AMAスーパークロス
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Rd.17 5月7日 ソルトレイクシティ
RACE DATA
AMAスーパークロス 第17戦ソルトレイクシティ 大会
開催日:2022年5月7日(土)
開催地:ユタ州ソルトレイクシティ
会場:ライス・エクレス・スタジアム
REPORT
250SX:クレイグがタイトルを獲得、スラッシャーが今季初優勝
ユタ州ソルトレイクシティのライス・エクレス・スタジアムで開催されたAMAスーパークロス選手権第17戦ソルトレイクシティ(最終戦)。450SXでタイトルを獲得したイーライ・トマック選手とディラン・フェランディス選手が、5月末からスタートするAMAモトクロス選手権に向け、怪我の回復とその準備に専念するため欠場。
一方、250SXはWestのチャンピオンをかけて、Monster Energy Yamaha Star Racingのクリスチャン・クレイグが250SX East/Westショーダウン(※東西対抗戦)に出場し、そのタイトルを獲得。また、チームメイトのネイト・スラッシャーが今年初勝利を挙げ、チームのシーズンを締めくくった。
ゲートに並んだ東西両地区のライダーたちと共に、250SX Westのタイトルがかかったこのレースで、すべての注目はタイトル獲得に9ポイントが必要なクレイグに集まっていた。そしてクレイグは予選でトップタイムを叩き出し、西地区のヒートレースで圧勝してメインイベントへと進出を果たした。
クレイグは続くショーダウンでホールショットを奪うと、その後は2番手につけるがスラッシャーにパスされ、3番手とする。しかし6周目に転倒があり、順位を落としたが、すぐに再走して5番手まで挽回。その後は賢明なレース運びをみせて8位でフィニッシュしたクレイグがタイトルを勝ち取った。これより、Monster Energy Yamaha Star Racingチームにとっては、先週末の450SXタイトル獲得に続くタイトル獲得とともに、8度目の250SXナンバーワンプレートを獲得することとなった。
2022年を好成績で終えるべく、スラッシャーはソルトレイクシティでの勝利に向けて準備万端だった。予選を堅実に4番手で終えると、ヒートレースではチームメイトに続く2番手。最終ショーダウンでは素晴らしいスタートを見せてポディウムフィニッシュを目指して力走。2周目にチームメイトをパスすると、猛チャージを続け、3周目にはクレイグと選手権タイトルを争うH・ローレンス(ホンダ)を抜いてトップに立った。レースは最後の数分で上位の差がつまり、プレッシャーが高まるが、スラッシャーはリードを保ってシーズン初となる勝利をあげると共に、ポイントランキングでトップ5入りを果たした。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、短いブレークをとり、5月28日土曜日にカリフォルニア州パラのフォックス・レースウェイで開催される2022年AMAモトクロス選手権の開幕戦に臨む。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
250SX
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team
ネイト・スラッシャー選手談(優勝)
「一日を通してかなり良い感触でした。スタート練習を取り組んできましたが、ヒートレースのスタートではトップ5圏内につけて、2位でフィニッシュしました。クレイグ選手はかなり先に行っていて、ヒート優勝しましたけど、僕のタイムは彼のタイムと同等だったので、メインイベントに向けて速さがあることを確認できていました。そのメインイベントでは序盤から誰よりも速く、できるだけ早く前に出るよう努めました。クレイグ選手をかわした後、最善なのはローレンス選手をかわすことだとわかっていたので、そうしました」
クリスチャン・クレイグ選手談(8位)
「チャンピオンがかかっている最終戦だというプレッシャーはありましたが、僕はそれをうまくコントロールできたと感じています。プラクティス毎にコントロールして、絶えず楽しんでいました。ライバルたちはこのレースを他のレースと同じようにしていましたけど、私には何が起こり得るかもわかっていました。メインイベントでは、自分がどこに居るのか、そしてどこに居るべきなのかを知りつつ、確実に走って8位でフィニッシュしタイトルを獲得しました。これは自分が夢みてきたことであり、人生をかけて取り組んできたことです。これから勝利をゆっくり味わうつもりです」