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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

全日本モトクロス選手権 IA1

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA1に関する情報をお届けします。

Rd.01 4月3日 近畿

RACE DATA

■大会名称:2005全日本モトクロス選手権第1戦近畿大会
■カテゴリ:IA1クラス
■開催日:2005年4月3日(日)
■開催地:奈良県/名阪スポーツランド
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:晴れ

REPORT

小池田が各ヒートで2/4位を獲得

2005年、全日本モトクロス選手権・第1戦近畿大会が奈良県・名阪スポーツランドで開催された。今シーズンヤマハは、昨年のヤマハ・レーシング・チームとジュビロ・レーシング・チームの2チーム体制から、ジュビロ・レーシング・チームに一本化を図り、ライダーも4人から7人へと拡大。このうち5人がIA1(旧国際A級250ccクラス)に参戦する。5人のうち、釘村太一、渡辺学、そして今年旧125ccクラスからステップアップした出原忍がYZ450FM。また小池田猛と今年ヤマハファクトリー入りを果たした小島太久摩がYZ250Mを駆る。

第1ヒート、ホールショットを奪ったのは30台のエントリー中わずか4台に減った2サイクルマシンYZ250Mを駆る小池田。続いて戸田蔵人(スズキ)、渡辺、釘村、増田一将(ホンダ)が上位でスタートする。1周目をトップで通過した小池田だが、2周目に2番手まで順位を上げてきた増田にトップを奪われる。しかし、小池田のペースは衰えることなく、増田とともに後方を離しながらラップを重ねる。レース中盤以降は増田の速いペースに離されたが、安定したペースで2番手をキープし、シーズンの初戦を2位で飾った。また3位には辻健二郎(ホンダ)が入った。

釘村は、スタートで4番手と好位置につけながらも一時9番手まで順位を下げる。しかしそこから再び挽回して7位。小島は序盤8番手を走行し、その後6番手までポジションを上げるも、後半にペースを落とし8位でフィニッシュ。大河原は序盤の13番手からポジションを上げ10位となった。また渡辺、出原は4周目、11、12番を走行中に転倒。渡辺はリタイアヤ、出原はすぐに再スタートをきったものの14位でレースを終えた。

第2ヒート、ホールショットは増田、その後に続いて田島久(ホンダ)、辻、加賀真一(スズキ)が続く。トップの増田は混戦の1周目をトップで終えるとその後は後方の追撃を許すことなく、第1ヒートに続いて優勝を飾った。2位は辻、3位は中村友則(カワサキ)となった。

ヤマハ勢でトップの4位となった小池田は、第1ヒートに続きこの第2ヒートでも好スタートを切る。ところが1コーナーでリアを滑らせて順位を落とし、1周目を7番手で終える。その後4番手まで順位を上げ、そこから前方を走る中村の追撃を開始。しかし、つかず離れずの膠着状態が続き、そのまま4位でフィニッシュした。

スタートを6番手と好位置につけた出原は、一時11番手まで後退するが、後半再び挽回し最後は9位でゴール。釘村、小島はスタートで出遅れ、15、18番手で1周目を終えるが、それぞれポジションを上げ釘村が13位、小島が14位でレースを終えた。大河原はスタートでのコースアウトが響き16位となった。渡辺は第1ヒートのけがでこのレースは欠場した。

RESULT Race.1

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 増田 一将 TEAM HRC Honda 31'46.650
2 小池田 猛 Jubilo RT Yamaha 32'01.400
3 辻 健二郎 TEAM HRC Honda 32'06.083
4 中村 友則 K.R.T Kawasaki 32'18.093
5 高濱 龍一郎 Honda DREAM RT Honda 32'22.773
6 田中 教世 Team SUZUKI Suzuki 32'23.534
7 釘村 太一 Jubilo RT Yamaha 32'31.397
8 小島 太久摩 Jubilo RT Yamaha 32'40.548
9 戸田 蔵人 Team S R M Suzuki 32'44.564
10 大河原 功次 大河原レーシング Yamaha 32'48.426
11 田島 久 YOU SPORT&メテオール Honda 32'56.540
12 小方 誠 SEKI Racing MotoRoman Honda 33'07.692
13 納屋 望 Team SRF三重 Suzuki 33'10.826
14 中山 裕 Suzuki 33'14.207
15 出原 忍 Jubilo RT Yamaha 33'18.303
16 平塚 雅樹 SEKI Racing MotoRoman Honda 33'27.221
17 勝谷 武史 世田谷レーシング Suzuki 32'08.827
18 加賀 真一 Team SUZUKI Suzuki 32'41.182
19 山本 堅市 Team SSC with XP Suzuki 32'49.678
20 中島 敬則 クラブヤマハレーシングチーム鷹 Yamaha 33'16.095

RESULT Race.2

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 増田 一将 TEAM HRC Honda 32'02.996
2 辻 健二郎 TEAM HRC Honda 32'12.002
3 中村 友則 K.R.T Kawasaki 32'27.223
4 小池田 猛 Jubilo RT Yamaha 32'38.331
5 田中 教世 Team SUZUKI Suzuki 32'41.923
6 高濱 龍一郎 Honda DREAM RT Honda 32'46.419
7 田島 久 YOU SPORT&メテオール Honda 32'49.964
8 加賀 真一 Team SUZUKI Suzuki 32'51.882
9 出原 忍 Jubilo RT Yamaha 32'52.799
10 戸田 蔵人 Team S R M Suzuki 33'00.775
11 小方 誠 SEKI Racing MotoRoman Honda 33'06.676
12 勝谷 武史 世田谷レーシング Suzuki 33'10.034
13 釘村 太一 Jubilo RT Yamaha 33'13.447
14 小島 太久摩 Jubilo RT Yamaha 33'18.331
15 納屋 望 Team SRF三重 Suzuki 33'36.026
16 大河原 功次 大河原レーシング Yamaha 32'05.616
17 平塚 雅樹 SEKI Racing MotoRoman Honda 32'23.797
18 中山 裕 Suzuki 32'40.563
19 山本 堅市 Team SSC with XP Suzuki 33'20.486
20 今井 隆充 オーナメント・グラスライダース Suzuki 34'05.286

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 増田 一将 Honda 50
2 辻 健二郎 Honda 42
3 小池田 猛 Yamaha 40
4 中村 友則 Kawasaki 38
5 田中 教世 Suzuki 31
6 高濱 龍一郎 Honda 31
9 釘村 太一 Yamaha 22
10 小島 太久摩 Yamaha 20
12 出原 忍 Yamaha 18
14 大河原 功次 Yamaha 16
21 中島 敬則 Yamaha 1

COMMENT

小池田猛選手談(2位/4位)

「第1ヒートはホールショットをとることができたのに、気負ってしまい走りが硬くなってしまった。特にジャンプのコントロールは最悪で、飛び過ぎたり、引っ掛けたりして、走りにつながりを作れなかった。そこを増田選手に抜かれてしまった。その後はついていくように心掛けたが、後半仕掛けるなかで細かいミスを連発してしまい、逆に離されてしまった。第2ヒートは、スタートは良かったが1コーナーで攻め過ぎてリアが流れしまった。4番手まで上がってからは、第1ヒートと同じく、プッシュしていくなかかでミスが出てしまった。次のレースではミスを少なくし確実な走りを心掛けたい。また今シーズンも2サイクルマシンのエントリーは少ないが、決して4サイクルに負けているとは思わないので、それを証明できるよう頑張りたい」

釘村太一選手談(7位/13位)

「第1ヒートのスタートは良かったが、ウォッシュボードで毎周ミスをしてしまい順位を落としてしまった。練習走行からここを勝負どころと考え、他のライダーと違うラインを試していたが、それが裏目に出てしまった。第2ヒートはスタートが悪く、ペースも上がらなかった。ラスト5分から体が動き、タイムが上がったが遅すぎた。両ヒートともレース序盤のつまずきが結果にでてしまった。今回はレースに専念できる体制になって逆に気持が空回りした感じ。次回はリラックスして頑張るだけだ」

小島太久摩選手談(8位/14位)

「第1ヒート、第2ヒートともにスタートで前にでられなかったが、その後はすぐにポジションを上げることができたのは大きな収穫だと思う。しかし、中団のグループに混じってのバトルでは、思うような走りができなかった。特に後半になればなるほど、腕があがり、自分の思ったラインから外れたりミスが増えてしまった。ただ、スタートを出て、前半のような走りができれば上位で戦えることは分かった。課題はスタート、そして後半の勝負どころでの体力と精神力。シーズンを通してこの課題の克服に取り組み、できるだけ早く結果を残したいと思う」

出原忍選手談(15位/9位)

「今日は久々の250ccクラスということで緊張して体が思うように動かなかったが、やはりレースには250ccクラス独特の厳しさがあった。しかし125ccクラスのようにライダーの差があまりないので、常にバトルがあり走っていて非常に楽しかった。走った感じでは技術的にも極端な開きはないので、今後レースを重ねるなかでYZ450FM、そしてIA1の雰囲気にできるだけ早く慣れれば必ず上位を狙えると思う」

大河原功次選手談(10位/16位)

「今日は惨敗。まず体が硬かったこと、自分の最大の武器であるスタートが決まらなかったこと、そしてそのリカバーも、度重なるミスでままならなかったことが原因だ。とにかくこれを今後に引きづらないように、SUGOに向けて全力で練習を行うだけだ」

渡辺学選手談(リタイヤ/欠場)

「去年の藤沢大会以来、半年ぶりのレースだったが、予選は良いスタートが切れたし、レースも楽しめる余裕もできた。第1ヒートはスタートが良く、3番手走行中に他車と接触して順位をおとしてしまった。特に焦りはなく、前との差も詰まっていたのでペースを上げたとき、ジャンプ手前のギャップにふられたまま飛んでしまい転倒。数カ所の骨折で全治5週間と診断された。けがは悔しいが今後は治療に専念するしかない。完走はできなかったが、レースは楽しかったし、自分と他のライダーとの差を確認でき、自信になった。チームメイトには負けないという気持を持って良い状態で復帰し、結果を残したいと思う」

光安鉄美、ジュビロ・レーシング・チーム監督談

「今年ジュビロ・レーシング・チームはチームを拡大し、よりチャンピオンの獲得にこだわった体制となった。また同時にメンバーが増えたことでライダーが助け合い、競い合うことよって高いレベルの走りを披露。またそれぞれが懸命に戦う姿をファンの皆さんに見ていただくことで、"感動"と"歓喜"を伝えてながらモトクロスのファンを増やしていくことを我々の目標としてこの一年間戦っていきたいと思う。

小池田選手は昨年も良い状態でシリーズを迎えたが、今年も順当に開幕戦に望むことができている。今日のレースで見せた走りは彼の実力であれは当然の結果である。ただ、欲を言えば両ヒートで表彰台を獲得して欲しかった。 釘村選手は今年、アメリカでじっくり走り込み、昨年に比べコンディションに恵まれていたはず。私としては小池田選手と同じくらいの成績を期待していたので今回は残念な結果となった。スタートで出遅れて、後方から追い上げる展開のなかで、たんたんと走っているように見えた。彼なりに考えての走りであることは理解できるが、あの状況ならもっとアグレッシブに攻めても良かったと思う。次回に期待したい。

小島選手は、今年ヤマハに移ってきたが、その若さなのかすでに新しいマシンも順応しているようだ。彼の走りにはセンスを感じるが、一つこのレースで感じたのは、後方からプレッシャーを苦手としているようなので、今後はその改善に取組んでほしい。それさえ克服できれば、上位に入れるライダーだと思う。

出原選手は125ccクラスからステップアップを果たし、マシンもYZ450Fに乗り換え、まだまだ慣れない部分が多いと思う。そんななかでジャンプのタイミング、ウォッシュボードの飛び方など、良い乗り方を披露していた。もちろんまだまだいろいろと学ぶべきところはあると思うが、今後250ccクラスのレースに順応してくれば必ず良い結果を残してくれるだろう。

渡辺選手は早くけがを直すことに集中して、万全の体制で復帰できるように努めて欲しい」

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