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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

Rd.02 6月5日 サンダーバレー

SUMMARY

コロラド州レイクウッドで開催されたAMAモトクロス第2戦。
450MXでは、Monster Energy Star Yamaha Racingのディラン・フェランディス&YZ450Fが、両モトで2位に入り、総合2位。アーロン・プレシンジャーは5位、4位に入って総合5位と堅実に終えた。また、クリスチャン・クレイグも6位、7位で総合7位でトップ10入りを果たした。

一方の250MXでは、Monster Energy Star Yamaha Racingのジャスティン・クーパー&YZ250Fが、両モトとも2位でフィニッシュして総合優勝を飾った。コルト・ニコルズは、9位、5位で総合5位。ジェレミー・マーティンはMoto1で優勝するもMoto2でクラッシュして完走ならずに総合8位。ネイト・スラッシャーが総合12位(11位、10位)、ジャレット・フライは総合13位(12位、13位)でそれぞれ第2戦を終えた。

RACE DATA

開催日:2021年6月5日(土)
開催地:コロラド州レイクウッド
会場:サンダーバレー・モトクロスパーク

REPORT

450MX:フェランディス、サンダーバレーで総合2位。2戦連続表彰台

Monster Energy Star Yamaha Racingのディラン・フェランディスが、AMAモトクロス450クラスデビューイヤーに目を見張る活躍を続けている。

フェランディスはMoto1で素晴らしいスタートを決めて3番手につけると、速いラップタイムを連発してトップランナーへと迫って行く。フィニッシュまで残り約9分となったところで、メカニックス・エリアの前で追い抜きを見せて2番手に上がる。さらに猛チャージを続けるフェランディスは、次の周には前を行くライダーをパスしてトップに躍り出た。そして2位以下をわずかに引き離すが、テクニカルトラブルによってタイムをロスしてしまう。フェランディスは激しいバトルの展開の中、残り2周を記すフィニッシュラインの直前でコースオフしてしまう。それでもすぐにコースに戻って2位でチェッカーを受けた。

Moto2では思うようなスタートができなかったフェランディスは1周目を終えて9番手で戻って来た。すぐに動きに出ると、5周目を終えるまでに5番手まで順位を上げる。レースが中間点に達する直前に4番手に上がると、チームメイトのプレシンジャーの追撃を開始し、3周後にこれをパス。フェランディスは残り2周となったところで、一段上の猛攻を見せてレース中の最速ラップを刻み、2番手へと進出し、そのままフィニッシュした。両モトで2位に入り、総合2位となってタイトル争いでの貴重なポイントを挙げた。これまで完璧なポディウムフィニッシュを重ねているフェランディスは、シリーズポイントトップと1ポイント差のランキング2位で第3戦に臨む。

プレシンジャーはMoto1でまずまずのスタートを見せてトップ10圏内につけると、集団の中で着実なライディングに集中。9周目に6番手に上がると、その数周後には5番手に進出する。その後もしっかりとしたペースで力走を続け、4番手のライダーとの差を詰めて行くが、時間切れとなった。Moto2ではるかに良いスタートを見せて5番手につけたプレシンジャーは、すぐに3番手へと順位を上げる。2番手を行くライダーにプレッシャーをかけるプレシンジャーだったが、レースの中間点を前に徐々に遅れ始めてしまう。チームメイトにパスされた後4番手につけて力走を続け、そのままフィニッシュ。総合5位となり、選手権ポイントランキング3番手を守った。

クレイグは、Moto1で好スタートを見せて8番手につける。序盤にプレシンジャーにパスされた後、11周目に6番手まで順位を上げたクレイグは、ポジションを維持し、そのままチェッカーフラッグを受けた。次のMoto2ではスタートで10番手につけたクレイグは、フェランディスを追い、その猛チャージについて行き、4周目には7番手に上がる。その後、激しいバトルの中でひとつ順位を落とすが、12周目にはそれを奪取して7位でフィニッシュ。両モトを6位、7位で終えて総合7位となった。

Monster Energy Star Yamaha Racingチームはこの後、ペンシルベニア州マウントモリスに向かい、6月19日に開催される選手権第3戦、ハイポイント・ナショナルに臨む。

250MX:クーパーがサンダーバレーを制す

250MXでは、クーパー、マーティン、そしてスラッシャーが予選で1、2、3位を独占し、大いに気を吐いた。Moto1ではスタートでベテランが優位に立ち、マーティンがホールショットを奪い、クーパーとバトルを演じる。ところが赤旗が提示されて、スタートはやり直しとなった。

ここではクーパーがホールショットを奪い、マーティンがそのすぐ後を追う展開となった。2人のライダーは、猛烈なペースでレースを引っ張る。マーティンは2番手につけて虎視眈々とチャンスをうかがう。そしてレースが折り返し点に達する前に、マーティンは、クーパーの背後に迫った。クーパーはマーティンを抑え込もうとするが、マーティンは上り坂で素晴らしいライディングを見せてリードを奪う。トップに立ったマーティンは、そこから後続とのギャップをマネージメントし、最終的に2位以下に3秒の差をつけて最初にフィニッシュラインを通過した。

クーパーはMoto2でもロケットスタートを決めてこの日2度目のホールショットを奪うと、速いラップタイムを刻んでゆくが、後続を引き離すには至らない。序盤の4周に渡ってレースをリードするも2番手に後退。その後反撃を試みるが、最終的にはポジションを堅持する走りに切り替え、2番手でフィニッシュして総合成績でも2位となり、ポイントランキングで2番手に浮上した。

第2戦でも厳しい走り出しとなったニコルズは、Moto1のスタートから数周を20番手につけて走行。そこから目を見張る猛チャージを見せ、9位でフィニッシュした。Moto2のスタートは良くなり、ニコルズは12番手につけると、すぐにトップ10圏内へと順位を上げる。レースの中間点までに7番手まで追い上げ、厳しいコンディションの中でバトルを続ける。ひとつ順位を落とすが、その後10周目には6番手に上がり、猛チャージを続けたニコルズは、3周後に5番手に浮上。そのままフィニッシュし、総合成績でも5位となった。

Moto2はマーティンにとって残念なレースとなった。Moto1ウイナーはスタートで出遅れ、1周目を終えて17番手につける。2周目には12番手まで上がるが、その後激しくクラッシュし、メカニックス・エリアへとマシンを運ぶことに。チームはマーティンをコースへと送り出すが、100%のフィーリングではないマーティンは早々にリタイアを決め、総合8位となった。マーティンはこの週末の後、さらなる診察を受ける。

予選で素晴らしい走りを披露したスラッシャーは、Moto1でも好スタートを決めてトップ10圏内につける。7番手走行から序盤に6番手に上がるが、チャレンジングなコンディションの中で11番手まで後退してフィニッシュした。Moto2でもまずまずのスタートを見せて8番手につけたスラッシャーは、これまでで最高位となる10位でフィニッシュ。総合12位となった。

フライもスタートで進歩し続けているところを見せた。Moto1のスタートでトップ10圏内につけると、12位でフィニッシュ。Moto2ではさらに良いスタートを決めたフライは5番手につけると、2周目には4番手に浮上。堅実な走行でポジションを維持するフライだったが、レースが中間点を過ぎると、他のライダーが順位を上げ、フライは最終的に13位でフィニッシュした。

COMMENT

Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
ディラン・フェランディス選手談(2/2位:総合2位)

「2戦連続の表彰台、これは素晴らしいことです。最初のモトは、自分のキャリアの中でも恐らく最高のレースのひとつに数えられる素晴らしい走りができたのですが、残念ながら小さなトラブルが出て優勝を逃していまいました。Moto2はスタートが悪くて中団に飲み込まれましたが、持てるものをすべて出し切って集団の中を追い上げて再び2位でフィニッシュ。総合2位になりました。Moto2に向けてバイクのセッティングに変更を加えたのですが、これが本当に素晴らしかったですね。良い週末でした。再び表彰台に立ててうれしいです。次のレースでレッドプレートを取り戻せるかどうかですね」

アーロン・プレシンジャー選手談(5/4位:総合5位)

「自分にとって充実した週末でした。いくつか好バトルも展開しつつ、4-5フィニッシュと一貫していて総合5位になりました。1週間のオフにワクワクしています。これから戻って課題に取り組んで、第3戦のハイポイントにはいつものように準備を整えて戻って来ますよ!」

クリスチャン・クレイグ選手談(6/7位:総合7位)

「サンダーバレーは自分にとって、かなりうまくゆきました。ここに来るのはいつも楽しみにしているのですが、予選で好タイムを記録することができて、自信を持って両モトに臨めました。他のライダーたちと白熱したバトルを行いましたが、6-7で総合7位に入ることができました。これは正しい方向の一歩ですが、早くトップ5入りできるように、もっと上を目指したいと思っています!」

Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
ジャスティン・クーパー選手談(2/2位:総合優勝)

「今日、我々が望んでいた場所、表彰台の最上段にたどり着きました。楽ではありませんでしたけど、ホールショットを2度奪い、全力を尽くしました。いくつか本当に良い感じのトップ争いがあって、すごく楽しめました。暑さが続いて一日の終りにはコースはかなり荒れ、体力的には厳しかったのですが、今日はモトクロスコースでのレースを大いに楽しめましたよ!」

コルト・ニコルズ選手談(9/5位:総合5位)

「今日はスタートが2度とも悪くて、本当に大変でした。しかし、ライディングはずっと良くなっていたので、それについては満足しています。あと必要なのは、もっと良いスタートとレース序盤にもっとペースを上げることですね。オフの週末の間に次戦のハイポイントに向けて取り組みたいと思っています」

ジェレミー・マーティン選手談(1位/DNF:総合8位)

「Moto1は素晴らしかったのですが、残念ながらMoto2でクラッシュしてしまい、完走できませんでした。本当にがっかりです。ジャンプの着地でソフトスポットにヒットして、フロントエンドが突き刺さりました。何ヶ月もの間、舟状骨骨折した左手首と痛めた左肩にどうにか対応してきました。今でもこのAMAモトクロスでレースに勝ち、タイトルを争うことができると思っています。残念ながら、いろいろなことが起こりますね。まずは健康体になることです!」

ネイト・スラッシャー選手談(11/10位:総合12位)

「コロラドでは楽しい時間を過ごしましたけど、結果を求めてがんばらなければなりませんでした。両モトともかなり良いスタートを決められましたが、次戦に向けて準備を整えたいと思っています」

ジャレット・フライ選手談(12/13位:総合13位)

「結果には表れていませんけど、この週末、走りはどんどん良くなっていました。これから戻って、オフの週末を利用し、ハイポイントに向けて準備をします」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

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