが、実力をしっかり示すシーズンとなった。

IA1:平田が日本人最上位の総合2位で有終の美

この最終戦でヤマハは、MXGPとAMAの海外ライダーの参戦を予定していたが、直前の怪我で欠場。一方、他メーカーからAMA、MXGPにフル参戦する2人のライダーが予定通りエントリーしたことから、いつも以上にハイレベルな大会となった。

第1ヒートでは、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の平田優が実力を発揮し、ライバルたちと激しいバトルを繰り広げた。しかしスタートは出遅れ中団に飲み込まれる苦しい立ち上がりとなるが、1周目でリカバリーし、6番手で2周目に突入する。序盤、上位陣は成田亮(ホンダ)、コール・シーリー(ホンダ)、山本鯨(ホンダ)がトップを争いを展開していたが、平田もこのペースで走りながらポジションアップを目指す。

順位は、4周目の成田の転倒を機に変動。平田も一気に4番手へ浮上すると、小島庸平(スズキ)とともに2番手の山本との差を確実に削っていく。そして13周目、小島に続き山本を捉えて3番手へ。その後もYZ450FMをプッシュし小島を追ったが、ポジションアップは叶わず。シーリー、小島に続き3位でチェッカーを受けた。なお、このレースで成田が、自身11度目となるシリーズチャンピオンを決定した。

第2ヒートは、平田が第1ヒートを上回る走りを披露する。第1ヒートと同様、スタートで出遅れた平田は、7番手で2周目に入る。しかし、前を行くライバルは海外勢とファクトリーライダーと強敵ぞろいだったが、序盤から積極的な走りで、新井宏彰(カワサキ)、田中教世(カワサキ)を攻略。さらにMXGPのレギュラーライダーである山本(ホンダ)、そしてディフェンディングチャンピの小島を中盤までにクリアして2番手に浮上する。

最後に残った標的はシーリーだったが、この時点で差が大きく、詰めることはできなかったものの、日本人ライダーでダントツトップとなる2位を獲得しシーズンを締めくくった。なお、最終ランキングは平田が5位。第4戦の怪我で戦線を離れた三原拓也は、ランキング16位だった。

IA2:渡辺が両ヒートで悔しい2位表彰台
岡野はチャンピオンは逃すもランキング2位でシーズンを終了

IA2、シーズンを通して確実にIA2のトップライダーへと上り詰め、地元東北で成長した姿、そして有終の美を飾るべく臨んだ「YAMALUBE RACING TEAM」の渡辺祐介。その第1ヒートでは、スタートから終始、ランキングトップ、最大のライバルである能塚智寛(ホンダ)と激しいバトルを演じた。

序盤は能塚が先行。その背後にピタリと渡辺がつけるが、この状態は長くは続かず、積極的に攻める渡辺が3周目に逆転する。そこから一気に突き放したい渡辺だったが、能塚も渡辺のテールに食らいつき8周目に再び逆転。そして今度は、渡辺が再逆転を狙い追いかけるが、終盤、渡辺が徐々にペースを落とし2位でチェッカーで決着となった。

なお、ランキング2位でこの大会で逆転チャンピオンを狙った岡野聖(フライングドルフィン サンセイ)は、序盤3番手につけながらも順位を落とし9位となったため、優勝した能塚のシリーズチャンピオンが決定した。

第2ヒートも渡辺と能塚の一騎打ちとなる。レースは渡辺のホールショットでスタートする。ここまで多くのレースが重ねられ、ギャップや無数のレールが生み出されたコースで、渡辺は序盤から安定したペースを刻み、これを追うライバルたちとの差を確実に広げていった。この渡辺と同じように、速いペースを刻んだのが能塚。これに対してギアを上げたい渡辺であったが、思うようにペースが上がらずその差は徐々に詰まっていく。

そしてラストラップ、2人の差は1秒程度となる。逃げる渡辺、追う能塚。IA2の最終戦、最終ヒートの最終ラップで、このクラスを引っ張ってきた2人が激突。勝負はコース中盤に一度訪れ、渡辺はトップを譲るが直後に逆転。そしてチェッカーまで2つのコーナーを残し再び能塚に並びかけられた渡辺はトップを譲ると、クロスラインを使って挽回を試みたが届かず2位でチェッカーとなり目標に置いた優勝にあと一歩届かなかった。

レディース:安原さやが表彰台にあと一歩の4位

スタートが勝敗を分ける結果となった。ヤマハレディースのツートップ、安原さや(名阪レーシング)と本田七海(TEAM KOH-Z)はともにスタート後の第1コーナーで遅れ、1周目を終え、安原は10番手、本田は11番手と追い上げを強いられた。トップの竹内優菜(ホンダ)には逃げられたが、2人とも順調に挽回。特に安原は、3周目目に5番手とすると、そこからギアをさらにあげて、三つ巴の2-4位争いに食い込んでいく。

安原を含めた表彰台争いは、畑尾樹璃(カワサキ)が抜け出し2番手を確保すると、3位争いは中野洋子(ホンダ)、久保まな(スズキ)と安原の3人に絞られたが、表彰台には届かず4位と、最終戦を表彰台で飾ることができなかった。また、本田は一時6番手まで順位を上げたが、その後ペースを上げることができず8位でフィニッシュとなった。

IA1 RESULT Heat.1

IA1 RESULT Heat.2

IA1 RIDERS RANKING

IA2 RESULT Heat.1

IA2 RESULT Heat.2

IA2 RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
平田優選手談(IA1:3位/2位:総合2位)

「今回は、両ヒートで表彰台、そして日本人トップの成績で終わることができました。関東大会から修正してきた結果だと思います。でも正直なことを言えば、自分をコントロールできていないし、感覚も取り戻せていない状態で、走り終わった今もスッキリませんし、素直に喜べない。それは、スタートで出れていないことや、自分が狙ったラインに入れなかったり、もっと速く走れる、という気持ちがあるからだと思います。それにチャンピオン争いから漏れてしまったことで、大会に向けモチベーションをキープにしくいことも大きな原因です。来シーズンのことは、まだわかりませんが、やっぱり最後までチャレンジしたいですね。シーズンオフは、まず肩を怪我した時に入れていたピンの除去手術を行います。11月中旬にあたりには乗り始める予定。そして来年こそはチャンピオンを狙います」

田島久誌監督談

「モチベーションを保つことが非常に難しい中で今大会を迎えました。それでも我々は優勝を目指すチーム。平田選手とも事前に話をして、一つ一つを大切に来シーズンにつながる、意義のあるレースにしようと話して臨みました。その結果、両ヒートともに粘り強い走りで表彰台に立ち、総合では日本人トップの成績を獲得してシーズンを締めくくることができました。今シーズンは新たに三原選手を迎え、チームとライダーが力を持ち寄り、チャンピオン獲得を目指し、すばらしいスタートを切ることができました。しかし、このような結果に終わり、ファンの皆さまの期待を裏切る結果となってしまいました。監督としてできなかったことが多々あったから思います。今年は私もチームも多くを学びました。来シーズンはそれを持って、チャンピオン獲得を目指します」

YAMALUBE RACING TEAM
渡辺祐介選手談(IA2:2位/2位:総合2位)

「悔しい、今回はそれだけですね。勝つつもりで、勝てると思って走っていただけに辛い結果です。まず第1ヒートですが、早く目に前に出て自分のペースで走りましたし、それを実現できた。でも、2つ誤算がありました。一つはペースが上がらず能塚選手を引き離すことができなかったこと。そして終盤で軽いトラブルがあったことです。第2ヒートはホールショットからレースをリードして気合も入ったし、うまくいっていたと思います。でもレースは簡単ではありませんね。またしても能塚選手に追い上げられ、逃げるためにも、ペースを上げようと思ったのですがうまくいかず、最終ラップにかわされてしまいました。トラブルが完全に解消しきれていなかったこと、そして力がまだ足りなかったということです。これで来シーズンに大きな忘れ物ができました。来年のことはわかりませんが、次こそはタイトル奪取を目指します」

佐藤光幸監督談

「前回の関東大会、そしてこの最終戦とトラブルがあり、タラレバにはなりますが勝てる4戦をすべて落としてしまいました。本当にライダーには申し訳ないの一言です。ライダーは開幕以来、確実に成長してくれました。前回も話したことですが、心技体ともに我々が想定していた以上のスピードで、想定していた以上に大きくなってくれ、達成感を持っています。しかしその一方でチーム自体が渡辺選手の成長に追いついていけませんでした。レースはライダー、マシン、チームなど、すべてが整った時にようやく勝つことができます。それを求めてシーズンを戦ってきたつもりですが、私の認識が甘かったということを痛感しました。最後にシーズンを通して多くのファン、スポンサーの皆さまの温かい応援のおかげで、ランキング3位とライダーの成長を手に入れることができました。来シーズンはチャンピオンと獲れるチームにしたいと思います。引き続き、声援をお願いします」

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