AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.13 4月9日 セントルイス
RACE DATA
AMAスーパークロス 第13戦セントルイス大会
開催日:2022年4月9日(土)
開催地:ミズーリ州セントルイス
会場:ドーム・アット・アメリカズセンター
REPORT
Monster Energy Yamaha Star Racingのエリ・トマックが、ドーム・アット・アメリカズ・センターで開催された今季最後のトリプルクラウン・イベントで1勝を挙げ、総合3位に入った。このポディウムフィニッシュにより、残りわずか4戦となったAMAスーパークロス選手権で、トマックはランキング2位との差を56ポイントとした。
また、250SX Eastは、Monster Energy Yamaha Star Racingのカイル・チゾムが総合成績でポディウムを争う位置にいたが、最終レース残り数周となったところで惜しくもポディウムフィニッシュを逃すことになり、総合4位でレースを終えた。
450SX:トマック、セントルイスで表彰台に立ち、ポイントリードを拡大
トマックはプラクティスを使ってテクニカルなコースへの習熟に努め、予選を4番手で終えた。メインイベント1では自身が期待したスタートを決めることができず、トマックはオープニングラップを終えて6番手で戻って来る。抜きにくいコースで好ペースを保つトマックは、4番手まで順位を上げてフィニッシュした。
メインイベント2もほぼ同様の展開となったが、スタートでさらに後方の8番手に位置したトマックはさらにハードな攻めを強いられたが、4位でフィニッシュ。4位が2回続いたレッドプレートホルダーだが、最終メインイベント3に向けて、ポディウムには良い位置につけていた。
厳しいスタートが2度続いたトマックは、メインイベント3では見事なホールショットを奪って見せた。クリアなコースで速いラップタイムを連発するトマックは、後続とのギャップを拡大し、最終的に2位に6秒の差をつけて優勝のチェッカーフラッグを受けた。4-4-1の結果により、トマックは表彰台に立つとともに、選手権ランキングで56ポイントと、2位との差をさらに2ポイント拡大した。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、特徴的なサーキット、アトランタ・モーター・スピードウェイに向かい、4月16日土曜日に開催されるAMAスーパークロス第14戦に臨む。
250SX:チゾムがセントルイスでのトリプルクラウンで自己ベスト4位を獲得
これまでバイクに乗る時間がわずかしかなかったチゾムは、シーズン終盤に向けてチームと共にYZ250Fのセットアップを進めた。そのハードワークが実を結び、予選で3位を獲得。メインイベント1で好スタートを決めたチゾムは、第1ターンに3番手で進入する。数周後に4番手へと後退したチゾムだったが、最後までそのポジションを守ってフィニシュした。
メインイベント2はわずか2周を終えたところで赤旗が提示されてレース中断となり、スタートがやり直しとなった。これはチゾムに幸いした。再スタートの1周目で6番手につけたチゾムは、順位を上げるべく追撃を開始。レースの折り返しまでに4番手まで上がると、そのままメインイベント1と同じ4位でチェッカーフラッグを受けた。
最後のメインイベント3を前に、チゾムはポディウムフィニッシュを争う位置にいた。素晴らしいスタートを決め第1ターンを抜けて4番手につけると、オープニングラップを終えるまでに3番手に浮上。1周後に4番手に後退するが、バトルを続けるチゾムは再び3番手に上がると、そのままフィニッシュ。自己ベストとなる総合4位でセントルイスを後にした。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、Westライダーと合流し、ジョージア州ハンプトンのアトランタ・モーター・スピードウェイで開催されるAMAスーパークロス第14戦East/Westショーダウン(※東西対抗戦)に臨む。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy Yamaha Star Racing 450 Team
エリ・トマック選手談(4位/4位/優勝:総合3位)
「選手権ポイントに関していえば、良い一日であり、良い夜でした。最初の2レースではトップグループに入れず、後方で前が詰まった状態になってしまって、厳しい戦いになりました。これには少々苛立ちましたけど、決して諦めず、3レース目にはすごく良いホールショットを奪うことができて、ライディングもはるかに良く、コース上の良いラインを見つけることができました。今週のコースは非常にテクニカルでした。ちょっと低速のコースと高速コースという、違う感覚を覚えるコースでした」
250SX
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team
カイル・チゾム選手談(4位/4位/3位:総合4位)
「週末にオフがあったので、少し時間がありました。ファームに行ってチームと共に時間を過ごし、セッティングに時間をかけました。それではるかにのびのびと走れるようになり、ただコースを走るのではなく、実際にレースをすることができるようになりました。予選は良い感触でした。2番手に位置していましたが、赤旗中にジャンプしたため、そのタイムが抹消になってしまいました。それでも3番手で予選を終えました。1周の速さを求めるのは得意ではないので、これは自分にとってはものすごいことでした。最初のレースでは良いスタートができませんでしたが、第1コーナーにはかなり良い位置で入りました。他のレースでは良いスタートができて、4位/4位/3位という結果でした。
総合では4位、表彰台に近いところにいたので、とても残念です。オルデンバーグ選手と僕は、最後のメインに向けてポイントが近かく、僕にとっては僕と彼の間に誰かが割って入る必要がありました。ブラウン選手が間に居たのですが、その後、ミッチェルが最後にピアスを抜いたため、僕は総合4位となりました。繰り返しになりますが、表彰台に上がれなかったのはがっかりですが、4位は良い結果ですし、これまでの2レースよりもはるかに進歩しています。バイクに気持ち良く乗れるというのは素晴らしいことですし、このような素晴らしいチームと一緒にやれる機会が与えられたことにすごく感謝しています」