AMAモトクロス
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Rd.08 8月14日 ユナディラ
SUMMARY
Monster Energy Star Yamaha Racingのディラン・フェランディスが、ニューヨーク州ニューバーリンで開催されたAMAモトクロス選手権ユーナディラ大会で総合2位となり表彰台を獲得。連続表彰台獲得を維持するとともに、貴重なポイントを重ねた。クリスチャン・クレイグは堅実なパフォーマンスを見せて総合7位。アーロン・プレシンジャーはモト1で上位を走行中に転倒を喫しリタイアとなった。
250MXでは、ジャスティン・クーパーが、ユーナディラで地元ファンを前にモト1で優勝。モト2では苦闘の末4位とし総合2位とし、250クラスのランキング首位を守った。ジェレミー・マーティンは両モトをそれぞれ3/2位でフィニッシュし総合3位。レーヴィ・キッチンとジャレット・フライはともに好走し、それぞれ総合8位と9位に入った。
RACE DATA
開催日:2021年8月14日(土)
開催地:ニューヨーク州ニューバーリン
会場:ユナディラMX
REPORT
450MX
フェランディスが総合2位、8戦連続のポディウムフィニッシュ
モト1、フェランディスは5番グリッドから好スタートを見せ、チームメイトのプレシンジャーに続く3番手につける。フェランディスはそこから賢明な走りでポジションをキープし、プレシンジャーがクラッシュすると2番手に浮上。そのまま今シーズン13回目となるモト・ポディウムを決めた。モト2でもスタート良く飛び出したフェランディスは4番手につけ、すぐに3番手のライダーの背後に迫ると、これをパスして3番手に上がるが、トップ集団からは大きくギャップを広げられており、フェランディスは以後、堅実な走りに切り替え3位でフィニッシュ。総合2位となり、2位に39ポイント差でランキングトップをキープした。
予選で8番手に入ったクレイグは、モト1では思うようなスタートができず13番手で1周目を終える。集中した走りを見せるクレイグはすぐにトップ10圏内へ。レース終了まで残り3周となったところで5番手争いのバトルで前を行くライダーとのギャップを詰めるが、結局7位でフィニッシュした。続くモト2では好スタートを見せたクレイグは、チームメイトのプレシンジャーに続き、5番手争いに加わる。その後、6番手につけてトリッキーなコンディションの中でポジションを守り、そのまま6位でフィニッシュ。総合7位でこの日のレースを終えた。
プレシンジャーは素晴らしい走り出しを見せ、最上級クラスではキャリアベストとなる2番手で予選を通過。モト1ではゲートが降りるとすぐに2番手につけると、2番手のプレシンジャーは速いラップタイムを記録しながらトップのライダーを射程圏内に捉えている。ところがレースがちょうど半分を過ぎたところで激しくクラッシュ。再走はかなわずモバイルメディカルユニットで診察を受け、病院へと搬送された。プレシンジャーは、この後、来週末にバッズクリーク・モトクロスパークで開催される前に再び診察を受ける予定となっている。
Monster Energy Star Yamaha Racingチームは、この後、8月21日にメリーランド州メカニックスビルで開催されるAMAモトクロス選手権第9戦、バッズクリーク・ナショナルに臨む。
250MX
クーパーとマーティンがダブルポディウム
モト1でクーパーがウィーク最初のセッションから好調を示し、今シーズン8戦中6度目となる予選最速ライダーの栄誉を得た。クーパーはさらに、モト1でホールショットを奪うと、タイトルを争うライバルが2番手に上がり、プレッシャーをかけられる。だが、プレッシャーを受けながらも冷静なライディングを続けると、7周目にはレース中の最速ラップタイムを記録し、後続とのギャップを拡大。リードを拡げ続けたクーパーはそのままレースを制し、地元ファンの前で表彰台の最上段に立った。
モト2でも今シーズン8回目となるホールショットを奪ったクーパーだが、すぐにチームメイトのマーティン、そしてライバルが迫り、3選手によるトップ争いが展開されることになった。先ずマーティンがクーパーをパスすると、さらにライバルからのプレッシャーを受けたクーパーはチャレンジングなコンディションに走りの流れをつかむことができず4番手に後退。そのままフィニッシュしたものの、総合2位とし、4ポイント差でランキングトップを守ってレッドプレートをキープした。
マーティンも両モトとも好スタートを見せて2番手につけるが、モト1では序盤に3番手に後退。それでも前を行くライバルとのギャップを詰めて、4周目にはレース中の最速ラップタイムをマークする。だが、トップ2がペースを上げたため、再びギャップが拡大。腕上がりの症状に悩まされながらもポジションをキープし3位でフィニッシュした。
続くモト2で、マーティンは2周目にトップに立つと2番手以下を引き離しにかかるが、後続ライダーのバトルに飲み込まれてしまう。この間、クーパーはライバルにパスされて順位を落としたが、マーティンも同様に先行を許すと、その後もプッシュし続けたが届かず2位でフィニッシュ。総合3位となった。ランキングでは3位との差を1ポイントに短縮している。
先週、ロレッタ・リンで開催された第40回AMAアマチュア・ナショナル・モトクロス選手権で優れたパフォーマンスを見せた若手ライダーのキッチンが、プロフェッショナルランクのレースで良好な走り出しを見せた。一日を通して進歩を続けたキッチンは、モト1ではスタートで出遅れたもののトップ20圏外から追い上げて12位。モト2でははるかに良いスタートを見せてトップ10圏内につけると、レース後半には5番手まで浮上。最終的には自己ベストとなる7位でフィニッシュラインを通過するとともに、自己ベストの総合8位でユーナディラを終えた。
チームメイトの若手、フライもテクニカルでチャレンジングなコースで進歩を見せた。モト1ではトップ20圏外から力走して13位でフィニッシュ。モト2ではキッチンに続く8位で総合9位とし、シーズン自己ベストの順位を獲得した。
Monster Energy Star Yamaha Racingチームはこの後、8月21日にフライの地元、メリーランド州メカニックスビルで開催されるAMAモトクロス選手権第9戦、バッズクリーク・ナショナルに臨む。
COMMENT
450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
ディラン・フェランディス選手談(2/3位:総合2位)
「勝ちたかったのですが、今日は総合2位が精一杯でした。コースはとてもワイルドでした! テクニカルですごく難しい高速コースでした。ペースが足りず、ロクスン選手が強すぎました。彼におめでというと言いたいです。今シーズンはこれまで毎回、表彰台に立ってきましたが、それについてはとても満足しています。最上段に戻れるように、これからも頑張ります」
クリスチャン・クレイグ選手談(7/6位:総合7位)
「今回はまずまずの結果でした。プラクティスでは流れをつかむのに苦労しましたが、両モトとも良い走りができました。コースはとても難しいこものだったので、ここを無事に終えて、バッズクリークに向かえることを嬉しく思います!」
アーロン・プレシンジャー選手談(DNF/DNS)
「とても良い一日だったし、感触もすごく良かったのでとても残念ですが、ひどいことにならなかったのは良かったです。これからも一日一日慎重にやっていくつもりです。バッズクリークの前にまた検査を受けることになりますが、復帰できることを願っています」
250MX
Monster Energy Star Yamaha Racing
ジャスティン・クーパー選手談(1/4位:総合2位)
「コースには長く不安定なわだちがあり、一日を通しとても難しい状態でした。モト1はとても良かったのですが、モト2では早い段階で自分の流れを失いました。このコースは流れを失うと、かなり危険です。だからこそ今大会を無事に終えることができたて入れしく思います。これからも積極的に攻めて、このチャンピオンを獲りたいと思います」
ジェレミー・マーティン選手談(3/2位:総合3位)
「2017年以来となるここユーナディラでのレースにとても興奮していました。今年は本当にテクニカルコースだったことは明らかですが、準備は最小限でした。モト1では腕あがりが本当にひどかったのですが、それでも持ちこたえて3位に入りました。モト2はバイク、自分自身とも良くなっていたのですが、自分の仕事を成し遂げることができませんでした」
レビ・キッチン選手談(12/7位:総合8位)
「予選がひどかった後でしたが、両モトともに満足しています。このコースはすごく独特でテクニカルですね! 僕のプロとしての最初の目標は、エントリーリストの中でトップ10フィニッシュをすることだったので、総合8位に入ったのはすごいことです。来週末もこれを続けることを目指しています」
ジャレット・フライ選手談(13/8位:総合9位)
「自分にとっては良いレースウイークでした。コースは難しかったのですが、楽しめたし、総合9位に入ることができました。来週末のバッズクリークは地元レースなので、楽しみにしています!」