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全日本モトクロス選手権 IA

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本モトクロス選手権 IAに関する情報をお届けします。

Rd.02 4月17日 関東

RACE DATA

■大会名称:2016全日本モトクロス選手権第2戦関東大会
■カテゴリ:IA1クラス
■開催日:2016年4月17日(日)
■会場:埼玉県・ウエストポイント オフロードヴィレッジ
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート

REPORT

「ファクトリーチームとしては勝利が第一。しかし、一歩一歩、着実な前進も大切」。田島監督が掲げる今シーズン序盤の目標。その一歩を刻むべく、精鋭を揃えたチームスタッフに、元GPライダーのJ・コピンズが、開幕戦に続きアドバイザーとして帯同する体制を築いた「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」。今大会も開幕戦に続き、両ヒートでライダーが活躍、確実にその一歩を刻むことになった。一方の「YAMALUBE RACING TEAM」は、チャレンジャーとして「トップに追いつき、追い越せ」を合言葉に第2戦に臨んだ。しかし、昨年からの成長は見せたが、トップへは依然高い壁が残っている。

IA1:三原が両ヒートで表彰台獲得! 平田は第2ヒートで2位

IA1の第1ヒートは、新加入の三原拓也が、YZ450FMのポテンシャルを引き出し、ヤマハでの初表彰台にたどり着いた。スタートは「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」にとっては不運の船出となる。エースの平田優が他者に巻き込まれるかたちで転倒。ほぼ最後尾からの追い上げを強いられる。三原は完璧とはいえないまでも6番手で1周目をクリア。平田は19番手。

三原は、序盤で5番手へ浮上すると、特に5周目以降は速いラップタイムを刻み、上位陣との差を確実に削り取っていく。最初のターゲットを熱田孝高(スズキ)に定め、まずは熱田とともに3番手の北居良樹(KTM)をパス。さらに、三原は熱田をとらえテール・トゥ・ノーズに持ち込むと、15周目にかわして3番手に浮上する。熱田のプレッシャーは、その後も続いたが、最後は振り切り3位表彰台を獲得した。

平田は、スタート後も不運が続く。2周目、フィニッシュライン直後のコーナーで、再びライバルと接触して転倒、順位を落としてしまう。しかし、その後のリカバリーは圧巻だった。上位陣と変わらぬペースで周回を重ね、3周目の18番手から9周目には9番手として、その後8番手へ。ところが17周目に入った直後、このヒート3度目となる転倒を喫し、最後は12位でチェッカーを受けた。優勝は成田亮(ホンダ)、2位は星野優位(KTM)。

第2ヒート、ヤマハにとって大きなチャンスが訪れる。重要なスタートで、平田が成田に続く2番手を確保。さらに三原も6番手で続いたのだ。成田との直接対決は、平田自身も望んでいた状況。開幕戦から好調の成田に、少しでもプレッシャーをかけていきたかったからだ。

しかし、2人の差はペースが近いため縮まらず、トップライダーの意地と意地のぶつかり合いとなるが、終盤に入ると成田が徐々に差を広げて優勝。平田は、一歩およばなかったものの開幕戦に続き2位表彰台を獲得して結果を残した。同時に、復帰から2戦目、確実にレース勘を取り戻していることを証明した。

三原も、第1ヒートに続き、再び好レースを見せる。3周目、一気に2人をかわして4番手へ。さらに、前を行く深谷広一(スズキ)に迫る。中盤以降、トップ争いと同様、3位争いもこう着状態が長く続く。そして、後半に入り三原が徐々に接近するが、深谷の前に出ることができない。勝負が決したのは17周目、三原はパッシングに成功して3番手に浮上すると、その後もポジションを守り3位でゴール。自身初となる2ヒート連続で表彰台登壇を果たし、開幕戦後、自らに課したノルマを達成した。

IA2:渡辺が総合6位、岡野は第1ヒートで2位表彰台

第1ヒート、渡辺はスタート後の1コーナーで大きく出遅れ、1周目を終え17番手と追い上げのレースとなる。幅が狭く、なかなか前に出るのが難しいのはこのコースの見所ではあるが、渡辺はそれを物ともせず、9周目に10番手まで追い上げる。追い上げの間に上位との差は大きくなってしまったが、さらにマシンをプッシュすると、さらに2人をかわし8位でチェッカーを受けた。

開幕戦で2レースともに表彰台を獲得、好調のままに今大会に臨んだ岡野聖(フライングドルフィン サンセイ)は、表彰台をものにする。しかし、序盤は苦戦となった。すぐに5番手へ上がるも、その後は前にでることができない。ただ、中盤に入るとギアを一気に上げ、2位争いに急接近すると、終盤、古賀太基(ホンダ)、田中雅己(ホンダ)、さらに小川孝平(ホンダ)と次々にかわして、2位でフィニッシュ。地力を証明する結果となった。

第2ヒート、序盤のヤマハ勢トップは岡野の8番手。渡辺はスタート直後の第1コーナーで集団に飲み込まれてしまうが、さらにその後、転倒を喫し23番手で2周目に入る。岡野は順当に順位を上げ、3周目に5番手とし、さらに前を狙う体制を築く。ところが4周目に転倒し、20番手まで順位を下げてしまった。

一方、大きく出遅れてしまった渡辺は序盤、各周で複数のライバルをかわしながら周回を重ね、10周目を終えた時点で10番手とする。その後は、上位陣が相手となり、簡単に前に出られなくなったが、それでも少しずつ順次を回復し、最終的には23番手から、6位入賞を果たした。岡野も渡辺と同様に周囲を圧倒しながら追い上げを続け8位でゴール。なお、表彰台は、能塚、田中、古賀が獲得した。

レディース:本田七海が6位入賞

レース序盤、ヤマハトップは本田七海(TEAM KOH-Z)の9番手、さらに安原さや(名阪レーシング)は15番手と、ライバルに対して大きく出遅れることとなる。その後本田は、速いラップタイムを持っていながら、パッシングの難しいコースに手こずり、なかなか順位を上げることができないが、それでも6番手までポジションをアップ。

一方の安原は、15番手から順調にポジションを上げ、終盤には本田の背後に迫り、これもかわして5番手へ。さらに快進撃は止まることなく4番手の久保まな(スズキ)に近づき、最終ラップでは並びかける。ところがここで転倒。順位を上げて13位。本田はポジションをキープし6位でチェッカーを受けた。

次回の第3戦中国大会は、広島県に会場を移し5月15日に決勝が行われる。

IA1 RESULT Heat.1

IA1 RESULT Heat.2

IA1 RIDERS RANKING

IA2 RESULT Heat.1

IA2 RESULT Heat.2

IA2 RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
三原拓也選手談(IA1:3位/3位:総合2位)

「今大会では、はじめてヤマハで表彰台に立っただけでなく、両ヒートで表彰台を獲得でき、素直にうれしいし、ステージをまた一つ上げたという感じです。今回は第2ヒートがポイントでしたが、4番手に浮上した時点では、トップの成田選手までをターゲットに、はや目に動くつもりでした。それができなかったことは課題です。逆に無理に行かなかったのは、いけないというだけでなく、転倒やリタイアのリスクがあったからで、レースの状況を見て、自分をコントロールできたことは進歩だと思います。また、平田さんが表彰をほぼ手中に収めており、ヤマハの2人で表彰台に立ちたかったので、達成できてほっとしています。次回は、また一つ上を目指します。順位は2位以上で、トップに絡む、トップを走ること。簡単ではありませんが、広島で達成できるようにがんばります」

平田優選手談(IA1:12位/2位:総合5位)

「第1ヒートは、転倒3回と大きな失敗に見えると思います。それはその通りですが、僕の中では吹っ切れた、言い換えると改めてやれると感じたレースでした。それは、転倒後のタイムです。とても安定して、良いタイムで走れていたからです。第2ヒートは、成田さんを追える理想的な形になりました。プレッシャーをかける、あわよくばかわしての優勝も意識しました。ただ、現実は甘くありませんでした。一番の原因は第1ヒートで表彰台を逃したため、このレースは表彰台に立つことを優先したからです。守りに入り積極的に攻めることができなかったのです。だから成田さんにもプレッシャーを与えられていないでしょう。ただ少しずつ前進していけば良いので、焦ってはいませんし、次の広島は相性が良いので、一矢報いたい。スタートが決まれば逃げのレースから優勝もあると思います。楽しみにしていてください」

田島久誌監督談

「平田選手は、反省点を理解していると思いますが、第1ヒートは全体のマネジメントがしっかりとできていませんでした。第2ヒートについては、中盤でプッシュできず、逃げられてしまいましたが、より積極的な姿勢も必要だと感じています。ただ、かなりレース勘は戻っていますので、次の中国大会はさらに強い平田選手が見られると思います。三原選手は。非常の良い結果だと感じています。自分の力を理解し、高いレベルの中で、自分をコントロールできているし、タイムも出ています。次の目標は2位の獲得、タイムの安定感、そしてスタートを決めることです。チームとして優勝はまだ達成できていない状態ですが、何度も言うように一歩一歩の前進を狙っています。近いところで、期待に応えられる結果を残せると思います」 

YAMALUBE RACING TEAM
渡辺祐介談(IA2:7位/6位:総合6位)

「ライバルと差があることは、認めざるを得ない状況です。例えば、クリアラップで走れば近いタイムは出せるけれど、混戦になるとタイム差が生まれる。今日のレースは、コース幅が狭く、抜きにくく、差がつきにくいにもかかわらず、それが明確に現れました。一方で、自分自身はトレーニングや練習など、やれることは十分にやっているのに、それが結果につながらないことが悔しくてなりません。自信を持ってレースに臨むには、事前の積み重ねによる自信だけでなく、結果の積み重ねも必要だからです。今の僕には、ライディングスキルも足りないのですが、自信も足りない。それを一気につかむことは簡単ではありませんが、少しずつでもライバルに近づけるようやっていくだけ。焦らず、一歩一歩進んでいけるよう、がんばります」

佐藤光幸監督談

「昨年のこの関東大会を思い起こすと、序盤で遅れそれを取り返そうと焦ってさらに転倒してしまう悪循環に陥りました。しかし、今回は序盤の遅れを落ち着いて取り戻していく姿は成長の証です。ただ、これで満足しているわけではありません。私たちの使命は、勝てるライダーを育てることだからです。課題として、まずスタートですが、これは新しい特性のマシンと、ライダーの感覚がマッチングしていないので次回の広島までに、渡辺選手のフィーリングに合わせる作業に取り組みます。一方、混戦のなかでラインを変えながら、前に出るスキルの必要性も改めて感じました。現在は、それができていないので、この苦戦した記憶し忘れないだけでなく、消化していくことが重要です。そして自信を持つこと。これは成功体験の積み重ねでしかありません。広島では成功を積み上げるレースをしたい。それはすなわち、スタートを決め、表彰台に立つことです」

フライングドルフィン サンセイ
岡野聖(IA2:2位/8位:総合4位)

「今回は正直、あまり乗れていない感覚でした。特に第1ヒートの序盤は、早い追い上げが重要だったのですが、なかなか前にでることができずに苦しみました。中盤以降は試行錯誤しながらラインを変える中でリズムが良くなり、手応えをつかむと逆転に成功。悪い中でよくまとめることができました。第2ヒートは、ここまで勝ち続けている能塚選手が転倒していることが分かったので、とにかく早く前に出て逃げるレースをイメージしていたのですが、焦りなのか転倒してしまって優勝争いから脱落… 残念です。広島はもちろん狙っていきたい。走り自体は良いのですが、そのためにはスタートが重要になるし、それは課題でもあります。まだ勝ち続けているライバルに絡めていないので、スタートを決めてなんとか一矢報いたい。そして、目標はもちろん優勝です」

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