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AMAスーパークロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 2月24日 アーリントン

RACE DATA

2024 AMAスーパークロス 第7戦アーリントン大会
開催日:2024年2月24日(土)
開催地:テキサス州アーリントン
会場:AT&Tスタジアム

REPORT

Monster Energy Yamaha Star Racingのクーパー・ウエブが2月24日(土)、AT&Tスタジアムで今季2勝目を記録し、AMAスーパークロス450SXのタイトル争いでの順位を上げた。また、この勝利はウエブにとってテキサス州アーリントンでの6勝目となり、ダラス・フォートワース複合都市圏で最も勝利したプレミアクラスライダーとしての伝説をさらに深めた。イーライ・トマックは、レース序盤の転倒の後、目を見張る追い上げで順位を上げ、荒れた展開となった450SXメインイベントで2位に入った。チームメイトのルーキー、ジャスティン・クーパーも7位でフィニッシュしてトップ10入りを果たした。

Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Teamのヘイデン・ディーガンが開幕戦デトロイトでの不運から立ち直り、AMAスーパークロス250SX East選手権第2戦で、AMAスーパークロスキャリア初となる優勝を果たした。250SMXディフェンディングチャンピオンは、この勝利により250SX Eastのタイトル争いでもポイントランキング5位と、ランキングトップに手が届く好位置まで順位を上げた。ダクストン・ベニックは難しい状況を乗り越えてトップ10入りを果たし、ランキング3位を維持。ルーキー、ニック・ロマーノも進歩を続け、12位でフィニッシュした。

450SX:ウエブがAT&Tスタジアムでスーパークロス6勝目

ウエブはこの日早々のセッションでは苦戦したものの、メインイベントには強気の姿勢で臨んだ。予選を11番手で終えたウエブは、ヒートレースでは堅実に4位でフィニッシュ。理想的とはいえないゲートピックだったが、素晴らしいスタートを見せてすぐに2番手につける。ポジションをキープするウエブだったが、レース終盤に向けてトップとの差を詰め始めた。レース終了まで残り4周となったところでトップのライダーがクラッシュ。ウエブがトップに躍り出た。そこからウエブは自分のレースを走り、プレッシャーの下でも冷静さを保って今季2勝目、そして AT&T スタジアムでの450SXで6勝目を挙げた。この勝利でウエブは熾烈なタイトル争いが展開されているシリーズランキングを上げ、1位とわずか3ポイント差の2位に浮上した。

AT&T スタジアムでのレースを愛するトマックは、走り出しから強さを見せ、4番手で予選を通過した。ナイトセッションになってもトマックの勢いはとどまることを知らず、ヒートレースではスリリングな展開の中、最終ラップにトップに立ってそのままレースを制した。ところがメインイベントでは思うようなスタートが切れず、1周目を終えて7番手で戻って来た。そして不運にも2周目に転倒を喫し、再走を果たしたものの16番手まで後退してしまう。ひるむことなく、集中したライディングで速いラップタイムを連発するトマックは、レース終了まで残り7周となったところで4番手まで浮上した。バトルを続けるトマックは、最終ラップに2番手に上がるとそのままフィニッシュ。チームに今季2度目のダブルポディウムをもたらすと共に、自身のシリーズランキングも上げた。カレンダーの中で特に好きなレースであるデイトナ・スーパークロスを前に、トマックはポイントランキングでトップと13ポイント差の5位につけている。

クーパーも好調な走り出しを見せた。最初の予選セッションで最速タイムを記録し、最終的な総合タイムでも3番手となった。ヒートレースでは思うようなスタートができなかったが、7番手から5番手まで順位を上げてフィニッシュ。続くメインイベントでは、1周目を終えたところで12番手につけるクーパーだったが、プッシュを続けて3周目に6番手まで順位を上げる。一時5番手まで上がったが、結局7位でチェッカーフラッグを受け、厚い層の450クラスで再びトップ10フィニッシュを果たした。

250SX East:ディーガンがスーパークロス初優勝

予選で8番手に入り、ナイトセッションに向けて幸先良い走り出しを見せたディーガンは、参加したヒートレースではホールショットを奪う好スタートを決め、3位でフィニッシュラインを通過した。続くメインイベントでもディーガンはホールショットを獲得。オープニングラップで2番手に後退したものの、難しいコンディションの中で忍耐強いライディングを見せる。そしてレース終盤、トップランナーがクラッシュすると、ディーガンはトップに躍り出て、そのままポジションをキープしAMAスーパークロス初優勝のチェッカーフラッグを受けた。この勝利により、ディーガンは250SX East選手権ランキングで、トップと7ポイント差の5位に浮上した。

開幕戦デトロイトでスーパークロス初の表彰台を獲得したベニックは、プロのスーパークロス2戦目のこのレースでさらに上を目指していた。予選を11番手で終えたべニックたったが、残念ながらヒートレースでは数回のクラッシュに見舞われ、14位でフィニッシュするにとどまった。LCQ(ラストチャンス・クオリファイア)に回ったルーキーは、そこで勝利を収めてメインイベントに進出。この間、ほとんど時間がなかったにもかかわらず、力走して10位でフィニッシュ。テキサスでの厳しい夜となった中で選手権ポイントを得た。ベニックは、首位と6ポイント差の250SX East(※250SX東地区)選手権3位タイで次の第3戦に臨む。

進歩を続けるロマーノは予選を13番手で終えると、ナイトセッションに強気で臨み、参加したヒートレースではホールショットを奪う。レースの半分以上に渡ってリードしたロマーノだったが、結局2位でフィニッシュした。続くメインイベントでも好スタートを見せてチームメイトのディーガンに続く2番手につけるが、硬直したライディングで後退。それでもトップ10圏内を守っていたロマーノだったが、レース終盤に転倒を喫し、12位でフィニッシュラインを通過した。

Monster Energy Yamaha Star Racing TeamとMonster Energy Yamaha Star Racing 250 Teamはこの後、フロリダ州デイトナビーチへ向かい、3月2日にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催される伝説の第54回デイトナ・スーパークロスおよびスーパーモトクロス・ワールドシリーズ第8戦に臨む。

RESULT

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

450SX

Monster Energy Yamaha Star Racing
クーパー・ウエブ選手談(1位)

「ダラスはまたしても僕にとって素晴らしいところでした。とはいえ大変な一日でした。予選もヒートレースもあまりうまくいきませんでしたが、メインでは小さなミスを見逃さず、逆転することができました。いやぁ、ここでまた勝って、今年2勝目を挙げられたのは素晴らしい。まさに最高です。現実ではない感じですよ」

イーライ・トマック選手談(2位)

「我々にとって良い表彰台でした。メインではすごく良いペースで走れたのですが、残念ながらレース序盤にひとつミスをして転倒しました。トリプル(ジャンプセクション)をほんの少しオーバーシュートして、フロントが引っかかってしまいました。幸い、猛チャージして順位を上げることができました。ここは、正しいラインを保てれば、他の選手たちへの大幅な遅れを取り戻して、トップに立つことができるコースのひとつでした。今夜のレースは自分にとって重要でした。というのも、いくつかの状況で苦戦していたからです。そして今、その多くを修正できたように感じています。残りのレースに向けた準備はできていますし、自分たちの成果を確認するつもりです」

ジャスティン・クーパー選手談(7位)

「全体として良い一日でした。一日を通して、バイクに乗っている際の感触は良かったです。実際、楽に走れたので上々でした。プラクティスはすごくうまくいきましたし、予選では3番手でしたけど、スタートはもっとうまくできたかもしれません。メインでは7位で、チェイス(セクストン)とイーライと数回バトルをしました。イーライは本当に良いライディングをしていました。ついて行こうとしたのですが、置いて行かれてしまいました。彼はトップを追って猛チャージしていましたけど、僕は集団から少し離れて単独で6番手か7番手を走っていました。スタートがもう少し良ければ、あの選手たちと一緒に走って、あのバトルに加われたかもしれないですけど、そのすぐ後ろに居ました。そこは悔しかったけど、全体としては良いライディングでした」

250SX East

Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team
へイデン・ディーガン選手談(優勝)

「アーリントンでの良い一日でした。予選はそれほど良くはなかったのですが、ヒートレースは問題なしでした。抜かれたのでかなり腹が立ちましたけど、僕は予選タイプではなく、むしろレースタイプのライダーです。メインイベントに臨んで、完璧なスタートを決めることができました。僕はただ自分のレースを走り、前を追って、チャンスを捉えて活かす
ことができました。スーパークロス初優勝を実現できて最高です。現在ランキング1位との差はわずか7ポイント。争いは最後まで続くでしょうし、彼らにやすやすとレッドプレートを獲得させるつもりはありませんよ」

ダクストン・べニック選手談(10位)

「アーリントンでは、大変な一日になりました。予選は11番手だったのですが、その後、残念ながらヒートレースで数回のクラッシュに見舞われ、LCQにまわることになりました。そのためベストのスタートグリッドを得ることができず、スタート後にかなり後退してしまいましたけれど、プッシュし続けて10位でフィニッシュしました。望んでいた結果は得られませんでしたが、ランキングではまだ3位につけています。これから仕事に戻って、デイトナには強気で臨みます」

ニック・ロマーノ選手談(12位)

「2回目の挑戦で、自分にとってはるかに良い週末になりました。ヒートレースでホールショットを奪い、少しの間リードし、最終的には2位でフィニッシュしました。メインイベントではスタートから2番手につけていたのですが、すごく硬直したライディングになってしまって、残り数周というところで転倒してしまいました。全体として、アーリントンではポジティブな点がたくさんありました。デイトナに向けてワクワクしています」

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