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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

Rd.09 8月21日 バッズクリーク

SUMMARY

Monster Energy Star Yamaha Racingのディラン・フェランディスがAMAモトクロス選手権第9戦バッズクリーク・ナショナルでモト2を制し、2-1のスコアで総合優勝を獲得。クリスチャン・クレイグはモト1でリタイアを喫した後、モト2では8位に入った。一方、先週末の転倒から未だ回復していないアーロン・プレシンジャーは奮闘したものの、モト1中盤に走行を断念した。
250MXでは、ジェレミー・マーティンが、モト2を圧倒し、今シーズン3度目となる総合優勝を遂げた。ジャスティン・クーパーもモト1で圧勝し、モト2を4位で終えて総合3位となり、連続表彰台を継続した。チームの若手は厳しいコンディションのもとで進歩を見せ、ジャレット・フライが総合12位、そしてルーキーのレーヴィ・キッチンが16位となった。

RACE DATA

開催日:2021年8月21日(土)
開催地:メリーランド州メカニクスビル
会場:バッズクリーク・モトクロスパーク

REPORT

450MX

フェランディス、バッズクリークで逆転勝利

予選で2位となり、良好な走り出しを見せたフェランディス。モト1では思うようなスタートができなかったが、それでも1周目を終えて5番手で戻って来た。5周目に4番手に上がると、レース中盤には3番手のライダーとの差を詰めて行く。そして10周目にこれをパスして表彰台圏内へ。トップは10秒以上先行していたが、フェランディスは集中した走りで2番手との差を詰め、30分+2周で争われるレースの予定時間の終了間際に抜き去り2番手に浮上。そして残り3周、猛チャージを続けて5秒の差を削り取り、トップのライダーを射程に収めるが、わずか0.384秒差で届かず、2位でフィニッシュとなった。

続くモト2で好スタートを切ったフェランディスは3番手につける。一旦4番手となるが、すぐに挽回し、2周目終了間際に3番手へ復帰。好タイムを連発して上位とのギャップを詰めるが、レースは混戦の様相を呈し、4選手によるバトルとなった。8周目、フェランディスはフィニッシュライン手前で2番手のライダーをパスすると、トップを行くライダーに狙いを定めた。数周後、チャンピオンを争うこのライバルとのバトルの末に抜き去って遂にリードを奪う。その後はギャップを拡げ、今シーズン5度目の総合優勝を果たして表彰台に立った。今シーズンは残り3戦となったが、フェランディスは今回の2-1という結果により、2番手と39ポイント差を維持した。

クレイグのモト1は、思うようなスタートができず、さらに2周目にはクラッシュを喫してしまう。これが響き40位で順位認定された。リベンジを目指したモト2でクレイグは、スタートで8番手につけると、そのままポジションをキープしてフィニッシュ。総合14位となった。

先週末のユナディラで大クラッシュを喫したプレシンジャーは、未だ100%の感触ではないものの、バッズクリークに果敢に挑戦した。予選で好走して8番手となり、モト1ではまずまずのスタートでトップ10圏内まであと一歩のところにつける。その後7番手に上がったプレシンジャーだったが、過酷なコンディションによりレース中盤に順位を落とし、その後レース続行を断念した。

Monster Energy Star Yamaha Racingチームはこの後、インディアナ州クローフォーズビルに向かい、8月28日に開催されるAMAモトクロス選手権第10戦、アイアンマン・ナショナルに臨む。

250MX

マーティンがバッズクリークでモト2を制して総合優勝

感触が100%ではなかったにもかかわらず、クーパーが今シーズン7度目となる予選トップ通過。そして、1番グリッドからスタートしたモト1で、クーパーは今年8度目となるホールショットを奪うと、後続を引き離し、4周目を終えるまでに2番手に10秒近いギャップを築いた。次の周に転倒を喫したが、再走を果たすと再び2位以下を引き離し、今シーズン5度目となるモト優勝を果たした。

一方、チームメイトのマーティンはスタートでワイドに押し出されて6番手となるが、プッシュし続けてレースが折り返し点に達するまでにトップ5圏内まで追い上げる。その1周後、マーティンは4番手のライダーをパスすると、表彰台最後のポジションを目指して前を行くライダーとのギャップを詰めて行く。レース終了まで残り2分となったところでライバルがミスをおかして、マーティンは3番手に浮上。そのまま今シーズン10度目となる表彰台を果たした。

モト2、クーパーは7番手に沈んだが、マーティンがホールショットを奪った。集中した走りでスタートから2番手以下との差を拡げたマーティンは、そのままフィニッシュして今シーズン5度目となるモト優勝を果たすとともに、シーズン3度目、自身のキャリアではなんとこのクラスで20回目となる総合優勝を遂げた。選手権ポイントランキングでも3位に浮上した。

思い通りのスタートができなかったクーパーだが、厳しい暑さと湿気の中、集中したライディングで可能な限りハードにプッシュ。チームメイトのフライをパスして6番手に上がると2周目にはさらにひとつ順位を上げる。3番手争いはヒートアップし、3周後には3選手が転倒。クーパーは4番手に浮上するとその順位のままフィニッシュして総合3位とし、連続表彰台の流れをキープするとともに、タイトル争いでは3ポイントのリードを保ち、レッドプレートを保持した。

フライはモト1の1周目にクラッシュを喫した後、再走して1周目を19番手で終えると、そこから追い上げ14位でレースを終えた。ホームコースに力を得たフライは、モト2で好スタートを見せて6番手につけると、好ペースで力走を続け10位でフィニッシュ。総合12位となった。

キッチンにとってもモト1は厳しいものとなり、3度のクラッシュを経て16位でフィニッシュした。モト2でははるかに良いスタートを見せたが、オープニングラップに発生したクラッシュに巻き込まれて最後尾まで後退。そこから集中したライディングで集団の中を果敢に追い上げるキッチンは、モト1と同じ16位でフィニッシュ。総合16位でバッズクリーク・ナショナルを終えた。

Monster Energy Star Yamaha Racingチームはこの後、インディアナ州クローフォーズビルに向かい、8月28日に開催されるAMAモトクロス選手権第10戦、アイアンマン・ナショナルに臨む。

COMMENT

450MX

Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team

ディラン・フェランディス選手談(2位/優勝:総合優勝)

「モト1では良いスタートができませんでした。2番手まで挽回するのにハードにプッシュして、どうにかトップと僅差でフィニッシュすることができました。ものすごく頑張って、コンマ数秒で負けるというのはキツいですけど、良いレースだったと思います。モト2ではスタートが良くなって、良いポジションにつけ、良いバトルをしました。バイクは驚くほど良かったし、チームも素晴らしく、良い結果を得るために本当に素晴らしい環境が整っています。バッズクリークでの戦いに、心から満足しています」

クリスチャン・クレイグ選手談(40/8位:総合14位)

「今回はかなり激しい一日になりました。予選は順調に進み、自信を持って両モトに臨みました。残念ながら、モト1のスタートがとても悪く、数周後に大クラッシュをしてしまいました。かなり動揺して最後まで走ることができなかったのですが、フィーリングはモト2に臨むには十分で、8位でフィニッシュすることができました。これからも充実したシーズンとして終われるように頑張ります」

アーロン・プレシンジャー選手談(36位/DNS:総合41位)

「予選とモト1はかなりうまくいっていました。今日一日、本当に歯を食いしばって頑張ったのですが、先週の大クラッシュの痛みが強すぎました。今週、いくつかの治療法を続けて、アイアンマンで再びトライします」

250MX

Monster Energy Star Yamaha Racing

ジェレミー・マーティン選手談(3位/優勝:総合優勝)

「素晴らしい一日になりました! モト1はスタートの際に押し出されてしまい、ハードにライディングしようとしていたのですが、行き場を失いました。最終的には調子をつかんで、順位を上げました。モト2に向けてバイクのセッティングに変更を加え、それでホールショットを奪いスムーズに走ることができました。こんなに楽に走れたのはワシューガル以来です。限界を押し上げることができて気分がいいですね。僕らはライバルと争って勝とうとしてはいますが、全力を出し切って、それが感じられれば、良い日になるんですね」

ジャスティン・クーパー選手談(優勝/4位:総合3位)

「今日は暑くて、体調が悪い中で大変でしたが、やるべきことをやってポイントを獲得しました。モト1での勝利は素晴らしく、かなりリードを築いて、それから登り坂の頂上でわだちにはまり、ちょっと足をとられて転倒してしまいました。取り戻すのは大変でしたが、振り切って勝つためにライディングを続けました。モト2では争うことはしませんでした。シリーズ残り3戦を照準に、しっかり勝利を手にすることに切り替えたのです。そして何よりも、一日を通して素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝しています」

ジャレット・フライ選手談(14/10位:総合12位)

「望んだ通りの一日にはなりませんでしたが、ホームコースでのレースを大いに楽しめました。走り出しはかなり良くて、予選で7番手に入ったんですが、モト1の1周目にクラッシュして後退。でもどうにか14位でフィニッシュしました。モト2の方がはるかに良く、スタートも良く、10位でフィニッシュして総合12位になりました。これから戻って取り組みを続けます。来週末にもっと良い結果が得られることを願っています」

レビ・キッチン選手談(16/16位:総合16位)

「自分にとってまずまずの週末でした。ポジティブなところだけを残して、あとは忘れることにします。今週、いくつかのことに取り組むつもりですし、アイアンマンでもっと良くなるようにトライします」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

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