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全日本モトクロス選手権 IA

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本モトクロス選手権 IAに関する情報をお届けします。

Rd.07 9月11日 近畿

RACE DATA

■大会名称:2016全日本モトクロス選手権第7戦近畿大会
■カテゴリ:IA1/IA2
■開催日:2016年9月11日(日)
■会場:名阪スポーツランド(奈良県)
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート

REPORT

7月に行われた第6戦東北大会から約1ヶ月半のインターバルを経て、全日本モトクロス選手権が再開。第7戦近畿大会が奈良県の名阪スポーツランドにて行われた。「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」からIA1に参戦中の平田優は、MFJ中央審査委員会の裁定に従い出場停止。また、第4戦SUGO大会で負傷した三原拓也は、怪我の治療に専念するため、この大会より今シーズンの残りすべてのレースを欠場することを決定したため、2名ともに欠場となった。
IA2には「YAMALUBE RACING TEAM」から現在ランキング4位、トップから56ポイント差の渡辺祐介、トップから21ポイント差のランキング2位につける岡野聖(フライングドルフィン サンセイ)が、逆転でのチャンピオンの獲得に向け参戦。渡辺選手は第2ヒートで2位。一方の岡野選手は今季3度目の両ヒート優勝を飾り、ランキングトップに11ポイント差に迫った。
また、同日開催されたIBオープンでは大倉由揮(TEAM KOH-Z)が両ヒートで優勝し2戦を残してチャンピオンを決定。さらに、レディースでは安原さやが3位表彰台に立ち、各クラスでヤマハライダーの活躍が光る大会となった。

IA2:岡野と渡辺が両ヒートでトップ争いを展開!
岡野は今季3度目のパーフェクトウィン、渡辺は第2ヒートで2位

東北大会で総合優勝など、後半戦に入り着実に成長を遂げ若手トップライダーに上り詰めた渡辺祐介。強さと抜群の安定感を兼ね備えた岡野聖。前回の東北大会に続き、この2人が近畿大会でも主役としてレースを盛り上げた。
まず、第1ヒートは、道脇右京(ホンダ)に続き岡野が2番手、渡辺は6番手で1周目を終える。3周目には岡野がトップに浮上。渡辺もライバルを大きく上回るペースで次々とかわし5周目には2番手とすると、さらにそこから岡野との差を一気に詰めてそのテールにつくと、3番手以下を置き去りにしてバトルを開始した。
ペースの速い渡辺に対し、パッシングポイントを読みながら巧みなブロックラインでトップを守る岡野だったが、渡辺の速さが上回り10周目に逆転。クリアな視界を手に入れた渡辺は、そこから一気に加速し岡野すら寄せ付けない走りで独創態勢を築く。しかし事態は急展開。13周目に渡辺が転倒。これで岡野が逆転すると、その後も安定した走りで優勝。転倒した渡辺は、マシンにダメージがありリタイアとなった。なお、2位は竹中純矢(スズキ)、3位は能塚智寛(ホンダ)。岡野はこれでランキングトップの能塚との差を5ポイント削り、16ポイント差とした。

第2ヒートは、第1ヒートを再現するように、再び岡野と渡辺のマッチレースとなる。スタートは2台のYZが鮮やかなスタートを決め、渡辺がホールショット、岡野が2番手。1周目に渡辺にミスがあり、3番手に落ちるが3周目にはワン・ツー体制で他を引き離してく。戦いはまたしてもプッシュする渡辺に対して岡野が冷静にブロックしながら、コース全体で見応えのあるバトルが繰り広げられた。
しかし、結末はあっけないものとなる。バトルの中で岡野のリアと渡辺のフロントが接触。これで渡辺がバランスを崩して転倒。すぐに再スタートした渡辺は順位を落とすことはなかったが、その差は大きく開き、岡野が今季3度目のパーフェクトウィン、通算6度目のヒート優勝を達成。渡辺も2位でチェッカーを受けた。
ランキング争いでは、3位に再び能塚が入ったが、第1ヒートからさらに5ポイント縮めて11ポイント差に。2戦4ヒートを残し、岡野と能塚とのチャンピオン争いが一気に白熱したものとなった。

レディース:安原が地元の意地を見せて3位表彰台

優勝争いは中野洋子(ホンダ)と竹内優菜(ホンダ)に譲ることとなったが、3位表彰台をかけ、関西を地元とする2人のヤマハライダー、安原さや(名阪レーシング)と本田七海(TEAM KOH-Z)、そして同じく関西の久保まな(スズキ)が、三つ巴のバトルを繰り広げた。
この中で先行したのは久保、これに安原と本田が続くが、それぞれが知り尽くしたコースであるためペースは拮抗。順位の変動がないまま時間は過ぎていったが、ミスの許されない状況は体力を奪い、プレッシャーを与え、ライディングに影響を与えていった。こうした厳しい状況の中で、最初に久保がミスをおかし、8周目に転倒で脱落。これで安原が3番手に上がるが、この後、本田がすぐさまスイッチを入れ、安原に勝負を仕掛けるが転倒。これで安原はバトルから解放されると同時に表彰台を引き寄せると、残り周回を危なげなく走破し3位表彰台を獲得した。転倒した本田は、その後の復帰に時間がかかってしまい21位でフィニッシュした。なお、優勝は中野、2位は竹内となった。

IBオープン:大倉が圧巻の走りでチャンピオン獲得!

第6戦を終え9勝、3度の2位を獲得、圧倒的な強さでシーズンをリードしてきた大倉由揮(TEAM KOH-Z)が、チャンピオンをかけて今大会に臨んだ。プレッシャーのかかる中で迎えた第1ヒートで優勝しチャンピオンに王手をかけると、続く第2ヒートは、序盤の転倒でランキング2位の大城魁之輔(ホンダ)に先行許す厳しい展開となる。
ところが、ここで一気にギアチェンジ、見事な挽回で早々に大城を捉えると、難なく逆転。その後、大城も食らいつくが、確実にその差を広げて独走態勢を築くと、シーズン11勝目を飾り、今シーズン3度目となるパーフェクトウィンを達成。同時に、全日本における今年最初のチャンピオンに輝いた。

次回の第8戦関東大会は、1ヶ月弱のインターバルを置いて、10月1-2日、今シーズン2回目となるオフロードヴィレッジ(埼玉県)にて開催される。

IA1 RESULT Heat.1

IA1 RESULT Heat.2

IA1 RIDERS RANKING

IA2 RESULT Heat.1

IA2 RESULT Heat.2

IA2 RIDERS RANKING

COMMENT

YAMALUBE RACING TEAM
渡辺祐介選手談(IA2:DNF/2位:総合10位)

「内容の良いレースだっただけに、悔しいの一言です。勝てるレースだったと言いたいとことですが、岡野さんが強かった。僕より一枚上手だったということです。第1ヒートの転倒は、岡野さんとの攻防の中で接触がありブレーキにダメージがあったのですが、トップに立った後にその症状が発生し転倒しました。これは意図的な接触ではなく、不慮のアクシデントですが、言い方を変えれば僕のミスだとも言えます。ペースは僕の方が良かっただけにもっと慎重に攻めるべきでした。第2ヒートも展開は同じ、今回は慎重に勝負どころを見極めながら走行しましたが、勝負するポイントを岡野さんに読まれて、うまくブロックされ、その時に転倒してしまいました。経験値の差はありますが、僕がプッシュしても全く動じないメンタルもさすがでした。完敗です。それでもスタート、タイム、体力、技術、すべての面において、岡野さんやランキングトップの能塚選手と同等に戦える確信を持ちました。次はなかなか結果を出せていない関東ですが、自信を持ち優勝を目指して臨みます。引き続き応援を宜しくお願いします」

佐藤光幸監督談

「ヒート1はトップから少し離れた位置でのスタートになりました。過去であれば序盤から速いペースをつくれず、トップに迫る頃には時間がなくなっていたり、焦って自滅するなどがありました。今回はハプニングで転倒という結果になりましたが、過去の課題を克服し、さらにビハインドをすぐに消化してトップに立ち、大きくリードを広げる渡辺選手の戦いは、すばらしいものでした。第2ヒートはスタートを決め、岡野選手に対して慎重に勝負どころを探す作業ができました。ただし、このレースは岡野選手が一枚上手でした。さらに、マシン、スタート、ライディング、タイムが揃っても勝てないことで、また違う要素、例えば経験なども勝利に必要であることを感じたことと思います。そういった意味で、結果は残念でしたが、今回も収穫の多いレースになりました。次回の関東大会もライバルが手強く、簡単ではないと思いますが、第2戦と同じコースであることからの、過去から現在までに、どれだけ進化できたかを図る機会としても楽しみです」

フライングドルフィン サンセイ
岡野聖選手談(IA2:優勝/優勝:総合優勝)

「第1ヒートは序盤こそペースは良かったのですが、マシンのセッティングが決まっていなかったことでペースが上がらず、苦しいレースになりました。渡辺選手もかなりプレッシャーをかけてきてはいたのですが、抜かれることを覚悟で自分の走りに集中しました。ペースをあげることは可能ですが、転倒などのミスが増えるし、そのペースをキープすることでさらにリスクが大きくなると判断したからです。第2ヒートはセッティングを変更し乗りやすくなりました。おかげで、無理せずペースもキープできたし、余裕ができた分、渡辺選手の狙いも絞り込め、レース全体の組み立てで勝利できたと思います。ランキングもこれでトップに近づきましたが、レースと同じで、常に最高の走りを意識していきます。そうすればきっと結果もついてくれると思います」

名阪レーシング
安原さや選手談(レディース:3位)

「肩の状態は完璧ではありませんが、前回に比べればだいぶ良くなっています。さらに今回は地元の名阪、そして準備もしっかりやってきていたので、勝てる手応えをもってレースに臨んでいました。予選までは自信があったけれど、決勝日の公式練習で転倒し、軽い脳震盪に見舞われ、ふわふわした状態の中で決勝を迎えることとなりました。レースは案の定よくありませんでした。3位争いはともに若く勢いのある本田選手と久保選手。久保選手は転倒で後退し、その後必ず本田選手が仕掛けてくるとわかっていたのですが、私自身はきつい状態だったので、抜かれる覚悟をしていました。しかし、その本田選手も転倒し、正直なところたなぼたの表彰台だと思っています。残りの2戦では、もちろん優勝を狙います。ゼッケン1をつけている以上、やはり1勝はしたい。簡単ではないことはわかっていますが、全力でトライします」

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