AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.03 1月22日 サンディエゴ
RACE DATA
AMAスーパークロス 第3戦サンディエゴ大会
開催日:2022年1月22日(土)
開催地:カリフォルニア州サンディエゴ
会場:ペトコ・パーク
REPORT
カリフォルニア州サンディエゴのペトコ・パークで開催されたAMAスーパークロス第3戦で、Monster Energy Yamaha Star Racingのエリ・トマックが2位でフィニッシュしランキングトップに浮上。ディラン・フェランディスも3位に入り、チームはダブルポディウムを達成した。250SX Westは、Monster Energy Yamaha Star Racingのクリスチャン・クレイグが1周目のクラッシュから追い上げて3位でフィニッシュしレッドプレートを維持。チームメイトのネイト・スラッシャーはコースアウトがあり遅れるも8位に入った。
トマックが2位でランキングトップに浮上、フェランディスも3位表彰台
ヒートレースで2番手と好調のトマックは、メインイベントでも好スタートを決めて3番手につけると、5周目には2番手に順位を上げる。中盤にひとつ順位を落とすがレースに集中し続け、前を行くライダーがトラブルを抱えると、これをパスしてポジションを挽回。そこから力走を続けてそのまま2位でフィニッシュラインを通過した。チーム加入後初の表彰台に立ったトマックは、ポイントランキングで2位に1ポイント差の首位となり、次戦には自身のYZ450Fにレッドプレートをつけて参加することとなった。
フェランディスもこの日の走り出しは良く、予選ではトップと僅差の2番手となった。参加したヒートレースでは思った通りのスタートができず、13番手からの追い上げを強いられて5番手となったが、メインイベントでは、はるかに良いスタートを決めて6番手につける。数周後に7番手に後退したが、そこからプッシュし続け12周目には4番手に浮上。さらに5周後に3番手に浮上すると、ライバルからプレッシャーを受けながらも冷静に周回を重ねたフェランディスは3位でフィニッシュし、チームメイトと共に今季初表彰台を獲得した。
チームはこの後、アナハイムのエンジェルスタジアムに移動、1月29日土曜日に開催されるAMAスーパークロス第4戦に臨む。
クレイグが猛烈な追い上げで3位表彰台
ここまで圧倒的な強さを見せ続けているクレイグは、今回もすべてのセッションでトップとなり、参加したヒートレースで勝利してメインイベントに臨んだ。ところが不運にも第1ターンの多重クラッシュに巻き込まれたクレイグは最後尾まで後退してしまう。そこから諦めることなく猛チャージを開始。地元カリフォルニアのファンを前に、19台抜きを演じて3位でフィニッシュし、ポイントランキングで2位に6ポイント差で首位をキープした。
レースを重ねるごとに進歩を続けるスラッシャーは、ヒートレース、メインイベントともに好スタートを見せた。メインイベントは大混乱の中でトップ5圏内を走行。さらに6周目までに3番手へと浮上するが、レース中盤にコースアウトを喫してしまう。ここで9番手に後退してしまったが、その後も力走を続けてひとつ順位を挽回し、8位でレースを終えた。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、アナハイムのエンジェルスタジアムに戻り、1月29日土曜日に開催されるAMAスーパークロス第4戦に臨む。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
イーライ・トマック選手談(2位)
「充実した夜でした。毎週末、改善を続けていて、今夜はその改善したスタートでレースに臨みました。これまでの取り組みが実を結ぶのは素晴らしいことです。メインでは好スタートを決めて、良いライディングが続きました。今夜はどこを走ってもライディングが安定していました。毎週改善できていることは素晴らしいことで、レッドプレートを手に入れました。これからも努力し改善を続けていくつもりですが、今シーズンは一貫性が鍵になるでしょう」
ディラン・フェランディス選手談(3位)
「表彰台で終えるというのは素晴らしいことですが、大会中は浮き沈みがありました。プラクティスはバイクの感触が素晴らしく、ほぼ最速のラップタイムを記録していましたが、ヒートレースではスタートが悪くて上位でフィニッシュできませんでした。それでも、まずまずのスタートができて、それが大いに助けになりました。それから上位を目指して最善を尽くしてプッシュしました。今シーズン初の表彰台に立ててうれしいし、チームメイトと共に上がれるのは本当にクールです。チームとのすべての取り組みが成果をあげていると思います。今後は何に取り組む必要があるのかわかっていますし、弱点を改善することができれば、次のレースで優勝を狙うことができると思います」
250SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
クリスチャン・クレイグ選手談(3位)
「普通じゃない夜でなかったことは確かです。第1ターンで転倒することほどひどいことはありません。何が起こったのか、正確にはわかりませんが、他のライダーと並んで進入して、誰かのリアタイヤにぶつかってしまったのだと思います。再スタート後は、集中したライディングをして、ボードを見続けました。P5、P4を目にして、それから3番手を確認しました。22番手から表彰台に辿り着けることはわかっていました。第1ターンでのクラッシュのダメージを最小限にとどめて、1周目からチェッカーフラッグまで走りを突き詰めました。このようなレースはやりたくないですね。最初の2戦のように楽に勝ちたいですけど、スーパークロスではそうはいきません。普通ではないスポーツだし、何でも起こるのです」
ネイト・スラッシャー選手談(8位)
「大変な夜でした。予選は良い感触でしたが、いくつかミスを冒して大きな代償を払うことになりました。スタートについては進歩がありましたが満足はしていません。自分が望む位置にいけるよう、これからも取り組み続けます」