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AMAスーパークロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 2月26日 アーリントン

RACE DATA

AMAスーパークロス 第8戦アーリントン大会
開催日:2022年2月26日(土)
開催地:テキサス州アーリントン
会場:AT&Tスタジアム

REPORT

テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで、トリプルクラウン・フォーマットにより開催されたAMAスーパークロス第8戦で、Monster Energy Yamaha Star Racingのエリ・トマックが優勝し、トリプルクラウンでは今シーズン2連勝を果たした。今季3度目となる勝利の結果、トマックは激戦のAMAスーパークロス450SX選手権でのリードを拡大した。ディラン・フェランディスは9位、5位、8位で総合7位に入った。250SX Eastでは、ジェレミー・マーティンが9位、2位、3位とし、総合2位に入った。この結果、マーティンはランキングで3位に浮上した。リーヴィ・キッチンは好調な走り出しを見せたが、最初のレースでクラッシュし、以後の走行はリタイアとなった。

450SX:トマックがトリプルクラウンで今季3勝目

トマックは予選第2セッションの終了間際に最速ラップタイムを記録し、予選をトップで通過した。ところがメインイベント1では思うようなスタート切れずに1周目を15番手で終える。その後、集中した走りで猛チャージを見せて3位でフィニッシュした。メインイベント2は好スタートを決めて3番手につけると、タイトルを争う最大のライバルとの素晴らしいバトルが展開され、トマックは2位でフィニッシュ。総合優勝に向けて良い位置についた。

最終メインイベント3でトマックはさらい良いスタートを見せた。ホールショットこそ逃したものの、早い段階でリードを奪いプッシュを続けたが、レース中盤に入りライバルにパスされてしまう。総合優勝するために必要なのは2位だったが、トマックは諦めることなく反撃のチャンスをうかがっていたが及ばず優勝こそ逃したが、2位でフィニッシュし、総合優勝を飾った。チャレンジングな3レース・フォーマットで再び見せた素晴らしいパフォーマンスにより、ランキングでは2位との差を6ポイントに拡大した。

チームメイトのフェランディスもこの日の走り出しは良く、予選で4番手に入る。続くメインイベント1ではまずまずのスタートを見せて9番手につける。その後、順位を上げて6番手争いを展開するが、レース中盤に他のライダーと絡んでしまい、12番手へと後退してしまう。集中した走りで追い上げたフェランディスは、9番手まで上がったところでフィニッシュした。メインイベント2でもトップ10圏内でスタートし、トップ5フィニッシュを目指してバトルを展開し5位でチェッカーフラッグを受けた。

最終メインイベント3でこの夜最高のスタートを決め、1周目を6番手で戻って来ると、数周後には5番手に上がる。レースが進むにつれてトップ5を巡る争いは激しさを増し、フェランディスの順位も変動する。その中でフェランディスは10周目に転倒を喫するが、その後追い上げて¥8位でフィニッシュラインを通過し、総合7位となった。

この後、Monster Energy Yamaha Star Racingチームはフロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイに向かい、3月5日土曜日に開催されるAMAスーパークロス第9戦に臨む。

250SX:マーティンが総合2位、ランキング3位に浮上

チャレンジングなAT&Tスタジアムのコースに対してマーティンは、YZ250Fのセッテイングにプラクティスの時間すべてを使う。そしてそれが功を奏し、予選総合4番手に入った。最初のメインイベント1で、マーティンは前を走るライダーが転倒したため自身も転倒。最後尾まで後退するという厳しい状況に直面する。さらに残り2レースがあることを念頭に、可能な限り多くのライダーをパスすることに集中し、最終的に9位でレースを終えた。

メインイベント2はマーティンにとってはるかにスムーズに進み、3周目に2番手に上がると、レースリーダーを射程圏内にキープし、2位でフィニッシュ。そしてこの夜最後のレース3で、マーティンは1周目を終えて6番手につけると、素晴らしいペースで上位を目指すが、6周目に転倒を喫し、9番手まで後退してしまう。レースを諦めないマーティンは、レース後半に前を走るライダーをプッシュし続け、3位まで上がったところでフィニッシュした。全3レースの結果の合計で、マーティンは総合2位となり、そのハードワークが報われる結果となった。

アーリントンで自身初のトリプルクラウンに臨んだキッチンは、トリッキーなコースをすぐに覚えて予選5番手に入った。最初のレース1では5番手でレースを開始すると、レースの大半で6番手から7番手につけて力走していたが、最後に他のライダーと絡んで転倒。クラッシュの後、負傷していると感じたキッチンは、デイトナでの次戦に集中するため、残りの2レースの出走を断念した。

この後、Monster Energy Yamaha Star Racingチームはフロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイに向かい、3月5日土曜日に開催されるAMAスーパークロス第9戦250SX Eastの第3戦に臨む。

RESULT

順位ライダーマシンポイント
1E・トマックYamaha26
2J・アンダーソンKawasaki23
3C・ウエブKTM21
4C・セクストンHonda19
5M・スチュワートHusqvarna18
6J・バーシアGASGAS17
7D・フェランディスYamaha16
8J・ブレイトンHonda15
9S・マケラスKTM14
10D・ウイルソンHusqvarna13
11V・フリーゼHonda12
12B・ハートランフトSuzuki11
13K・ロクスンHonda10
14M・ムスキャンKTM9
15K・チゾムYamaha8
16A・マーティンYamaha7
17K・モランツKTM6
18J・スターリングGASGAS5
19J・ボーグルSuzuki4
20C・クレイソンHonda3

RIDERS RANKING

順位ライダーマシンポイント
1E・トマックYamaha177
2J・アンダーソンKawasaki171
3M・スチュワートHusqvarna149
4C・ウエブKTM147
5J・バーシアGASGAS145
6C・セクストンHonda142
8D・フェランディスYamaha118
16K・チゾムYamaha47
18A・マーティンYamaha36
26R・ブリースYamaha12

CONSTRUCTORS RANKING

順位コンストラクターポイント
1Yamaha367
2Honda342
3Kawasaki333
4GASGAS293
5KTM251
6Husqvarna241
7Suzuki148

COMMENT

450SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team

イーライ・トマック選手談(3/2/2位:総合優勝)

「着実に走って総合優勝を獲得しました。レース1は表彰台獲得のため激しい争いになり、チャージし続けました。次のレースではアンダーソン選手と本当に良いバトルをしました。何度も順位を入れ替えて、結局2位でフィニッシュしました。レース3に向けて良い勢いをつかんでいたので、自分がどの位置に居て、何をすべきなのかわかっていました。本当に良いスタートを決めて、ホールショットを奪ったかと思ったのですが、そこまではいきませんでした。それからプッシュし続けたんですが、ジェイソンに抜かれました。その時は、レース後半での勝負を考えて今いたが、そうはなりませんでした。とはいえ、また優勝してポイント差をさらに拡大したので全体的には良い夜でした」

ディラン・フェランディス選手談(9/5/8位:総合7位)

「予選はまた良かったのですが、クラッシュとミスで少し苦戦しました。バイクは素晴らしかったので、来週末を楽しみにしています。しっかりと準備をして、デイトナではがんばります」

250SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team

ジェレミー・マーティン選手談(9/2/3位:総合2位)

「正直ちょっと荒れた一日でした。最初のフリープラクティスでは9番手だったと思いますが、セッションごとに良くなっていきました。チームはすごいハードワークをしてくれて、サスペンションの一部に手を加えてもらったんですが、これが見事に功を奏しました。トリプルクラウンで最初のレースではまずまずのスタートをしたんですが、目の前で他のライダーが転倒して行き場を失ってしまい、最後尾から9位まで追い上げました。2つ目のレースの方が良くて、ローレンス選手に続き2位でフィニッシュしました。3つ目のレースでは、前を走るライダーにぶつかって、メカニックスエリアの前で転倒してしまいました。再走してプッシュし続けて挽回し、そのレースを3位で終えることができて、総合2位になりました。表彰台に上がるのは良い気分です。この後もトップを目指してがんばります」

リーバイ・キッチン選手談(22/DNS/DNS:総合22位)

「僕にとって厳しい初のトリプルクラウンになりましたが、これもレース。今週は休息をとって、来週末にデイトナで復帰できることを願っています」

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